「もしかして私は毒親なの?」大人になった娘との関係に悩む母親のための本 発売
配信日時: 2022-12-07 11:00:00
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株式会社小学館クリエイティブは書籍『娘が理解できません(副題:大人になった娘のために、母親は何ができるか)』を12月7日(水)に発売します。師走に入り、親も子も年末年始の帰省を意識し始めるこの時期にピッタリの本です。
『娘が理解できません』
著者:岩井俊憲
発売日:2022年12月7日
ISBN:978-4-7780-3588-4
定価:1,540円(税込)
発行:小学館クリエイティブ
発売:小学館
https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b10024253.html
親の立場に立った、従来の毒親本とは一線を画す内容
「毒親」という言葉が世の中に登場してからしばらく経ちますが、毒親に育てられた子どものエピソードは今でも話題性が高く、テレビや書籍などでたびたび取り上げられています。近年は「親ガチャ」「親捨て」といった、子どもの立場に立った過激な言葉も次々と登場しています。
その一方で親の側も、大人になったわが子との関係がうまくいかずに悩んでいるケースは多く、新聞や雑誌の人生相談には、「なぜか子どもが離れていく」「どうしたらいいかわからない」「よかれと思ってやってきたのに……」といった投稿が数多く寄せられています。ところが、それらの悩みに対する回答は、親の態度やこれまでの子育てを一方的に責める論調がほとんどです。
本書は、「大人になった娘が理解できない」と困っている、子育てを終えた母親のための本で、親の立場に立った内容という点で従来の毒親本とは一線を画します。テーマを「母親と娘」に絞ったのは、毒親問題に発展するのは、圧倒的に母娘の組み合わせが多いためです。
著者はアドラー心理学の第一人者として知られる岩井俊憲先生。著者は40年間にわたって、延べ20万人以上に講演や研修カウンセリングを実施してきています。親子間の不和を改善するため、親へのカウンセリング、子どもへのカウンセリングを行う機会も非常に多く、現在も日々、母親や娘が自分の人生を生きるためのサポートをしています。
加害者─被害者という構造を解き放てたら
著者は「毒親」という言葉が過剰に広がり、「毒親」と決めつける風潮に対し、違和感を覚えると言います。本書では、どうにもならない母娘間の溝はありうるとしたうえで、当人の努力と周囲のサポートによって母娘間の和解につながった、あるいは近づけつつあるケースがたくさんあり、よりよい人間関係に導けたほうがハッピーだと主張しています。
アドラー心理学は「未来志向の心理学」ともいわれ、過去の原因追及やダメ出しをよしとせず、建設的な思考を重視します。著者は、読者である母親が自分なりに精一杯がんばって子育てをしてきたことに共感を示しながら、母娘関係の問題をやさしく紐解き、「今これからできること」をアドバイスします。
また本書には、ひと足先に親子関係の改善に取り組んだ十数人の方々の体験談を紹介しています。「親が『毒親』だったので、自分もまた『毒親』になってしまうのではないか」という考えに陥りやすいなか、本書が、加害者─被害者という従来の構造を解き放ち、負の世代間連鎖を断ち切るきっかけになることを願ってやみません。
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