「ペット長寿国プロジェクト」調査リリース Vol.1_11月8日はいい歯の日!犬の飼い主への調査でわかった定期予防の実態_9割以上の飼い主が毎日歯磨き実施できていない!
配信日時: 2014-10-16 16:30:00
P&Gジャパンのプレミアムペットフードブランドの「アイムス」「ユーカヌバ」、ペット保険の「アニコム損害保険株式会社」、メリアル・ジャパン株式会社と日本全薬工業株式会社によるペット保護プロジェクトの「セーブペットプロジェクト」、愛犬用健康サービス「わんダント」を提供する富士通株式会社、および獣医師による「ペット長寿国プロジェクト」は、11月8日のいい歯の日に向けて犬の飼い主500名に「犬の歯と健康に関する調査」を実施しました。【調査実施期間:2014年8月2日、3日/調査対象:全国のドッグオーナー 500名】
その結果、多くのドッグオーナーがデンタルケアの重要性を感じながらも、実際には毎日ケアできていない事実が判明。さらに歯の健康状態の危険シグナルである口臭を感じているのにも関わらず、動物病院での診察を受けていないという大きな問題が浮き彫りとなりました。
特に犬の歯周病は、命に係わる重篤になり得る危険な病でありながら、正しいケアに対するドッグオーナーの知識が至っていないという実態が明らかとなりました。
犬と猫の健康的な長生きの実現に向け、適切な「食事」「運動」「定期予防」に関する正しい知識の啓発を通じ、日本をペット長寿国No.1にすることを目指す「ペット長寿国プロジェクト」では、今回、「定期予防」の一環として、動物のデンタルケアに関する第一人者 とだ動物病院 院長 戸田 功先生の監修の上、今日から始められるデンタルケアを提唱。誤解の多い犬のデンタルケアについて、その実態と対策をご紹介します。
<調査からわかったドッグオーナーのデンタルケアと定期予防の実態まとめ>
・ドッグオーナーの9割はデンタルケアが必要だと認識
・9割以上のドッグオーナーが毎日歯磨きを実施できていないことが判明!
・年齢とともに気になる口臭!犬が7歳以上だと半数以上のドッグオーナーが気になっている
・見ないふりをしていませんか? 6割のドッグオーナーは歯・歯周の異常を動物病院に診てもらったことが無い
<監修獣医師 戸田 功先生からの正しいデンタルケアのためのアドバイス>
1.犬の歯周病は命に関わる!?人間と犬のデンタルケアの違いを理解しよう
2.硬いものをかめばOK?犬のデンタルケアのありがちな4つの誤解
3.こうすればあなたのワンちゃんも嫌がらない!今日からできる歯磨き法
4.シニアの入口7歳に起こる口臭の変化に要注意。危険シグナルはコレ!
<調査からわかったデンタルケアと定期予防の実態まとめ>
・約9割がデンタルケアを必要だと認識しながらも、毎日歯磨きを実施できていない
まず、飼っている犬のデンタルケアについて尋ねたところ、89.4%のオーナーが必要だと思うと回答【図1】。次に実際に家庭で行っているデンタルケアについて確認したところ、「歯ブラシで磨く」や「クロスで口の中を拭く」は「行っていない」が過半数を越え、毎日実施できている人は1割以下という結果となった【図2】。結果的に約9割のドッグオーナーがデンタルケアを大切だと認識していながら、9割以上が毎日の歯磨きを実施できていない状況が浮き彫りとなりました。
・年齢とともに気になる口臭!犬が7歳以上だと半数以上のドッグオーナーが気になっている
図2の質問で「口臭チェック」を実施していると回答した56.8%のドッグオーナーを対象に、「飼っている犬の息のにおいは気になるか」を確認したところ、犬の年齢が高くなるとともに気になる傾向にあることが確認されました。
特に犬が7歳以上で「とても気になる」「気になる」が過半数となり、歯の健康状態の危険シグナルとされる口臭が加齢とともに悪化していることがわかりました【図3】。
・見ないふりをしていませんか?6割のドッグオーナーは歯・歯周の異常を動物病院に診てもらったことが無い
