「発泡ウレタンによる空港プレキャストコンクリート舗装下面の空洞充填に関する共同研究」の研究成果を国総研資料にまとめました。

プレスリリース発表元企業:メインマーク株式会社

配信日時: 2022-07-04 10:00:00

メインマーク株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役:川口太、以下当社)は、国土交通省国土技術政策総合研究所(所在地 茨城県つくば市、所長:木村嘉富)、みらい建設工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石橋 宏樹)との三者による「発泡ウレタンによる空港プレキャストコンクリート舗装下面の空洞充填に関する共同研究」を2020年11月から1年間実施してきました。
当社が続けてきた基礎研究と三者で実施した共同研究内容をまとめた研究成果を、2022年2月に「国土技術政策総合研究所資料」第1177号としてまとめました。




■背景

埋立地に建設される空港のエプロンおよび誘導路では、供用後の不同沈下が想定される場合、コンクリート版の高さ調節が可能なプレストレストコンクリート(以下、PC)舗装が用いられる場合があります。
PC版と路盤の間に生じた空洞の充填材として、従来グラウトが使われてきましたが、航空機等の大きな荷重が繰り返し走行することで充填したグラウトが割れ、雨水と混じることで泥化、流出するなどが課題とされていました。

その課題を解決できる素材としてテラテック工法で使用する硬質発泡ウレタン樹脂「テラテック樹脂」を提案し、共同研究に至りました。
[PCの版下での空洞充填材として求められる要素]
・変形係数が一定程度ありPC版を支持できる
・繰り返し変形を受けても割れにくい
・割れたとしても水と混じることで泥化、流出しない
・PC版下の数mmの空洞に対し充填が容易
・硬化が早い
・短時間での施工が可能

■共同研究の経緯
発泡ウレタン樹脂の基礎的な特性を明らかにした後に、実大規模充填基礎試験、実大規模充填本試験を経て、PC版下の空洞部に発泡ウレタン樹脂を充填する効果確認と標準施工方法の設定を目標に研究を行いました。

1.室内性能試験
航空機のタイヤ接地圧が1,500kN/平方メートル 程度であることから、それに耐えうる高強度の樹脂を3種類開発し、樹脂の物理特性(膨張時間、温度変化、硬化時間)、強度特性(密度、強度、耐久性)を明らかにするための試験を実施し、基礎的な発泡ウレタン樹脂の特性を明らかにしました。

2.実大規模充填基礎試験、実大規模充填本試験
PC版下の空洞充填における現場条件を想定し、様々な試験条件で、樹脂の挙動と形状、密度、空洞の厚さ、地盤中の水分が与える影響により変わる樹脂の形成特性を明らかにしました。
両試験と解析結果より、PC版下の空洞に発泡ウレタン樹脂を充填した場合のPC版の応力状態の改善効果、および充填した発泡ウレタン樹脂の充分な強度特性が確認され、標準施工方法を確立しました。

■今後について
テラテック工法は業務を止めずに床を水平化することで、多くのお悩み解決に寄与してきました。本研究成果からも、新たな用途での活用の可能性が拡がりました。今後も技術革新を続け、社会に貢献できるよう邁進していきます。

■テラテック工法について
メインマーク株式会社の特許工法「テラテック工法」は硬質ウレタン「テラテック樹脂」をコンクリート土間床下に注入し、その膨張力で床下の空洞を埋め、沈んだ床を水平に戻す特許工法です。床を壊さず、設備の移動をせず、【業務停止時間ゼロ】でコンクリート土間床の傾きや沈下を修正できる工法として、創業から4200件以上の施工を行ってきました。
[画像: https://prtimes.jp/i/44633/15/resize/d44633-15-1568060ef687d2f895e6-0.jpg ]


■会社概要
商号 :メインマーク株式会社
所在地 :東京都江戸川区西葛西5-2-3
代表者 :代表取締役 川口 太
事業内容:硬質発泡ウレタンをコンクリート土間床下に注入し、その膨張力で床を水平に戻す「テラテック工法」を事業の中核とした床の沈下修正、床下の空洞充填工事、および、地盤改良、建物の傾き修正工事
所有特許:第4896949号「沈下床の修正工法」
第5379877号「木造住宅の耐震補強構造と耐震補強方法」
第6162290号「ドレイン管およびその製造方法」
第6749740号「ドレイン管敷設工法」
第6762631号「状態解析プログラム、装置、及びシステム」
コーポレートサイト:https://mainmark.co.jp
テラテック工法特設サイト:https://teretek.jp

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