エクセンシアとサノフィが戦略的研究の協業関係を構築し、AIを駆使した精密工学的医薬品のパイプラインを開発へ
配信日時: 2022-01-12 19:04:00
エクセンシアとサノフィが戦略的研究の協業関係を構築し、AIを駆使した精密工学的医薬品のパイプラインを開発へ
(パリ & 英オックスフォード & ボストン)-(ビジネスワイヤ) -- サノフィとエクセンシアは本日、実際の患者試料を使用して、エクセンシアのエンドツーエンドのAI駆使型プラットフォームを活用しながら、オンコロジーと免疫の分野で最大15種の新規低分子候補を開発する画期的研究の協業関係とライセンス契約を発表しました。両社は2016年から協力しており、2019年にはサノフィが炎症と免疫の分野で2つの異なる部位を標的化できるエクセンシアの新規二重特異性低分子候補のライセンスを取得しています。
サノフィの研究担当グローバルヘッド兼最高科学責任者(CSO)のフランク・ネスレは、次のように述べています。「私たちは、AIを活用して創薬・医薬品開発のあらゆる側面を最新化するリーダー企業であるエクセンシアとの共同活動を深めることができるものと期待しています。サノフィとエクセンシアの連携は、がんや免疫介在性疾患に対する低分子新薬を発見・開発するための方法を変革することが狙いです。高度なAIと機械学習の手法を適用することで、創薬のスケジュールを短縮するだけでなく、患者さんのためにより高品質でより標的を絞った医薬品を設計できるようになります。」
エクセンシアとサノフィは、エクセンシアの個別化医療プラットフォームを活用し、ターゲットプロジェクトの見極めと選定を共同で行っていきます。このプラットフォームは、早期の標的/創薬研究にヒトの一次組織試料を統合することで、「患者第一」手法を実現します。これにより、エクセンシアの科学者は、創薬プロセスの早い段階で、患者、疾患、臨床的に意義のあるデータを潜在的な新薬候補の判断において統合することができます。エクセンシアが標的発見に加え、開発候補の指名まで低分子薬の設計とリード最適化の活動を主導し、サノフィが前臨床・臨床開発、製造、商業化を担います。
エクセンシアを創設した最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ホプキンス博士(DPhil)は、次のように述べています。「次世代のがん・免疫治療薬を提供するために、AIの可能性を最大限に実現するという目標を持ってサノフィと連携できることに大変感激しています。当社のAI駆使型プラットフォームは、創薬、橋渡し研究、開発において活用でき、その適用範囲は精密医療と医薬品候補の品質の向上から臨床試験における患者選択のためのエンリッチメントまでに及びます。サノフィとの協業拡大により、幅のある当社プラットフォームを活用し、AIが設計した医薬品候補を患者組織モデルで試験することで、マウスモデルなどの従来手法よりもはるかに高い精度を実現できる可能性があります。これがもたらす変化、すなわち臨床試験の何年も前に実際のヒト組織で候補を試験するということからして、これは変革的なことです。」
本契約の条項に基づき、エクセンシアはサノフィから現金1億ドルの契約一時金を受け取り、全プログラムのマイルストーンが達成された場合、将来的に研究、橋渡し活動、臨床開発、薬事承認、商業の面で最大で計約52億ドルのマイルストーン支払いを受け取る資格を得ます。また、サノフィが協業による治療薬を商業化した場合、エクセンシアは製品の売上高に応じて1桁台後半から10桁台半ばまでの段階的なロイヤルティーを受け取る資格のほか、共同出資製品の売上高に応じてロイヤルティー率を最大21%まで引き上げる臨床共同出資のオプションを持ちます。現金1億ドルの契約一時金は、協業からの現金流入としてエクセンシアの2022年第1四半期の財務業績に反映され、契約期間中は収益と見なされる見込みです。
エクセンシアについて
エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密腫瘍学プラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の低分子を臨床環境に進めました。当社パイプラインから、科学的概念を精密設計された治療薬候補に迅速に転換する当社の能力が分かります。現在25件以上のプロジェクトが進められており、その1つとして、最初の3つのAI設計の医薬品候補が第1相臨床試験に入ります。
エクセンシアはオックスフォード、ウィーン、ダンディー、ボストン、マイアミ、大阪に事業所を持っています。詳細情報についてはhttps://www.exscientia.aiをご覧いただくか、ツイッター(@exscientiaAI)で当社をフォローしてください。
サノフィについて
