~近接覚センサーを搭載した“考える手”で、協働ロボットに革新を起こす~

プレスリリース発表元企業:株式会社Thinker

配信日時: 2022-08-12 11:00:00

大阪大学発スタートアップ「Thinker」設立のお知らせ

この度、大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻の小山佳祐助教が開発した「近接覚センサー」を活用してソリューション提案や開発支援、プロダクト開発・販売などを行う株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、代表取締役:藤本弘道、以下、Thinker)を設立いたしました。



Thinkerの近接覚センサーは、対象物との距離と傾きを同時に計測することができる技術です。これを用いることで、瞬時にモノの大きさや形状を把握できるだけでなく、ビジュアル情報としては捉えづらい死角部分や透明物質、鏡面の計測もでき、「ロボティクスの最後の砦」とされてきたロボットマニピュレーション(※1)に革新的な進歩をもたらすことが可能となります。
Thinkerでは、まずはロボットハンドへの近接覚センサーの搭載を提案。独自のAI技術との組み合わせにより、バラ積みされていたり、形が不揃いだったりするモノを、みずから感知して、考えて、ピックアップできる協働ロボット(※2)とすることで、現場への導入・普及に取り組んでまいります。


[動画: https://www.youtube.com/watch?v=MtwL4D1kWuU ]

動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画


※1ロボットマニピュレーション……ロボットを用いて、何かを操作したり、取り扱ったりすること。

※協働ロボット……人と同じ空間で一緒に作業を行うことができる産業用ロボットのこと。従来の産業用ロボットは、出力やスケール、制御などの問題から、安全柵で囲うなどして、人間と隔離した状態で用いなければならなかったが、技術の進化や法整備が進んだことなどにより、ロボットが文字どおり「人のとなりで」作業できるようになりつつある。労働力不足が叫ばれるなか、さまざまな領域・業界で協働ロボットが求められているが、導入環境の整備やロボットティーチングの手間などが課題となっている。

■近接覚センサーの概要

「近接覚」は、視覚とも触覚とも異なるモノの認知方法で、見たり、触ったりせずに認知することから「人間にはない感覚」とされています。大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻小山佳祐助教の技術シーズを基にしたThinkerの近接覚センサーは、対象物との距離と傾きを同時に計測可能。独自の高速・高精度AI技術と組み合わせることで、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた現場に応じた臨機応変なピックアップや、ティーチング負担の軽減を可能にします。
[画像: https://prtimes.jp/i/106143/1/resize/d106143-1-81bd3dbdc1d2fc0e0954-0.jpg ]

■経営陣プロフィール
代表取締役 藤本弘道(ふじもとひろみち)
1970年、大阪生まれ、奈良育ち。大阪大学大学院工学研究科原子力工学科修了。松下電器産業(現在のパナソニック)に入社後、社内ベンチャー制度を利用して株式会社ATOUNを創業。19年にわたってアシストスーツの開発および販売にたずさわったのち、 2022年5月に株式会社 SHIN-JIGEN を創業。 同年8月、大阪大学基礎工学研究科の小山佳祐助教らと株式会社Thinkerを設立。ロボティクスの力を用いてより広い領域で人びとを助け、可能性をひらくべく、さまざまな事業に取り組んでいる。奈良女子大学客員教授、大阪工業大学客員教授。
Twitter:https://twitter.com/fujimo777

取締役 小山佳祐(こやまけいすけ)
1989年、和歌山生まれ、和歌山育ち。和歌山工業高等専門学校機械工学科を卒業後に、電気通信大学電気通信学部知能機械工学科に編入学。同大学院情報理工学研究科知能機械工学専攻の修士課程修了、同専攻にて博士(工学)を取得。2017年から2019年の間、東京大学大学院情報理工学系研究科特任助教。2019年10月から大阪大学大学院基礎工学研究科助教、現在に至る。自身の学術研究の更なる“深化”と、現場のロボットの“進化”の両立を実現するために、株式会社Thinkerを藤本氏らと共同で設立。研究分野は、センサ、アクチュエータ、ロボットハンドなどのハードウェア開発から、高速ロボット制御、機械学習、パラメータ最適化など多岐に渡る。


■会社概要
名称  : 株式会社Thinker
住所  : 〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4丁目2−12 野村不動産御堂筋本町ビル 8F billage OSAKA内
代表者 : 代表取締役 藤本 弘道
設立  : 2022年8月12日
備考  : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。

■関連リンク
・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」(日経クロステック)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00011/00158/
・小山佳祐公式サイト
https://kk-hs-sa.website/

■サンプル提供
サンプルの提供開始は9月末ごろを予定しています。サンプルの仕様や詳細情報をご要望の場合、以下のお問い合わせアドレスへご担当者情報をご連絡ください。準備が整い次第、情報を提供いたします。

◆お問い合わせアドレス ※[at]を@に変えて入力ください。
thinker_admin[at]hlab.sys.es.osaka-u.ac.jp

◆ご担当者情報
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〈株式会社Thinkerの事業に関するお問い合わせ〉
Eメール:thinker_admin[at]hlab.sys.es.osaka-u.ac.jp
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〈取材に関するお問い合わせ先〉
Eメール:thinker_pr[at]hlab.sys.es.osaka-u.ac.jp
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