テトレートがイスティオとエンボイをアームのネオバースに対応させる

プレスリリース発表元企業:Tetrate

配信日時: 2022-04-14 19:29:00

テトレートがイスティオとエンボイをアームのネオバースに対応させる

アームとテトレートが、ハイパフォーマンス・コンピューティングとクラウドからエッジまでのワークロード向けに、ハードウエアとソフトウエアを統合してイスティオ・サービスメッシュの応答性を強化

(サンフランシスコ)-(ビジネスワイヤ) -- イスティオとエンボイの作成者とメンテナーが設立したテトレートは本日、イスティオ・サービスメッシュとエンボイ・プロキシがアーム・ネオバース(Arm® Neoverse™)プラットフォームに対応するようになったと発表しました。アームはプロセッサーIPの技術プロバイダーで、同社の設計により2150億個以上のチップが実現しています。ネオバースに対応することで、広範に使用されているオープンソース・ソフトウエアのプロジェクトを、より高速に少ない電力で実行し、総所有コストを削減できるようになります。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20220412005428/ja/

A simple service mesh as shown in Tetrate Service Bridge. (Graphic: Business Wire)A simple service mesh as shown in Tetrate Service Bridge. (Graphic: Business Wire)

ネオバースは、幅広いクラウド環境と大規模なデータセンター環境で利用できます。ネオバースの実装には、AWS Graviton2プロセッサーベースのエラスティック・コンピュート・クラウド(Amazon EC2)インスタンスが含まれ、同等のx86ベースのインスタンスと比べて、価格と性能を最大40%改善できます。

アームのインフラ事業部門エコシステム開発担当ディレクターのBhumik Patel氏は、次のように述べています。「アプリケーションの多様性が急速に変わっており、アームはサービスメッシュのような演算集中型のワークロードに対処できるように、性能強化のニーズに対応しています。テトレートと提携し、ネオバース・ベースのプラットフォームにイスティオとエンボイのサポートを追加することで、この業界有数のサービスメッシュソフトウエアのお客さまに、より優れたアプリケーション性能、消費電力の削減、TCOの低減を提供できます。」

ネオバースは特に機械学習、AI、そして今回のサービスメッシュなど、複雑なワークロードに適しています。例えば、AWSは次世代AWS Graviton3プロセッサーを搭載したAmazon EC2インスタンスをプレビューしましたが、演算集中型のワークロードでは、Graviton2を搭載した現行世代のインスタンスと比べて、性能を最大25%改善できます。AWS Graviton3プロセッサーは、科学的ワークロードや機械学習ワークロードの浮動小数点演算で最大2倍の性能を発揮するほか、Graviton2ベースのインスタンスと比べてメモリー帯域幅を50%高め、科学計算のようなメモリ集約的なアプリケーションで性能を改善します。

テトレートの戦略的アライアンス担当バイスプレジデントのSaptak Senは、次のように語っています。「テトレートでは、より大規模で複雑なサービスメッシュの導入を目にしていますが、これらはエッジからクラウドまで、コスト効率よくSLAを満たすことができる革新的ソリューションが必要です。当社は、アーム、AWS、そしてエンボイやイスティオのその他のコミュニティーと協力し、政府、金融、電子商取引やその他の市場のお客さまが、メッシュ導入をより一貫性と柔軟性がある拡張可能な方法で行えるようにすることを、誇りに思います。」

より高速な性能がサービスメッシュで重要な理由

サービスメッシュはマイクロサービスのソフトウエアインスタンスによって構成されており、それらのインスタンスはアプリケーション実行時の容量ニーズに合わせて、作成、破棄されます。各サービスインスタンスはプロキシインスタンスを伴い、サービス間のメッセージはこれらのプロキシインスタンスを介してルーティングされます。

