フルボ酸が日本の養殖を変える。場所を選ばず安全でおいしい車海老を生産。
配信日時: 2022-03-28 10:00:00
新開発!フルボ酸を活用した「閉鎖循環式陸上養殖システム」のサービスを開始。消毒薬や抗生物質不使用でSDGsにも貢献。
エンザイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長:鈴木邦威、代表取締役社長:鈴木一哉)は、2022年3月1日より、フルボ酸を活用して安心安全でおいしい車海老を生産する「閉鎖循環式養殖システム」サービスの提供を開始しました。
エンザイム株式会社
代表取締役社長 鈴木一哉
フルボ酸で水質浄化効果が向上し、アミノ酸が豊富でおいしい車海老が育つ。
●なぜ、車海老の陸上養殖システムを開発されたのですか?
車海老は、天ぷらやすし、刺身などプリッとした食感と甘みが人気の高級食材です。料亭やすし店では欠かせないメニューです。しかし、日本の天然ものの漁獲量は年々減少し、養殖も沖縄や九州などの数県に限られています。水質の管理が難しく、生産効率も非常に低くて新規参入のハードルが高いのです。そこで弊社のフルボ酸を使った環境改善技術が貢献できるのではと考えました。
弊社の養殖事業は、ベトナムや台湾の企業から技術指導を依頼されたことから始まります。フルボ酸を使った良い水の開発に4年間奮闘した結果、エビが健やかに育つ良い水(キレートミネラル水)が完成しました。その後、熊本で車海老の陸上養殖技術の研究開発を重ね完成させました。そこで今回、このシステムを多くの皆様にご紹介しようと考えたのです。
●概要をお話しください。
まず、フルボ酸からお話ししましょう。フルボ酸は、発酵に発酵を重ねた国産の天然腐植土からある一定条件のもとにおいて抽出した液体です。微生物や動植物の生理を活性させる機能があり、生態環境の改善に力を発揮します。弊社は腐植土やフルボ酸を活用して、水質浄化や農業、畜産業、水産業、化粧品や健康促進など様々な分野で事業を展開しています。今回、このフルボ酸と独自の水質管理技術を融合させた閉鎖循環式陸上養殖システムを開発し、安全安心でしかもアミノ酸をたっぷり含んだおいしい車海老の養殖を実現しました。
自然は本来、微生物などによる効率的な循環システムを備えていますが、汚染が許容量を超え微生物の分解能力が追いつかない場合に、水質や土壌が汚染される環境問題が起こります。キレートミネラル水(フルボ酸培養液)を養殖池に投入すると、微生物が活性化し排泄物や残餌の分解スピードが早まり、水質浄化効果が向上します。ミネラルの供給量が増え、幼生・稚エビの生存率が上がることが分かっています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/65816/6/resize/d65816-6-4e94903e8be3bdb60e66-0.jpg ]
場所を選ばず養殖が可能。消毒薬や抗生物質を全く使用しない環境に配慮した持続可能なシステムを実現。
●陸上養殖が実現できるのが大きなメリットですね。
弊社が開発した閉鎖循環式陸上養殖システムはエビの養殖に適した養殖用汎用水を使うため、海水が不要で陸上での養殖が可能です。電源と水源さえあれば空き工場や耕作放棄地などどこでも養殖ができます。車海老の養殖はこれまで沖縄や九州などに限られてきましたが、このシステムを使えば首都圏や他の地方でも行うことができます。陸上養殖は漁業権も不要で、天候や海水温の変化による影響もなく安定した収益を得ることができます。
●安心安全な養殖技術であることも大きな特徴です。
海外の仕事を引き受けたとき、われわれが手掛けるからには安心安全でおいしく、環境に負荷を与えないものにしようという想いがありました。東南アジアの養殖場の環境破壊も報道されていましたし、輸入エビの中には、疾病を予防・治療するため抗生物質が用いられているものがあり食品安全上懸念されています。
弊社のシステムは、抗生物質や消毒薬を使わない安心安全な養殖技術です。フルボ酸の作用を利用し養殖池の水質保全するほか、水棲土壌有用菌を増殖させてエビの成長に悪影響を与えるウイルスや腐敗菌などを抑制し病気を防ぎます。そのため抗生物質などの薬品は一切使用しません。海面養殖の場合は鳥のふんの落下など外部からの感染症が侵入するリスクがあります。これまでも大きな被害を受けてきました。陸上養殖なら外部から遮断されているためそのリスクもありません。これからの養殖業は、SDGsの観点からも環境に負荷を与えない持続可能なものである必要があります。
アミノ酸が通常の14倍。高付加価値の「大地の車海老」でブランド化も。
●肝心の車海老の味はどうですか?
