ビザが安全なクラウドベースのモバイル決済を実現へ

プレスリリース発表元企業:Visa

配信日時: 2014-02-21 19:19:00

Visa payWave向けに新しい規格、ツール、ガイドラインを導入
クラウドでのビザの決済機能を実現するためにVisa Readyプログラムを拡張

(米カリフォルニア州フォスターシティ)- (ビジネスワイヤ) -- ビザは本日、モバイル決済プログラムを安全に導入できる新たな手段を顧客に提供すると発表しました。今回初めて、Visa payWave(ペイウェーブ)対応口座を安全に仮想クラウドでホストすることも可能になりました。この取り組みにより、ビザはモバイル決済のサポートを世界的に拡大し、金融機関がより多くの選択肢を通じて、スマートフォンによる安全な決済手段を消費者に提供できるようにします。

ビザによるクラウドベース決済への対応は、アンドロイド・モバイル・オペレーティングシステムが新たにホスト・カード・エミュレーション(HCE)機能を導入したことに続くものです。HCEは、アンドロイド機器上のあらゆるNFCアプリケーションがスマートカードをエミュレートできるようにするため、ユーザーはスマートフォンをかざして支払いを行い、金融機関は安全な仮想クラウドで決済口座をホストすることができます。

ビザのグローバル・ソリューションズ担当副社長のエリザベス・ブーゼは、次のように述べています。「当社の世界各地の顧客やパートナーは、モバイル決済を実現する柔軟でコスト効率に優れた安全な方法を絶えず探しています。アンドロイドのHCE機能はVisa payWave規格を進化させ、安全なクラウドベースのモバイルアプリケーションの開発をサポートするプラットフォームを提供しつつ、当社顧客に素晴らしい選択肢を提供します。」

インターナショナル・データ・コーポレーションが2014年2月に発表したデータによると、2013年第4四半期に販売されたスマートフォンのうち、アンドロイド・オペレーティングシステムを搭載した機種は78パーセントに上ります。またアンドロイドは中国や中南米など、米国以外の市場でも堅調に成長しています。またアンドロイドは最近、世界のユーザー数が最も短期間で10億人に達したプラットフォームになりました。

グーグルのアンドロイド製品担当マネジャーのBenjamin Poieszは、次のように述べています。「アンドロイド・コミュニティーは、モバイルユーザーの生活を改善する革新的な手段を作り続けています。私たちがHCE機能を導入したのは、開発者がモバイル決済、ロイヤルティープログラム、定期券、その他の顧客サービスなどのNFCアプリケーションをさらに容易に開発できるようにするためです。ビザがアンドロイド機器でNFC決済を行なえるようにしたのは喜ばしいニュースです。決済業界で道筋をつけることになるでしょう。」

Visaがクラウドベース決済アプリケーションに対応

ビザは、当社の口座データをスマートフォンのセキュリティー要素にホスティングしている顧客をサポートする以外にも、クラウドでビザ口座を安全に導入したい金融機関やパートナーをサポートすべく、Visa Readyプログラムを拡張します。プログラムで新しい規格、ツール、サービス、導入ガイドラインを提供し、ビザ決済機能を備えるクラウドベースのアプリケーションが、ビザの要件や決済業界のセキュリティー標準と確実な互換性を確立できるようにします。プログラムには、以下の内容が含まれます。

規格:ビザは、当社の非接触決済アプリケーションのVisa payWaveを強化しました。新しい規格、要件、プログラム承認プロセス、導入ガイドラインを提供し、金融機関が仮想クラウドでビザ口座を安全にホスティングできるようにします。クラウドベース導入向けの最初のVisa payWave規格は、現在提供中です。Visa payWave規格の将来版では、QRコードとアプリケーション内決済にも対応します。 ツール:ビザは、自社でクラウドベースの決済アプリケーションを独自に開発したい顧客や、既存のモバイルバンキングアプリケーションをVisa payWave機能で強化したい顧客を支援するために、ソフトウエア開発キット(SDK)を開発しています。 サービス:ビザは、顧客やパートナーがビザ口座をクラウドやスマートフォンのセキュリティー要素上で、またはデジタルウォレットとリンクさせてデジタル発行できるように、新しいサービスとプラットフォームを開発中です。さらに、このソリューションにより16桁の決済口座番号に取って代わる決済トークンを発行し、トークンの利用を特定のデバイス、決済手段、加盟店に限定することができます。 ビザは決済セキュリティーの保証を最優先しており、これはクラウドベースの決済も例外ではありません。ビザはクラウド上の決済口座を保護するために、当社のネットワーク、アプリケーション、ハードウエアのレベルなど、複数のレイヤーでセキュリティー対策を講じます。ワンタイムのデータ、リアルタイム取引分析、決済トークン、機器の指紋認証技術など幾重にもわたる保護対策により、口座を不正アクセスから守ります。

ビザ顧客の発言:

オーストラリア、カナダ、米国のビザの顧客は、クラウドベースのモバイル決済実現に向けた当社の決定を称賛しています。大手金融機関から、以下のような発言が寄せられています。

ANZのカードおよび決済担当ゼネラルマネジャーのMarj Demmer氏は、次のように述べています。「ビザの本日の発表は、顧客が取引を容易かつ安全に行なえるようにする上で重要な進展のため、喜んで賛同の意を表します。クラウドベースのNFC決済とVisa payWaveの統合は、顧客の選択をサポートし、加盟店の既存端末を利用するため、市場の成熟度の水準を確立する上で貢献します。」