サービス間あるいはサービスとコントロール間の各メッセージは、認証、許可、暗号化・復号化され、セキュリティーを強化しています。これらの作業はすべて演算集中型で、とりわけ暗号化と復号化は数値を集中的に使用します。基盤となるハードウエアインフラがより高速な性能を発揮できると、サービスメッシュの応答性に大きな違いが生まれます。

イスティオは主要なサービスメッシュで、イスティオ・ソフトウエアにはエンボイ・プロキシの拡張版が含まれています。テトレートはイスティオとエンボイ・プロキシを性能のために最適化しています。ネオバースはこうした取り組みを支援しており、イスティオとエンボイの性能を確実に向上させています。これらのソフトウエアプロジェクトを加速させることで、テトレートの業界有数のサービスメッシュ管理ソフトウエアであるテトレート・サービス・ブリッジを実行する時も、より高い性能を発揮できるようになります。

イスティオ・サービスメッシュが政府機関と業界にもたらすもの

アーム・ネオバースによって、複数プラットフォームで高速化されたイスティオ・サービスメッシュは、政府機関と業界にとって重要ないくつもの利点をサポートします。

セキュリティー:サービスメッシュがサービスインスタンス間およびコントロールプレーンとのすべての通信の認証、承認、暗号化・復号化を行い、セキュリティーを強化します。ネオバースは、暗号化・復号化のための数値処理を含め、必要な処理を高速化します。俊敏性:サービスメッシュは、継続的インテグレーション/継続的デプロイメント(CI/CD)のアプローチを使い、迅速なソフトウエア開発を支援します。ネオバースは、ソフトウエアアップデートによって管理・強化することができるプラットフォームを提供し、性能を高速化します。事業の継続性:サービスメッシュにより、設計者はオンプレミスからクラウドへ、クラウド内の1つのアベイラビリティゾーンから別のゾーンへ、さらにあるクラウドから別のクラウドへと、フェイルオーバーが可能なアプリケーション作成できます。ネオバースはこれらすべてのプラットフォームに対応しているため、すべての導入先で一貫した性能の最適化をアプリケーションに提供できます。イスティオのアーム対応版をダウンロード

関心がある方は、テトレート研究所からアーム対応版をダウンロードできます。オプションとして、米連邦情報処理標準(FIPS)140-2の「暗号化モジュールのセキュリティー要件」に準拠した、FIPS版もあります。また、複数プラットフォームのネオバースで運用中のイスティオを利用するためのオプションも多数あり、その数は増え続けています。詳細については、テトレートにお問い合わせください

アームについて

アームの技術は、人々の暮らし方や企業のあり方を変革しているコンピューティングとデータ革命の中心にあります。当社のエネルギー効率に優れたプロセッサー設計とソフトウエアプラットフォームは、2150億個以上のチップで高度なコンピューティングを実現し、当社技術はセンサーからスマートフォン、スーパーコンピュータに至るまで、製品を安全に動かしています。当社は1000社を超える技術パートナーと共に、チップからクラウドまで、AIで強化されたコネクテッドコンピューティングのあらゆる領域で設計、セキュリティー確保、管理を先導しています。

テトレートについて

イスティオの創立者がアプリケーション・ネットワーキングを再構築するために立ち上げたテトレートは、最新のハイブリッド・クラウド・アプリケーション・インフラストラクチャーの複雑さを管理するエンタープライズ・サービスメッシュ企業です。その主力製品であるテトレート・サービス・ブリッジは、エッジからワークロードまでのアプリケーション接続プラットフォームを提供し、従来のモノリスからクラウドへと移行する長期的な活動に取り組む企業に、事業継続性、俊敏性、セキュリティーを提供します。お客さまは、あらゆる環境で、一貫性のある内蔵の可観測性、ランタイム・セキュリティー、トラフィック管理を利用できます。テトレートは、オープンソース・プロジェクトのイスティオとエンボイ・プロクシーの貢献者として首位の座を維持しています。詳細については、www.tetrate.ioをご覧ください。

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