企業のSDGsの取り組み方を、CSV(共通価値の創造⇔企業の成長と社会課題の解決)の視点で語る【書籍発売『中小企業が成長する SDGs経営5つのアプローチ』】

プレスリリース発表元企業:株式会社天才工場

配信日時: 2022-03-22 10:00:00


合同フォレスト株式会社は『中小企業が成長する SDGs経営5つのアプローチ』 (平野芳久 著)を3月18日に発売しました。本書はSDGsに取り組む企業の羅針盤として国際連合によって作成されたSDGコンパス(SDGsの企業行動指針)には示されていない「その手段」について5つのアプローチを示し、分かりやすくノウハウとメリットを余す所なく紹介したものです。

◆中小企業だからこそSDGsを導入する理由
SDGs(持続可能な開発目標)が流行のフレーズとして聞かれるようになり久しいです。しかしそれらは「大企業がやるもの」という先入観がないでしょうか。著者は中小企業こそSDGsを意識すべきだと述べます。何より他がやっていないからこそ今行えば、同じ志を持つ企業からのオファーや、エシカル就活などに有利に働く効果が見込め、中小企業がCSV(共通価値の創造⇔本業の成長と社会貢献の両立)を通じたイノベーションを図ることもできるのです。

◆ニッチトップを目指すSDGs戦略とは?
著者は中小企業がSDGsに取り組む場合、高い目標を無理に目指す必要はないと説きます。都道府県一でもなく、まずは地域で一番の企業「ニッチトップ」を目指すだけでも良いと。地域の中で本業の成長と社会課題の解決を本気で回していくことは、SDGsの世界に適応していくための王道にほかなりません。さらに中小企業にありがちな「なれ合い」「しがらみ」から脱却し、今までできなかったことを成し遂げる方法もCSVの導入例として紹介されています。

◆SDGsに取り組むためのステップを具体的に紹介
本書では企業がSDGsに取り組むためのステップもSDGコンパスに沿った形で分かりやすく紹介されています。
1、推進チームの作成(若手や女性、外国人などメンバー構成を留意)
2、自社の強みを洗い出し、評価し、SDGsの17目標と照らし合わせる
3、2の結果を踏まえ、企業の強みを活かした成長と社会課題の解決を5つのアプローチを通じて達成する道を探る
4、経営トップを巻き込んで、他のISOなどのマネジメントシステムにCSVをビルトインしてPDCAを回す(ここからは会社一丸で取り組む)
5、進捗状況を社内外に開示する(ホームページなどを使った情報発信が有功、目標や結果を数値で把握できるように)
推進チームを作るのも難しいという段階では、まずは勉強会を始めて見るのも良いと著者は述べます。まずは身近な「小さな出来ることから始めること」が重要なのでしょう。

◆どんな事例がある?
本書では、SDGsを企業が活用するための手段として、CSV(共通価値の創造)の5つのアプローチを取り組みやすいものから順を追って提示しています。その一部を紹介しましょう。
・「情報提供型CSV」(ヘルスメーターメーカーのタニタの健康食レシピ提供)
・「この指とまれ型CSV」(著者の会社前に「ちょいボラ自販機」を設置。10円高い飲み物を購入してもらうことで児童福祉施設に寄付)
・「活動家型CSV」(北九州小倉の「魚町銀天街」商店街まるごとを学びの場とする試み)
・「ブルーオーシャン型CSV」(有名和菓子メーカーの虎屋、お年寄り向けのやわらかい羊羹「ゆるるか」を開発)
・「脱! しがらみ型CS V」(国連と米マテル社共同制作「きかんしゃトーマスとなかまたち」にはジェンダー、人種への配慮を導入、子どもたちにとってSDGsは当たり前のものであり、これからの企業間取引の大前提になると示唆している)こうして見ると、子どもから大人までがSDGsに向き合い、CSVを生み出しイノベーションを起こすアイデアの種は、あらゆる分野に転がっていると言えるでしょう。

◆自分にはできないと考えない
著者の平野芳久(ひらのよしひさ)さんは、印刷関連事業を手がける株式会社弘久社の代表取締役です。SDGsという言葉が発表される20年以上前から本業と社会貢献を両立させるCSV経営を実践し続けてきました。

著者は、多くの方が「自分にはできない」と考えてしまうのは、ある社会課題に対する解決方法をメディアが1つのアプローチでしか紹介していないためだとも述べます。本書に豊富に紹介される5つのアプローチ事例を眺めてゆけば、小さな会社にもSDGsを活用する手段は必ずあると気づけるでしょう。

【書籍情報】  
『中小企業が成長する SDGs経営5つのアプローチ』(2022年3月18日発売)
¥1650税込
Amazonページ短縮URL: http://ur0.work/k4YW


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