ナショナルオーストラリア銀行のチャネル開発、デジタル・ダイレクトバンキング担当ゼネラルマネジャーのMichael Starkey氏は、次のように述べています。「NABはクラウドで口座情報を安全に保存することを目指しており、ビザの本日の発表はその目標を実現する手助けとなります。顧客はオンラインや店舗内でモバイル機器を使って買い物ができるようになります。これはNABとパートナーにとって、魅力的な機会をもたらします。試験運用中の既存ソリューションは口座情報を携帯電話に保存するため、ごく少数のアンドロイド機器しかNFCソリューションを利用できませんが、そのような既存ソリューションの限界を克服できるからです。」

カナダ最大の金融機関であり、クラウドベースモバイルソリューションのパイオニア企業と目されているRBCでカード・決済ソリューション担当執行副社長を務めるLinda Mantia氏は、次のように語っています。「クラウドベースのNFC決済実現に向けたビザの決定は、当行の消費者と加盟店顧客に、革新的かつ容易で安全なモバイル決済ソリューションについて明確で確実な展望を提供する重要な一歩です。」

U.S.バンク・ペイメント・サービシズの最高革新責任者のDominic Venturo氏は、次のように述べています。「顧客はスマートフォンに移行済みで、現在より大勢の消費者がモバイル商取引にまさに移行しようとしています。この新たな進展は、トークン化がもたらすセキュリティーの恩恵と相まって、業界の重要な一歩となります。U.S.バンクのようなカード発行銀行がオープンで拡張性のあるアプローチの下、アンドロイド対応フォンを使って非接触決済を行なう安全な方法を顧客に提供できるようになるためです。」

モバイル・ワールド・コングレス2014で報道関係者限定の会見を実施:

ビザは2月24日の正午~午後1時(中央ヨーロッパ時間)に、顧客企業と業界パートナーをパネリストに迎え、クラウドベース決済について展示ブース(ホール6、6D40)で議論します。この60分間のイベントはwww.streamingbarcelona.com/plataforma/visionfilmsで、ライブストリーミングします。

詳しい情報については、 globalmedia@visa.com へお問い合わせください。

ビザ・インクについて

ビザ・インク(NYSE:V)は、200を超える国と地域の消費者、企業、金融機関、政府を高速、安全、確実な電子決済につなげる国際決済テクノロジー企業です。当社は世界で最も高度な処理ネットワークの1つであるVisaNetを運営しています。このネットワークは1秒に4万7千件以上のトランザクションメッセージを処理でき、消費者に対しては不正行為を防止し、加盟店に対しては支払いを保証します。ビザは銀行ではなく、消費者へのカードの発行、与信、課金は行っていませんが、ビザの革新的な技術は、デビットカードでの即時支払い、プリペイドカードでの前払い、クレジットカードでの後払いなど、金融機関が消費者により多くの選択肢を提供することを可能としています。詳細については、corporate.visa.com@VisaNewsをご覧ください。

ビザ・ヨーロッパについて

ビザ・ヨーロッパは、欧州37カ国の会員銀行や決済サービス企業が所有・運営する決済技術事業者です。

ビザ・ヨーロッパは欧州内の数百万におよぶ消費者、事業者、政府機関が電子決済を行なうことができるよう、サービスとインフラ整備技術の最先端で業務を行なっています。ビザ・ヨーロッパの会員企業は、カード発行、小売業者の登録、カード会員と販売業者の料金設定を担当します。

ビザ・ヨーロッパは高ボリューム低コストのビジネスモデルで運営し、会員企業にサービスを提供しています。収益は事業に再投資し、資本と準備金の強化に当てています。

欧州では5億枚のビザカードが有効で、欧州で消費される6.50ユーロあたり1ユーロがビザカードで決済されています。2013年9月までの1年間にビザで消費された総支出額は2兆ユーロに達し、店頭端末による支出は8.5%増の1兆4000億ドルに上りました。ビザ・カードでの年間のオンライン消費も増加を続けており(前年比20%増)、現在2400億ユーロに達しています。

2004年にビザ・ヨーロッパはビザ・インクから独立して英国法人となり、欧州での独占的かつ取り消し不能な永久ライセンスを保持しています。ビザ・インクとビザ・ヨーロッパの両社は、世界中でビザ決済を実現するためにパートナーとして業務を行なっています。ビザ・ヨーロッパはヨーロッパ専門の決済システム業者として、域内の銀行や顧客(カード会員と小売業者)の市場特有のニーズにすばやく対応することができるとともに、決済に関して真の域内市場を創設するという欧州委員会の基本方針にも適ったものとなっています。詳細は、www.visaeurope.comご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。





連絡先
Visa Inc.
Elvira Swanson, +1-650-504-4537
elswanson@visa.com
globalmedia@visa.com
or
Visa Inc. Asia Pacific
Angela Parr, +65 66715388
anworkma@visa.com
or
Visa Inc. Canada
Michelle Michalak, +1-416-860-8895
mmichala@visa.com
canadamediainquiries@visa.com
or
Visa Inc. Central Europe, Middle East and Africa
Monica Barten, +65 66715709
mbarten@visa.com
or
Visa Europe
Eleanor Orebi, +44 7435 764 482
orebige@visa.com

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