サノフィは、人々が自身の健康上の課題を解決できるよう支援することに専心しています。私たちは、人間の健康にフォーカスした世界的なバイオ製薬企業です。ワクチンで病気を予防し、痛みと戦い、苦しみを和らげる革新的な治療薬を提供しています。私たちは、希少疾患に苦しむ少数の人々や、長期にわたる慢性疾患を抱える何百万もの人々の味方です。
サノフィは、100カ国で10万人以上の従業員を擁しており、世界中で科学的な革新成果をヘルスケアソリューションへと変えています。
エクセンシアの将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法の「セーフハーバー」条項の意味における一定の「将来見通しに関する記述」が含まれています。これらには、当社のAI支援個別化医療プラットフォームがオンコロジー・免疫分野で新規低分子候補を設計・開発できる能力に関するエクセンシアの期待に関する記述が含まれます。「予想する」、「考える」、「期待する」、「意図する」、「計画する」、「見込む」、「将来」などの単語や類似の表現は、将来見通しに関する記述であることを示す意図があります。これらの将来見通しに関する記述は、将来の結果や状況を予測する際につきものの不確実性を伴うものであり、上述のAI支援個別化医療プラットフォームがオンコロジー・免疫分野における新規低分子候補の開発に成功することや、サノフィとの契約において何らかのマイルストーンを達成することを保証するものではありません。エクセンシアは、新しい情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、法律で義務付けられている場合を除き、いずれの将来見通しに関する記述についても、公に更新または修正する義務を負いません。
サノフィの将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年民事証券訴訟改革法(その後の改正を含む)で定義される「将来見通しに関する記述」が含まれています。将来見通しに関する記述とは、歴史的事実ではない記述を指します。これらの記述には、予測・見積もりおよびその基礎となる仮定、将来の財務成果・出来事・業務・サービス・製品開発・可能性に関する計画・目的・意図・期待に関する記述、将来の業績に関する記述が含まれます。将来見通しに関する記述は、一般的に「期待する」、「予想する」、「考える」、「意図する」、「見積もる」、「計画する」などの単語や類似表現で識別されます。サノフィの経営陣は、このような将来見通しに関する記述に反映された期待は合理的であると考えていますが、将来見通しに関する情報および記述にはさまざまなリスクや不確実性が伴い、多くは予測が困難で、一般的にサノフィの管理が及ばないものであり、実際の結果や展開は将来見通しに関する情報および記述で明示または暗示もしくは予測されたものと大きく異なる可能性があるため、投資家の皆さまはご注意ください。これらのリスクや不確実性には、研究開発に内在する不確実性、市販後を含む将来の臨床データや臨床分析、FDAやEMAなどの規制当局による判断(何らかのそうした製品候補に対して申請される可能性のある医薬品、デバイス、バイオ医薬品の申請を承認するかどうかの有無やその時期に加え、そうした製品候補の入手可能性や商業的可能性に影響を与え得るラベリングその他の事項に関する判断)、製品候補が承認された場合に商業的に成功しない可能性があるという事実、代替治療法の将来の承認や商業的成功、サノフィが外部成長機会から利益を得る能力や関連取引を完了する能力および/または規制当局の認可を得る能力、知的財産に関連するリスクならびに係争中または将来の訴訟およびその最終結果、為替相場および実勢金利の動向、不安定な経済および市場の状況、費用抑制イニシアチブとその後の変更、COVID-19が当社、当社の顧客、供給業者、ベンダー、その他のビジネスパートナーに加え、それらのいずれかの財務状態、さらには当社の従業員と世界経済全体に対して与える影響などがあります。COVID-19が上記のいずれかに何らかの重大な影響を及ぼす場合、当社にも悪影響が及ぶ可能性があります。このような状況は急速に変化しており、当社が現時点で認識していない影響が追加的に生じる可能性があり、確認済みのその他のリスクが悪化する可能性があります。リスクと不確実性には、2020年12月31日締め年度のサノフィのフォーム20-F年次報告書の「リスク要因」および「将来見通しに関する記述についての注記」に記載されているものを含め、サノフィがSECとAMFに提出した公的書類で検討ないし確認した不確実性も含まれます。適用法で定めがある場合を除き、サノフィはいかなる将来見通しに関する情報または記述についても、更新または修正する義務を何ら負いません。
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