米国アラスカ州のベースメタル探鉱事業に出資を実行

～ベースメタル資源（亜鉛・銅）確保に向けて取り組み強化～

　JOGMEC（本部：東京都港区、理事長：河野 博文）は、8月15日、DOWAメタルマイン株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：関口　明氏、以下「DOWA」）の子会社であるDMMパルマー株式会社が米国アラスカ州で推進中の亜鉛・銅探鉱事業（以下「本事業」）に対し、出資を実行しました。

DOWAは、本事業のオペレーターであるConstantine Metal Resources Ltd.（以下「Constantine社」）が、米国アラスカ州南東部に保有する探鉱権益について、2013年から2016年までの4年間に探鉱費用22百万米ドルを支出することで、事業権益の49％および鉱山から生産される精鉱を引き取る権利を獲得することが出来るジョイントベンチャー契約（探鉱オプション契約）を締結しています。

　JOGMECは、この度、DOWAの要請を受けて本事業に参画することを決定し、DMMパルマー株式会社が海外子会社のDowa Metals & Mining Alaska Ltd.を通じて負担する作業費の45%について出資することになりました。

　亜鉛は、自動車、建築材料、家電などの防食用めっきや、船舶・橋梁などの耐食用部品として産業や生活を支える重要素材ですが、これまで需要を支えてきた大規模鉱山が資源枯渇の時期を迎えるなど、現在、代替の亜鉛精鉱供給源確保が求められています。

　本事業は、我が国の金属資源の安定供給確保の観点での重要性が高いことから、JOGMECが探鉱段階の案件を支援する意義は大きいと考えています。

　今後も、JOGMECは金属資源全般の安定供給を図るため、海外で探鉱を推進する企業に対し、積極的な金融支援を行っていく方針です。


■ 出資先の概要

社名：DMMパルマー株式会社
本社所在地：東京都千代田区外神田4丁目14番1号
代表者：代表取締役社長　須山　俊明
設立日：2014年4月10日
JOGMEC資本参加日：2014年8月15日
出資比率（見込み）：DOWA55％、JOGMEC 45％
JOGMEC出資見込額：約11億円（2016年までに想定される出資合計額）


■ プロジェクトの概要
所在地：米国アラスカ州南東部、Haines港の北西約55km
権益保有者：Constantine社

本事業は、2006年から2012年までの間、Constantine社が火山性塊状硫化物鉱床（VMS）を対象として探鉱活動を実施し、予想資源量4百万トン以上を捕捉。鉱区内に未探鉱の有望地域があることから、今後の探鉱により、開発に向けて可採鉱量10百万トン獲得を目標とする。

■ Constantine社について
Constantine社は、カナダのベンチャー企業向け証券取引所TSX-Vに2006年上場の北米でベースメタル及び貴金属の探鉱を手掛ける企業。　　　

会社名：Constantine Metal Resources Ltd.
代表者：J. Garfield MacVeigh, B.Sc.
本社所在地：カナダ バンクーバー
設立：2006年3月


　　　　
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_01_000063.html?mid=pr_140807
　　
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