脱毛、ネイルケア、エステなど「男性美容」拡大の鍵握るのは50代女性? ~美容経済新聞社が男性美容についての意識調査

プレスリリース発表元企業:株式会社美容経済新聞社

配信日時: 2014-06-02 16:11:27



株式会社美容経済新聞社(東京都港区) 産業調査部は全国の20~60代の男女各500人、計1,000人に男性美容について、株式会社コンピューター・プランニング・リサーチによるインターネット調査を実施した。結果では、男性の美容行為に対して、男性自身よりも女性の方がシビアな視線を寄せていることがわかった。

<調査概要>
調査テーマ: 男性美容に関する意識調査
調査目的 : 男性美容のポテンシャルを探る
調査対象 : 20歳代~60歳代の男性500人、女性500の計1,000人
       各年代は100人
調査期間 : 2014年5月7日~5月9日
有効回答 : 有効回答数 1,000人
調査属性 : 年代 居住地(都道府県) 未既婚 職業
調査企画 : 株式会社美容経済新聞社 産業調査部 
調査方法 : 株式会社コンピューター・プラニング・リサーチによるインターネット調査

調査の目的:
経済産業省によると、男性皮膚用化粧品市場(出荷ベース)は80年代後半~90年代後半に100億円前後で推移し、1998年に148億円に達したが、その後一時減少した。2003年に再び上向きだしてから近年拡大し、2013年は220億円に達したとされる。
本調査では、男性・女性に同じ5つの質問を投げかけ、男女の意識の違いなどを明確にして、男性美容のポテンシャルを探った。

<調査サマリー>
【問1】 基礎化粧品の利用について 
◆男性70.2%、女性82.2%が賛成 
(賛成については、「賛成」「どちらかといえば賛成」の合計とした。以下同じ。)
男女とも全ての年代の半数以上が賛成を示しており、許容されている。

男性は年代が上がるにつれ、「賛成」の割合は下がる。一番割合の低い60代は賛成が半分だった。
女性は基礎化粧品の使用を概ね好意的に捕らえている。特に20代は90%、40代は85%が賛成しており、女性全体値より高い賛成率を示した。

【問2】 男性の脱毛・脱色・除毛について 
◆男性57.8%、女性52.2%が賛成
全体としては男女とも半数以上が賛成している。

男女とも20~40代は、約60%以上が男性のむだ毛処理に賛成を表明している。年代別にみると、男性20代は81%が賛成だった。
女性は20代が64%、40代は61%、30代59%が賛成だった。
女性の年代別では、「どちらかといえば反対」は20~40代では26~33%で推移していて大差ないものの、50代になるとほぼ倍(55%)となる。

【問3】 男性のネイルケア 
◆男性49.4%、女性41.4%が賛成
男性は20~40代の半分以上が賛成しているが、女性は半数以上の支持があったのは20代のみで、抵抗感があるようだ。

年代別では男性20~40代は半分以上が賛成している。
女性は20代は52%と2人に1人が賛成しているが、その他すべての年代の賛成率は半数に達せず、かつ各年代とも賛成派は男性の賛成率を下回った。
「どちらかといえば賛成/反対」の割合の高さから浮動的とも解釈される。
ネイルケアに関しては、男性の方が女性よりも抵抗が少ない、もしくは関心が高いようだ。

【問4】 エステサロンでのフェイシャルケア 
◆男性55.6%、女性46.4%が賛成
男性は20~50代は半数以上が賛成であるのに対し、女性は半分以上の賛成は、20代、30代のみだった。

男性は20~50台は賛成が半数を超えているのに対し、60代は25%だった。
女性は20~30代の賛成は半数以上となった。
エステサロンへ行くことも、女性より男性の方が抵抗感は低いようだ。
この質問でも、「どちらかといえば賛成/反対」の割合は全ての年代で70%台と高めであることも特徴的だった。

【問5】 男性の美容整形 
◆男性39.8%、女性27.6%が賛成
男性20代、30代は半数以上が賛成だが、女性はどの年代でも半数を超える支持はなかった。

男性の20~30代はともに52%が賛成。
一方女性はどの年代も賛成が半数を超えなかった。
年代別にみると、男女共に50代を境に印象が分かれる。
男性の整形には抵抗感を感じる人が多い中で、性別では男性より女性の方がより抵抗感が強いようだ。
女性の「どちらかといえば賛成/反対」の割合は5問中最も低く、賛成・反対の意見がより明確だが、他の質問で明確に意思表示している20代女性に限っては73%と高い。

<結論> 
男性の美容行為に対して女性は男性より総じてシビアな視線を寄せている。
男性は年代が若くなるほど「賛成」「どちらかといえば賛成」の割合は共に高くなる。
女性の印象は変則的で、総じて、20代、40代は慣用的。20代~40代と50代~60代間に意識の壁がある。また女性は、「どちらかといえば賛成/反対」の割合が高いことも特徴。
女性は50代を境に割合が明らかに変わる。
男性の「身だしなみ」はなすべき行為として受け入れているが、男性の「美容行為」になると抵抗感を示している。

男性の美容行為に関しては総じて女性、年代的には50代以降や、今回の回答者の中で割合の高かった主婦層の意識の変化を促すことがかぎとなりそうだ。
男性の美容行為に関して、抵抗感は薄れてきているようだ。この傾向は若い世代に顕著で、美容施術に関しても若い世代は関心が強くなっていることから、若い世代もしくは男性の意識変容を促す的確なマーケティング戦略により、市場の広がりが期待できる。

特に美容施術に関して、男性若年層はファッション感覚や自分のコンプレックス解消が動機となる。社会的ステータスに伴って見た目をキレイにする欧米的な傾向が強まっていることや、40代以降は年齢的な悩みも顕著になり、シミ除去やエイジングケアに対するニーズも高まっているようだ。ターゲット層のニーズに的を絞ったダイレクトな情報提供、敷居の低い「入り口」となる施術の提供やきっかけにより、関心はあっても踏み切れずにいる層の潜在需要を掘り起こせるのではないだろうか。


◆詳しい調査レポートをご希望の方へ
本調査では年代別にアンケート調査を実施しております。
詳細は、美容経済新聞社 資料センターよりご請求ください。
本調査レポートは無料です。
http://reports.bhn.jp/shopdetail/7/

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