Bentley Systems、インフラのCO2排出量計算を可能にするEC3とBentley iTwinプラットフォームの統合を発表
配信日時: 2022-11-12 01:56:00
インフラデジタルツイン内で無償のエンボディドカーボンの計算、レポート作成、解析を実現
(ペンシルベニア州エクストン)-(ビジネスワイヤ) --インフラエンジニアリングソフトウェア企業のBentley Systems, Incorporated(Nasdaq: BSY)は本日、COP27において、Bentley iTwinプラットフォームでのエンボディドカーボン(内包二酸化炭素)の計算を実現する統合によって拡張したワークフローを発表しました。この新たな統合の結果、Embodied Carbon in Construction Calculator(EC3)を活用して、インフラデジタルツインソリューションでCO2排出を評価できるようになりました。EC3は、サプライチェーンで使用される建材のCO2排出量に特化して、エンボディドカーボンのベンチマーク、評価、削減を可能にする、非営利団体のBuilding Transparencyが開発した無償のオープンアクセスツールです。Building Transparencyは、気候変動に対するエンボディドカーボンの影響に取り組む上で必要な教育、リソース、EC3などのツールを提供しています。EC3ツール、ひいてはEC3ツールが業界にもたらした成果によって、現在、低炭素ソリューションへの需要が拡大しており、建材メーカーやサプライヤーによる情報公開、透明性、製品のCO2排出量を削減する原料のイノベーションへの投資を促しています。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20221107005260/ja/
マッピングとグループ化、(Bentley iTwinプラットフォームを介した)インフラデジタルツインからEC3への数量のエクスポート(画像提供: Bentley Systems)
BentleyのES(D)G(持続可能な開発目標の推進)担当ディレクタであるRodrigo Fernandesは、次のように述べています。「このBentleyのインフラストラクチャデジタルツインプラットフォームの新しい統合は、Bentleyユーザーの持続可能な開発目標の達成を支援するという戦略を形にしたものです。Building TransparencyのEC3は、まさしく目的主導型のエコシステム全体で取り組むオープンなコラボレーションの一例であり、民間部門が協力して気候変動対策を支援および加速することができるツールになっています。」
Building TransparencyのエグゼクティブディレクタであるStacy Smedley氏は、次のように述べています。「EC3がBentley iTwinプラットフォームエコシステムに導入されたことを大変嬉しく思います。EC3もiTwinプラットフォームもオープンソースフレームワークを基盤としていて、今回の統合はそれを利用して実現されていることは高く評価できます。この統合ワークフローは、AEC企業、ISV、デジタルインテグレーターにとって、自社のデータ、アプリケーション、知的財産を完全にコントロールしながら、CO2排出解析とインフラデジタルツインを連携できる大きなチャンスになると考えています。」
EC3との統合で、iTwinを活用したBentleyのインフラストラクチャデジタルツインソリューションと、Bentley iTwinプラットフォームを基盤とするサードパーティ製アプリケーションは、無償のオープンソースのEC3のCO2排出量データベースおよび計算ツールを利用して、簡単かつ迅速に、CO2排出についてのレポートを作成し、インサイトを獲得することができます。Bentley iTwinプラットフォームは、開発者がデジタルツインを基に現実のインフラストラクチャの問題を解決するソリューションを作成し、販売することができるオープンでスケーラブルなPaaSサービスです。
Bentley SystemsのiTwinプラットフォーム製品管理担当ディレクタであるKaustubh Pageは、次のように述べています。「EC3の統合はBentley iTwinプラットフォームにとって極めて重要な機能であり、iTwinプラットフォームの持続可能性のビジョンに向けて前進できます。Bentley iTwinプラットフォームのCarbon Calculation Serviceを利用して、レポート作成、プロジェクトのオプショニアリング、材料選択の最適化などCO2削減のためのワークフローを実現していただけると幸いです。脱炭素化ワークフローを可能にする、新たなライフサイクル評価ツールを統合できたことを嬉しく思います。」
「MicrosoftはEC3の最初の大企業ユーザーであり、現在、ワシントン州レドモンドの本社ビル17棟の再開発プロジェクトで、エンボディドカーボンの30%削減を目標に、EC3ツール(Microsoft Azureでホスト)をパイロット運用しています。当社はEC3の初期のサポーターであると同時に、Bentley Systemsの戦略的パートナーであることを誇りに思っています」と、Microsoftの不動産および施設担当グローバルサステナビリティリードであるKatie Ross氏は述べています。「EC3ツールとBentley iTwinプラットフォームの統合は、コラボレーションによって持続可能性の促進を図る私たちのアプローチをよく示す事例であり、データの民主化の力を実証しています。」
建築/エンジニアリング/建設業界の設計者やサステナビリティエンジニアは、主に材料の数量カウントや請求書からデータを手動でエクスポートして集約する場合、インフラプロジェクトの環境フットプリントの評価やレポート作成に膨大な時間を費やしています。手動での作業は、エラーも発生しやすく、カーボンツールによりデータ取り込みが正常に行われているかどうかを追加で検証することも必要です。さらに、AECプロフェッショナルは、(EPD(環境製品宣言)の不確実性のため、など)計算ツールによって結果が異なる可能性があり、また、CO2排出についてのレポート作成と認証の要件がプロジェクト、国、またはインフラストラクチャオーナーに応じて異なるため、特定のCO2排出量計算ツールへのロックインは回避したいと考えています。