歯の健康状態の危険シグナルである口臭を半数以上である56.8%のドッグオーナーがチェックしていながらも、歯および歯周の異常で動物病院に診察してもらった経験のあるオーナーは4割に満たないことがわかりました【図4】。自覚症状がわかりにくい上、歯・歯周のことだからと軽視しがちなデンタルケアですが、毎日のケアと適切な治療をすることが愛犬の長寿につながります。
また、動物病院に通っている頻度を確認したところ、過半数が「1年に1回程度」もしくは「異変があった時のみ」獣医の診察を受けていると回答し、愛犬を動物病院につれていく頻度が低いことも浮き彫りとなりました。
<監修獣医師 戸田 功先生からの正しいデンタルケアのためのアドバイス>
1.犬の歯周病は命に関わる!?人間と犬のデンタルケアの違いを理解しよう
歯だけの病気ではなく、"歯の周りの病気"である、犬の歯周病は、放置しておくと鼻や顎にまで化膿が広がり、時には内臓疾患につながることもある、命に関わる病気です。しかしながら、飼い主は自分の尺度で判断してしまいがち。しかも犬は、非常に我慢強いため、歯周の病気は飼い主には伝わりにくいようです。人間と犬の違いを理解し、毎日のケアの中で気づいてあげることが重要です。
2.硬いものをかめばOK?犬のデンタルケアのありがちな4つの誤解
誤解1:硬いものをかめば歯磨きいらず?
調査の中で、デンタルケアとしてひづめや骨を与えると回答しているオーナーも見られましたが、私はひづめや骨を与えることは正しいデンタルケアだと考えておりません。そもそも、犬の歯は人間より弱く、「歯が丈夫だから硬いものを噛ませたほうが良い」という認識は間違った固定観念なのです。実際に硬すぎるものを噛むことで歯が折れてしまう犬を何頭も見てきております。
誤解2:犬は虫歯になりやすい?
実は、犬は人間に比べて、虫歯になりにくいとされています。その理由は、唾液の性質にあります。犬の唾液は人間とは違いアルカリ性で、虫歯菌が増殖しにくくなっています。
しかしそのアルカリ性の唾液故に、犬の歯には歯石がつきやすいという難点が。歯石は、小型犬を中心に犬に多い歯周病の原因になるので、こまめに歯磨きなどのデンタルケアをして、歯石の原因になる歯垢をためないよう、心がけましょう。
誤解3:ナチュラル、自然食品の手作りフードは長生きの秘訣?
ナチュラルフードや手作りフードは、それなりの利点があるとは思いますが、デンタルケアの観点からすると、ドライフードの方が望ましい食事と言えます。また、ドライフードを水でふやかしてあげることはNG。咀嚼が少なくなり、免疫力を含む唾液が減ってしまうため、歯周病になりやすくなります。食べるだけで歯磨き効果のあるフードを活用することは、お手軽なデンタルケアのための食事法です。
誤解4:歯の表面の歯石や歯垢を取り除けば大丈夫?
歯周病を防ぐためにも、歯の表面だけでなく、歯の根の周囲を磨くことも忘れずに!多くのオーナーさんは「歯の見える部分のたまっている歯石や歯垢を取り除けば大丈夫」という誤った考え方を持たれています。でも、予防すべきは歯周病。歯の表面だけではなく、歯の根っこの周囲までをケアするようにして下さい。
3.こうすればあなたのワンちゃんも嫌がらない!今日からできる歯磨き法
上述の通り、犬は虫歯にはなりにくいので、人間のように毎食後すぐに歯磨きをする必要はありません。1日に1度でいいので、丁寧に歯磨きをしてあげましょう。歯磨きを嫌がる犬には、おやつなどのご褒美を使ってトレーニングをしてもよいでしょう。歯ブラシで1回磨けたら、おやつを1粒あげるという具合に少しずつ歯ブラシに慣れさせる練習をすると、上手くいくケースが多いです。
歯磨きが嫌なワンちゃんのためのかんたん3ステップ デンタルケア講座
【STEP1】 おやつを見せて、待て → 口を触る → ほめながらおやつをあげる →1週間続け慣れさせる
【STEP2】 おやつを見せて、待て → 歯を触る → ほめながらおやつをあげる →1週間続け慣れさせる
【STEP3】 おやつを見せて、待て → 歯ブラシで歯を磨く → ほめながらおやつをあげる →これでOK!
