獣医用ポイントオブケア(POC)診断の市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR11.3%で成長予測
配信日時: 2022-02-09 19:00:00
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「POC (ポイントオブケア) 獣医診断の市場規模・市場シェア・市場動向の分析 (2021-2028年):動物タイプ (コンパニオンアニマル・家畜)・検体タイプ・製品・検査カテゴリー・適応症・エンドユーザー・地域別」(Grand View Research, Inc.)の販売を2月8日より開始いたしました。
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獣医用ポイントオブケア(POC)診断の市場規模は、2020年に11億5,000万米ドルとなり、2021年から2028年にかけてCAGR11.3%で成長すると予測されています。技術の進歩、市場のプレーヤーによる戦略的な取り組み、ペット人口の増加と人間との同化、抗菌剤耐性を低減する必要性、動物病院によるサービス提供の拡大などが市場を牽引しています。例えば、Heska社では、新しい分析・診断プラットフォームの開発、分析プラットフォームのメニューの拡充、既に導入されているプラットフォームのサイクルアップ、社内発明などに、研究開発予算を割り当てています。市場では、COVID-19パンデミックの影響により、売上の低迷、需要の減少、物流面での課題が発生しました。ロックダウン措置、人や物の移動に関するガイドライン、遠隔地での作業、自己検疫の状況が変化したことで、不確実性が増しています。
2020年上半期には、政府の措置として、自宅待機のガイドラインや社会的距離を置くプロトコルが発行され、市場参加者は営業活動の調整、縮小、停止を余儀なくされました。主要地域の動物病院やクリニックでは患者数が減少し、リソースを緊急時のみに集中させるところもありました。しかし、動物医療は必要不可欠と広く認識されていたため、サービスは飼い主に提供され続けました。コンパニオンアニマルの臨床受診が減少したことで、健康診断や選択的処置に遅れが出て、診断検査サービスの需要が低下しました。その後、2020年の第2四半期から第3四半期にかけて、各国政府が自宅待機政策を緩和し始めたため、需要は徐々に回復しました。また、Heska社によると、POCラボ・イメージング機器のオンサイト設置は、社会的な距離を置く措置により、断続的な遅延が続いており、輸送コストの上昇も報告されています。しかし、同社の主要な研究開発プロジェクトは、デバイス部品や検証用サンプルの受け取りが散発的に遅れたものの、おおむね計画通りに継続しています。
市場は、使いやすく迅速なポイントオブケア診断製品の需要が高まっていることと、規制当局の監視が比較的緩いことから、今後数年間で顕著な成長が見込まれています。米国FDAは、動物用機器を独占的に製造・販売するメーカーに対して、機器のリストアップや事業所の登録を義務付けていません。また、動物の病気の診断、治療、軽減、予防を目的とした機器は、FDAの市販前承認(PMA)や通知(510(k))の対象にはならず、新規市場参入者にとってチャンスとなります。
一方、動物の感染症を検出するための検査キットは、規制されており、ライセンス要件があります。これらの検査キットは、米国農務省動植物衛生検査局(APHIS)の獣医生物製剤センター(Center for Veterinary Biologics)によって認可され、規制されています。
ヘルスケアのデジタル化という世界的なトレンドは、獣医用ポイントオブケア診断薬市場を含むアニマルヘルス業界にも影響を与えています。企業は、検査精度の向上、機器の検証、検査メニューの拡充、プロセスの自動化など、機器操作の複雑さを軽減するための製品開発に投資しています。特に、家畜やペットを対象とする場合や、動物から人への感染性がある場合には、感染症のポイントオブケア検査も価値の高いターゲットとなります。
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