アジア太平洋地域の旅行市場の回復を日本がけん引し、2023年後半に2019年レベルまで回復の見込み

プレスリリース発表元企業:Cirium(シリウム)

配信日時: 2022-10-20 12:15:00

英国の航空データ分析大手、Cirium(シリウム)は本日、日本を含むアジア太平洋地域の今後の旅行市場の見通しを発表し、2023年後半には新型コロナウイルスのパンデミック発生前の2019年レベルに需要が回復すると予測しました。

アジア太平洋地域の主要な旅行市場において、日本の2022年9月のキャパシティは2019年同月の水準を17%下回っているものの、日本がこの地域の回復をリードしています。ほとんどの地域で強い需要回復が続いており、今後も続く予測です。シリウムのコンサルタント部門「Ascend(アセンド)by Cirium」による最新の回復シナリオでは、アジア太平洋地域においては2023年11月に2019年の水準に戻ると予測しています。

Ascend by Ciriumの航空機鑑定マネージャーであるハーマン・チェ(Herman Tse)は、次のように述べています。「日本では、国内線のキャパシティは完全に回復していますが、国際線は現在のところパンデミック前の水準を下回っています。しかし、海外から日本への渡航制限が緩和されたことにより、需要が戻ることが見込まれています。日本は外国人観光客に人気のある国であるため、国際線のキャパシティがどれだけ早く回復するかに注目が集まります。」

一方で、チェは注意も促しています。「世界および地域のマクロ経済の見通しは楽観視できず、ほとんどの指標が需要減少の可能性を示唆しており、回復率に影響を与えると見込まれます。航空会社は需要の不確実性と厳しいコスト環境に直面しており、需要リスクを悪化させる可能性があります。こうしたなか、サスティナビリティへの配慮が再び脚光を浴びており、航空業界が脱炭素化へのコミットメントを示す機会となることでしょう。」

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