新たにEC3と統合したことで、精度が向上して時間を節約できるだけでなく、EPDデータの不確実性推定が可能になったほか、Building Transparencyのオープンソース/オープンアクセス戦略によりカーボントランスペアレンシーが向上します。ユーザーは、Bentley iTwinプラットフォームを使用してさまざまな設計ツールのエンジニアリングデータを単一のビューに取り込み、建材と数量について統合レポートを生成できます。また、このレポートをクラウド同期を利用して、今回新たに加わったEC3も含め、各種のCO2解析ツールと共有できます。
この新たな統合に関心を寄せている共通のユーザーの1社にWSPがあります。同社は、インターステート橋架け替えプロジェクトなどのインフラプロジェクトで、EC3データベースとBentley iTwinプラットフォームの両方を使用しています。WSP USAのバイスプレジデントであるThomas Coleman氏は、次のように述べています。「WSPでは、インフラプロジェクトの計画から設計、建設、運用まで終始一貫してカーボンフットプリントの解析と削減が至上命令になっています。iTwinとEC3の統合を強化できると、当社の複数のインフラプロジェクトのワークフローは一変します。この連携を導入すれば、設計および建設段階での、EC3ベースの詳細なエンボディドカーボンの解析とレポートに必要な時間とコストが大幅に削減されます。いずれ長期的には、このコラボレーションによって、CO2排出の計算と最適化がバリューチェーン全体でインフラライフサイクルの全段階に組み込まれて透過的に実行されるようになり、常に最新のオープンなインフラデジタルツインの実現にまた一歩近付くことになると考えています。」
画像:
キャプション: マッピングとグループ化、(Bentley iTwinプラットフォームを介した)インフラデジタルツインからEC3への数量のエクスポート(画像提供: Bentley Systems)
ビデオ: CO2排出量の計算の例
キャプション: EC3とiTwinプラットフォームの統合によるCO2排出量の計算のデモ(ビデオ提供: Bentley Systems)
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ベントレー・システムズについて
Bentley Systems(Nasdaq:BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の両方を維持しつつ、世界のインフラを前進させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードする当社のソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、建物やキャンパス、鉱業、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。当社の製品には、モデリングおよびシミュレーション用のMicroStationベースのアプリケーション、プロジェクトデリバリ用のProjectWise、資産およびネットワークパフォーマンス用のAssetWise、ジオプロフェッショナルソフトウェアを牽引するSeequentのポートフォリオ、インフラストラクチャデジタルツイン用のiTwinプラットフォームなどがあります。Bentley Systemsは、186カ国に4,500人以上の従業員を擁し、年間売上高は10億ドルを上回ります。
www.bentley.com
Building Transparencyについて
Building Transparencyは、気候変動にエンボディドカーボンが与える影響に取り組むため、建設業界全体で広範かつ速やかな対応を支援するオープンアクセスのデータとツールを提供している501(c)3非営利団体です。2020年に設立されたBuilding Transparencyは、無償のオープンソースデータベースで数千件のデジタル化されたEPD(環境製品宣言)を参照できるEC3(Embodied Carbon in Construction Calculator)ツールと、非営利のライフサイクル評価ツール「tallyLCA」の提供、管理、保守を行っています。Building Transparencyは、EC3ツールとtallyLCAの導入促進、公式のmaterialsCANおよびownersCANプログラムの設立、世界のポリシーメーカーとの協働を通じて、建築のより良い未来の創造に必要なリソースと教育を提供できるよう取り組んでいます。
© 2022 Bentley Systems, Incorporated.Bentley、Bentleyのロゴ、AssetWise、iTwin、MicroStation、ProjectWise、Seequentは、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。その他すべてのブランドおよび製品名は、それぞれの所有者の商標です。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20221107005260/ja/
連絡先
プレスリリース
プレスコンタクト
Christine Byrne
+1 203 805 0432
Christine.Byrne@bentley.com
Twitter
@BentleyJapanKelly Ronna
Trevelino/Keller
KRonna@trevelinokeller.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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