4.シニアの入口7歳に起こる口臭の変化に要注意。危険シグナルはコレ!
繰り返しになりますが、歯周病は、放置しておくと鼻や顎にまで化膿が広がり、時には内臓疾患に繋がることもある恐ろしい病気です。さらに歯の表面はきれいでも、内部で重大な病気が進行しているケースも多く、飼い主はなかなか気づきにくいものなので、十分注意が必要です。一般的には口臭が歯周病のサインだと言われており、もし口臭が強くなったと感じたらすぐに病院へ。
とは言え、飼い主が気づくころにはすでにかなり進行しているケースが多いので、健康なうちから定期健診を受けて、早期発見・早期治療を心がけましょう。小型犬なら半年に1度、大型犬なら1年に1度は健診を受けるようにするとよいでしょう。 人間と同じく、犬にとっても歯は健康の基本。歯の状態が生活の質を左右すると言っても過言ではありません。適切なデンタルケアを実践して、愛犬の健康的な長生きをサポートしましょう!
<調査実施概要>
◎「犬の歯と健康に関する調査」
調査対象者 :全国20~69歳の以下の条件に合致する男女500名
・自宅で犬を飼っている
・飼っている犬を主に世話をしている
・獣医・ペット関係者、マスコミ関係者、マーケティング・市場調査関係者を除く
調査方法 :インターネット調査
調査実施会社:株式会社クロス・マーケティング
調査実施期間:2014年8月2日(土)~8月3日(日)
<監修獣医師>
とだ動物病院 院長 戸田 功先生
日本獣畜産大学卒業。獣医学修士。1988年に東京都江東区石島で開業し、現在の東京都江東区千田に移転。アメリカで歯科医療を学び、現在も年3、4回の研修に参加。2006年より全国各地で獣医師、動物看護師、一般向けに講演会や勉強会を行い、歯科医療の浸透に力を注いでいる。日本小動物歯科研究会会員、アメリカ歯科学会会員、アメリカデンタルカレッジ会員。
<ペット長寿国プロジェクトのご紹介>
P&Gジャパンのプレミアムペットフードブランドの「アイムス」「ユーカヌバ」、ペット保険の「アニコム損害保険株式会社」、メリアル・ジャパン株式会社と日本全薬工業株式会社によるペット保護プロジェクトの「セーブペットプロジェクト」、愛犬用健康サービス「わんダント」を提供する富士通株式会社、および獣医師による、日本の犬と猫をもっと健康的でかつ長生きできるようにしていくためのプロジェクト。犬と猫の健康的な長生きの実現向けた適切な「食事」「運動」「定期予防」を3大ポイントとして掲げ、ペットオーナーの皆さまに正しい知識の啓発を行っております。継続的な活動によって日本の犬と猫の平均寿命を3歳延ばすことを目標とし、将来的には日本がペット長寿国No.1になることを目指しています。
アイムス(P&Gジャパン)
1946年に米国で創設され、ペットの健康で活動的な毎日をお肉たっぷりのペットフードの提供を通して支援します。
ユーカヌバ(P&Gジャパン)
1969年に米国で創設され、高品質な原材料を使ったプレミアムなペットフードで犬・猫の健康的な毎日をサポートしています。
アニコム損害保険
ペット保険の提供を通じて、どうぶつがケガや病気をせず、いつまでも健康に暮らせる社会創りを目指しています。
セーブペットプロジェクト
ノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」の売り上げの一部を役立て、殺処分数の低減を目的とするプロジェクトです。
富士通
愛犬用健康サービス「わんダント」は、人とペットが共生できる、安心と豊かなペットライフの実現を目指しています。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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