「すべての面でパーフェクトだった」井上尚弥がドネアとの再戦を自己解説。『エキサイトマッチSP「井上尚弥vs ノニト・ドネア」第2戦』8/15(月)午後9時~ WOWOWで放送・配信!

プレスリリース発表元企業:株式会社WOWOW

配信日時: 2022-08-15 15:00:00



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 WBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が2日、WOWOWエキサイトマッチSPのゲスト解説としてスタジオ収録に臨んだ。番組は、6月7日にさいたまスーパーアリーナで行われた井上対ノニト・ドネア(39=フィリピン/アメリカ)の3団体王座統一戦を、トレーナーを務める父親の真吾氏と井上自身が一緒に映像を見ながら解説する構成となっている。収録であらためて自身の試合を見た井上は「トレーニングの段階を含め入場や気持ちの持って行き方など全部良かった。パーフェクトだったと思う」と感想を口にした。そして、バンタム級4団体王座統一やスーパー・バンタム級転向など近未来のプランについても語った。

宿敵ドネアを264秒で撃沈
 2ラウンドTKO勝ちで3団体王座を統一した衝撃の試合から2ヵ月近くが経った。ドネアとの再戦をフルで見返したのは「20回ぐらいかも」という。
 1ラウンドは「様子を見ようかなと思った矢先にドネアの左フックが右目下に入って来てドキッとした。衝撃だった」と開始早々の相手の攻撃を振り返った。勝負を決定づけたラウンド終了間際のダウンについては「左ジャブを出さずに打った右。結果としてフェイントなり、それにドネアが反応してしまった」と分析した。
 2ラウンド開始前、真吾トレーナーは「ドネアの目を見たら効いているのが分かった」というが、井上は「行かないよ」と自分にブレーキをかけたという。それを受け真吾トレーナーは「いいよ、いいよ、それでいいよ」と返答したことも明かした。今回の試合に関して「油断するな、隙をつくるな、雑になるなと言ってきたから」と真吾トレーナーは補足した。
 しかし、その言葉とは裏腹に井上は猛攻を仕掛けた。途中で左フックを浴びたドネアがグラリと揺らいだが、そのときは「もう止めてくれ」と思ったという。フィニッシュブローとなった左フックは「手応えがあった」と振り返った。

まずはバトラー戦 「中盤から終盤に終わらせる」
 試合後、井上は「年内に4団体の王座統一を目指す。それが無理ならばひとつ上のクラス(スーパー・バンタム級)に挑戦したい」と希望を口にした。その意向は現在も変わっていない。まずはバンタム級のもうひとつのベルト、ポール・バトラー(33=イギリス)が持つWBO王座獲得が目標となる。年内の実現が理想だが、井上によると「もう決まりかけているという情報もある」とのことだ。開催地に関しては「どこでもOK」と頼もしい。
 36戦34勝(15KO)2敗の戦績を残しているバトラーについて井上は「足がよく動く教科書どおりの選手」と分析している。そのうえで「ドネアのように出てくる選手は早く終わるかもしれないけれど、バトラーのような選手と戦うときは自分がしっかり作戦や計画を立てないと長引くかなと思う」と噛み合わせの甘さを懸念してもいる。
 すでに「気持ちはバトラー戦に向かっている」という井上は「仮に判定勝負になってもポイントは取られないけれど、何を見せる試合にするのかと考えると倒すための準備――仕留めるための攻撃の仕方、相手の癖などを見つけて入るタイミングなど――をしなくちゃいけない。早いラウンドのKOは考えていないけれど、中盤から終盤にかけて徐々に弱らせていって終わらせる」と早くも具体的なイメージが頭に浮かんでいる様子だ。試合が12月だと仮定すると準備期間は4ヵ月ということになる。「もうスタートを切っているし、スパーリングはまだだけど、うまく気持ちを持っていけると思う」と話す。

スーパー・バンタム級転向は「不安も自信もある」
 交渉が順調に進み、バトラーに勝って4団体王座統一を果たした暁にはスーパー・バンタム級転向が現実的なものになるはずだ。体重リミットは1.8キロ重くなり、対戦者たちの体のフレームも大きくなる。現にWBC王座とWBO王座を持つスティーブン・フルトン(28=アメリカ)は身長169センチ/リーチ179センチ、WBAスーパー王座とIBF王座に君臨するムロジョン・アフマダリエフ(27=ウズベキスタン)も166センチ/173センチと、ふたりとも井上(165センチ/171センチ)よりも体格で上回っている。
 その点について井上は「フィジカル、耐久性など不安はある」と正直に明かす。そのうえで「でも不安があるからこそ突き詰めていける」とポジティブな考えをしている。そして「やってみないと分からない」と前置きしつつ「もちろん自信もある。もっといいパフォーマンスができるかもしれない」と加えた。
 近未来のライバルについて井上は「ムロジョン(アフマダリエフ)はアマチュアのキャリアがすごい(320戦300勝80KO20敗、2016年リオデジャネイロ五輪バンタム級銅メダル獲得)。パンチが硬そう」と印象を話す。フルトンに関しては「技術はあるけれど気持ちが弱いというイメージ」と分析。そして「ムロジョンの方が噛み合うと思う」とも。
 アフマダリエフとフルトンが年内に4団体王座の統一戦を行うプランがあると伝えられており、すべてが計画どおりに進んだ場合は来春にバンタム級の4団体王者(井上)とスーパー・バンタム級の4団体王者(アフマダリエフ対フルトンの勝者)が対戦する可能性があるわけだ。
 プロデビューから10年。18度の世界戦を含め23戦全勝(20KO)と完璧のレコードを残している「モンスター」の今後に要注目だ。

 番組では、「井上尚弥vsノニト・ドネア」のほかに、井上拓真(大橋)対古橋岳也(川崎新田)のWBOアジアパシフィック、日本スーパー・バンタム級王座統一戦も放送・配信する。
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◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

『井上尚弥出演!エキサイトマッチSP「井上尚弥vs ノニト・ドネア」第2戦』
【放送・配信日】 8/15(月)午後9:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
・ゲスト:井上尚弥(大橋)、井上真吾/解説:西岡利晃
・対戦カード:WBAスーパー・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦 井上尚弥vsノニト・ドネア
WBOアジアパシフィック 日本S・バンタム級王座統一戦 井上拓真vs古橋岳也

■詳しくはエキサイトマッチ番組オフィシャルサイトへ!
https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

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