『日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022』筑波大学チームが2年連続で優勝

プレスリリース発表元企業:一般社団法人 日本CFA協会

配信日時: 2022-07-07 16:30:00

日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022優勝トロフィー

優勝チームのプレゼンテーション

審査員と優勝チームメンバー

一般社団法人 日本CFA協会(以下、「日本CFA協会」)は、2022年6月26日(日)に大学生・大学院生による金融業界の倫理判断を競う国内唯一の大会『日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022』の国内決勝大会を開催し、筑波大学チームが昨年2021年に続いて2年連続の栄冠に輝きました。

エシックス・チャレンジ(Ethics Challenge)は将来の活躍が期待される学生向けに開催されるイベントで、金融業界の中でも重要性が高まっている資産運用業界の様々なセクションにおいて倫理観に基づいて行動できるプロフェッショナルの育成を目指しています。大学(院)生で構成されるチームに、資産運用における倫理上のジレンマを含んだケースが与えられ、そのジレンマを発見し、各チームで議論の上、審判員にプレゼンテーションを行ない、厳正な審査の末に優勝チームが決定されます。2018年からCFA協会(CFA Institute)アジア・太平洋地域(APAC)で開始され、昨年2021年は国内で初めての大会を開催しました。
昨年の大会で優勝した筑波大学チームは進出したAPACの大会でも、倫理に関する豊富な知識と高い分析力が高く評価された結果、準優勝となるなど健闘しました。

今回は次の7大学、9チームが参加しました。

●筑波大学チーム(メンター:ジュンジャン・グ准教授)
●一橋大学Aチーム(メンター:中野 誠教授)
●一橋大学Bチーム(メンター:中野 誠教授)
●明治大学チーム(メンター:三和 裕美子教授)
●立命館アジア太平洋大学Aチーム(メンター:マイケル・アンジェロ・コレテズ教授)
●立命館アジア太平洋大学Bチーム(メンター:フィリップ・ディーン・パルド教授)
●神戸大学チーム(メンター:西村 幸宏准教授)
●早稲田大学チーム(メンター:山口 勝業教授)
●慶應義塾大学チーム(メンター:富田 信太郎准教授)

2022年6月12日(日)に開催されたキックオフ・ミーティング(オンライン)の場で出題ケースが提示され、2022年6月19日(日)正午までにアブストラクト(出題ケースの分析内容の要約)を提出、審査の結果、2022年6月20日(月)に国内決勝大会に進出する以下5チームが発表されました。

●筑波大学チーム
●立命館アジア太平洋大学Aチーム
●立命館アジア太平洋大学Bチーム
●一橋大学Aチーム
●神戸大学チーム

これらの5チームは、2022年6月25日(土)正午を期限としてプレゼンテーションを提出、翌2022年6月26日(日)に国内決勝大会がオンライン開催されました。国内決勝大会では、各チームが4人の審判員に対して10分間のプレゼンテーションを行い、続く10分間に審判員との質疑応答を受けます。4人の審判員は、資産運用業界もしくは規制当局での業務経験を有するプロフェッショナルです。厳正な審査の結果、筑波大学チームが総合で1位の評価を受けて優勝チームに選ばれました。優勝チームには優勝トロフィーが授与されました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/317192/LL_img_317192_1.jpg
日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022優勝トロフィー

日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022を終えて、大会責任者を務めた日本CFA協会の王子田賢史理事は、次のように述べています。
「今回は学生チーム同士が倫理判断を競うエシックス・チャレンジの第2回ということで、昨年2021年を上回る大学とチームが参加しました。国内決勝大会に参加した5チームは、優勝した筑波大学チームをはじめ、非常によく準備され、工夫を凝らしたプレゼンテーションを行なってくれ、非常に充実した決勝大会になりました。今年は昨年にも増して接戦だったと言えます。第一次選好を通らなかった4チームも、「CFA協会倫理規範および職業行為基準」とケースをよく勉強されアブストラクトをまとめておられました。学生時代に「CFA協会倫理規範および職業行為基準」を実際的なケースに当てはめて考察する機会を得たことは、参加学生にとって貴重な経験になったことと信じます。
今大会がエシックスという地道なテーマを社会に根付かせるきっかけになれば大変喜ばしいことです。」