味にも自信があります。養殖用汎用水は、大量のミネラルを含み、海老の腸内環境を整え餌の消化吸収を助けて成長を促進します。驚いたことに、アミノ酸が通常の14倍(グルタミン平均値2,900mg/100g)もあることが分かりました。天ぷらや刺身や塩焼き、蒸し物、どのような調理で食べてとてもおいしい海老ができました。このシステムで育成した車海老を「大地の車海老」と名付け、パートナー企業様と連携しブランド化したいと考えています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/65816/6/resize/d65816-6-d6905a4aa18f7fa0dc5f-2.png ]
●初期投資が少なく、維持管理が簡単なこともメリットです。
陸上養殖の水槽は、弊社独自の水槽を使用します。安価で自由度の高い施工が可能です。また、陸上養殖の課題であるランニングコストを下げるため、水槽の水流を作り出す装置や酸素を供給する装置も各メーカーと提携して省電力で効率の良いものにしています。水槽底部の清掃や水質の維持は、フルボ酸と独自の水質管理により長時間水質を維持することができます。また、周辺機器も取り扱いが容易な設備ばかりでメンテナンスも簡単です。しかも専門的な知識がなくても誰でも簡単に操作ができます。
飲食店チェーンの食材調達の安定化に。遊休地の活用や町おこしにも。最短4か月で出荷可能、ビジネスとしても魅力的。
●どのようなお客様を想定していますか。
まずは食品流通・加工のノウハウのある企業様です。飲食店チェーンなら、安心安全でおいしい国産車海老を安定的に供給することが可能になります。食材調達費や輸送コストも削減できます。二つ目が、空き工場や倉庫、空き店舗、耕作放棄地など遊休地を有効活用して副業や業態転換をお考えの企業様です。地方で太陽光やバイオマス発電所を持っておられるエネルギー関連のお客様も有望なパートナーです。余った電気や廃熱など利用して養殖を行うことができます。地域の雇用創出や町おこしにもつながります。
●ビジネスの将来性は?
車海老は他の高級魚と比べて生育が早いのが特徴です。サーモンは2年、チョウザメは3年~5年もかかります。車海老は最短4か月で出荷可能です。陸上養殖の国産車海老は珍しく、しかも味がよくそれだけで付加価値があります。「大地の車海老」としてブランド化すればさらなる収益が見込めます。加工品のネット販売も可能で、海外市場への進出を狙うこともできます。環境や資源保護の観点からも、これからは守り育てる漁業が主流になっていきます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/65816/6/resize/d65816-6-c1fde93a0004817e67d0-10.png ]
●サポート体制は?
現地調査からプラン作成、設備の設置、養殖のアドバイスまでしっかりしたコンサルティングを行い、初回出荷までサポートいたします。養殖は初めてという方もご心配はいりません。
<エンザイム株式会社 会社概要>
社名:エンザイム株式会社
代表者:代表取締役会長 鈴木邦威、代表取締役社長 鈴木一哉
本社所在地:〒140-0013 東京都品川区南大井6-5-13 第2レインボービル1階
本社サイト:https://www.enzyme.co.jp/
<協力会社>
社名:有限会社エムアール環境計画
代表者:代表取締役 今田英夫
本社所在地:〒862-0941熊本県熊本市中央区出水4-36-12
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