『日本CFA協会エシックス・チャレンジ2022』は、以下の企業・団体様からのご協賛・ご後援をいただいて、開催されました。

<協賛>
平和不動産株式会社

<後援>
Fincity.Tokyo
金融庁


<参考>
エシックス・チャレンジ国内大会のルールは以下のとおり規定されています。

【学生チームと指導教官】
各大学から選出されたチーム(学生3名で構成)が倫理上のジレンマを含むケースに対して、以下の点につき分析の優劣を競います。
・ケースの中でどの事象が「CFA協会倫理規範および職業行為基準」のどの項目に違反しているかを正しく指摘しているか
・なぜそれらの事象が違反に該当するのかにつき、その内容を具体的かつ的確に説明しているか
・「CFA協会倫理規範および職業行為基準」への違反と、明確には違反といえないジレンマへの対処に関するアクションの推奨に焦点を当てたプレゼンテーションになっているか
・そのようなアクションは、実務において現実的か、問題なくプロセス化することができるのか
・プレゼン資料の質はプロフェッショナルなものか及びプレゼン自体が自信を持って行われているか
・審判員からの質問に的確に答えているか

【参加資格】
国内の大学(院)に在籍中で以下に該当しない学生。
・キックオフの時点で資産運用業界でコンプライアンスに従事している
・これまでにエシックス・チャレンジに参加したことがある
・CFA(R)資格を有しているあるいは過去に有していた
・CFA協会に雇われている
・CFA協会の倫理規定等に違反し、何らかの処罰に服している。違反の有無の審理中

【参加大学への要件】
・各大学からは、2チームまで参加可能
・大学での指導教官がメンターの役割を果たすが、学生への助言には延べ助言時間の上限は2時間とする
・指導教官が直接ケースの違反事項等を指摘することはできない

【審判員の構成・役割】
・プレゼンテーション及び質疑応答の評価・判定は、運用業界あるいは規制当局での経験と実績を有するプロフェッショナルである審判員により行われる(金融庁職員、弁護士、資産運用会社コンプライアンス担当者、証券会社コンプライアンス担当者)
・スコア表に基づく各審判員の点数により優勝チームが決定される

エシックス・チャレンジへの出場を通じて、参加学生には以下のメリットがあります。
・資産運用業界、あるいは広く金融業界に関心のある学生にとって、資産運用業界のプロが実務で直面するあるいは直面している倫理上のジレンマにはどの様な事象があるのかを学ぶよい機会となる
・倫理が資産運用においてなぜ重要であるかを学ぶよい機会となる
・倫理的意思決定のスキルを学ぶ機会を提供する
・実際に資産運用等に従事しているプロフェッショナルである運営ボランティア、審判員等との交流、そして参加他大学の学生との交流も貴重な財産になり得る
・発表やチームワークのスキルを上達させる機会となる

日本CFA協会 Ethics Challenge ウェブページ
http://www.cfasociety.org/japan/Pages/EthicsChallenge.aspx

『シンガポールCFA協会エシックス・チャレンジ』のウェブページ
(プロモーション動画を含む)
https://cfasocietysingapore.org/events/university-ethics-challenge/

『インドCFA協会エシックス・チャレンジ』のプロモーション動画
https://www.youtube.com/watch?v=aOdlN-HuPZ0


<CFA協会について>
CFA協会(CFA Institute)は投資専門職の卓越性と資質の基準を設定する投資専門家の世界的な団体です。当協会は投資市場における倫理的行動の推進者であり、世界の金融業界における知識の発信者として高く評価され、投資家の利益を最優先し、市場が最高の機能を発揮し、経済が成長する環境を作ることを目指しています。CFA協会は世界160以上の国と地域に18万人を超えるCFA資格者を有し、日本CFA協会を含む160のメンバーソサエティが所属しています。詳細は https://www.cfainstitute.org をご覧いただき、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/cfainstitute/ )およびTwitter(@CFAInstitute)のフォローをお願いします。


<日本CFA協会について>
日本CFA協会は、日本におけるCFA資格者や受験者に対して、専門知識の向上と相互交流の場を提供する非営利組織です。倫理規範および職業行為基準、資産運用や調査に関する専門能力の向上と普及をめざし、会員向けに金融市場、財務会計、経済動向などをテーマとした講演会、セミナー、勉強会などを開催しています。また会員相互間の交流会なども行なっています。


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