「いつもの1.5倍のエネルギーを使った!」中村獅童さん 初めて手掛けた絵本を読み聞かせ 絵本『中村獅童のおめんであそぼ とびだす!かぶきえほん』発売記念イベントレポート

プレスリリース発表元企業:株式会社主婦の友社

配信日時: 2021-12-06 17:56:02



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株式会社主婦の友社は11月27日(土)、歌舞伎役者・中村獅童さんによるしかけ絵本『中村獅童のおめんであそぼ とびだす!かぶきえほん』の読み聞かせイベントを開催しました。

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=r95d06LlrvM ]



『中村獅童のおめんであそぼ とびだす!かぶきえほん』(https://www.amazon.co.jp/dp/407449390X)は、歌舞伎文化を次世代に伝えるため、子どもたちが楽しく歌舞伎にふれるきっかけになってほしいという中村獅童さんの願いのもと、生まれました。この日は、事前に募集した15組の親子を招き、絵本の読み聞かせと、歌舞伎ミニクイズを実施。イベント終了後には、記者会見も行われました。

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<読み聞かせ>
さすがは獅童さん、歌舞伎の演目「義経千本桜」をベースとしたきつねの親子の物語を、声色を工夫し、飛び出すおめんを顔にあてながら臨場感たっぷりに読み聞かせすると、子どもたちもあっという間に絵本の世界に引き込まれていました。
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<歌舞伎ミニ○×クイズ>
「歌舞伎の隈取の赤色は照れていて顔が赤いからか?」など歌舞伎に関する○×クイズを5問実施。獅童さんは子どもたち一人一人に声をかけながら会場を盛り上げて、楽しく進行してくださいました。
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その後、参加者全員で集合写真を撮影し、「最後まで参加していただき、とっても嬉しかった。ありがとう。大きくなってお仕事するようになったら、ぜひ歌舞伎座に来てね。おうちでお父さん、お母さんと絵本を楽しんでください」と子どもたちに挨拶をした獅童さん。親御さんに向けては「コロナでなかなか表に出られない時間が増えてしまっていましたが、ようやく少し皆さんとお会いできるようになりました。コロナ禍、一つだけよかったと思うのが、(自身の)子どもたちと長い時間一緒にいられたことです。子どもたちの未来がより良い社会になっているように、微力ながら今日のような活動をコツコツとやっていきたいです」と抱負を述べられて親子イベントは終了いたしました。

続く囲み取材では、この日の前日に長男・陽喜くんとの記者会見が行われたこともあり、子育てに関する質問が多く寄せられました。


主な内容は以下の通り。

Q、この絵本を作ったきっかけを教えてください。

A、昨年コロナが広まり、家で過ごすことが増えた時期に、出版社から「歌舞伎を題材にした絵本を作りませんか」と声をかけられました。子どもたちが大人になったときに、「小さい頃にあんな絵本を読んでもらったな」と思い出して歌舞伎を見に来てくれるようになったらうれしい。歌舞伎界の10年後、20年後、そのまた未来のことも考えると、こうしたことで子どもと触れあっていきたいという思いで作りました。


Q、「義経千本桜」という演目を題材としたのはどんな理由から?

A、お亡くなりになった(中村)勘三郎兄さんの平成中村座で「一日だけ若手が主役を演じる」試演会というのがありました。そこで初めて主役を務めたのが「義経千本桜」の「四の切」の狐忠信という役でした。勘三郎兄さんからは「君が母を慕う気持ちを大切に、体当たりでぶつかってみなさい。そのパッションを歌舞伎で表現してみなさい」と声をかけていただきました。それなのに稽古では緊張してしまい全く出来ない。何度も勘三郎兄さんに「何やっているんだ!」と怒鳴られました。当日も怖くて家から出られずギリギリに楽屋入りして先輩方を不安にさせる始末で。でも実際に舞台にあがると、お客様がものすごい大拍手で迎えてくださった。「生」のすごさと言いますか、お客様のエネルギーを受けて、稽古でできなかったことができたんです。「獅童よくやった!」と勘三郎兄さんも先輩も皆さん泣いて喜んでくれたことを覚えています。それほど、ぼくの原点と言っても過言ではない演目なので、これを題材にしようというのは早くから決まっていました。


Q、絵本には獅童さんの隈取をかたどった「くまどりへんしんアイマスク」がついていますが、この制作過程での苦労などあれば教えてください。

A,、苦労ではないですが、このマスクは息子の陽喜の顔に紙をあてて作りました。陽喜も隈取がすごく好きなのですが、子どもの役には隈取はないので、よく「隈取してほしい!」と言ってきますね。だから、このマスクも気に入ってくれているみたい。毎日つけています。


Q、お子さんのイベントということで普段と違ったと思いますが、感想をお願いします。

A、1.5倍のエネルギーを使いましたね。自分はコワモテだから(笑)。怖がられたらどうしよう、と思ったけど、意外と子どもたちがなついてくれたし、笑ってくれたから安心しました。お母さん、お父さんもうちとけてくれたみたいで良かったです。


Q、読み聞かせ、お上手ですね。お子さんにも普段から読み聞かせているのですか。

A、ぼくはキャラクター全部の声色を変えて本気でやるのですごく喜んでくれています。読み聞かせると、寝付きが良くなりますね。寝付きといえば、昨日(※)の会見後は笑ってしまいました。最近、陽喜は緊張したり、人見知りすることが多いのに、「小川陽喜です!」と堂々としているし、「笑ってください」と言われてニコッとするし。いつの間にこんなことできるようになったんでしょう。「緊張した?疲れただろ?」って聞いても「大丈夫!」って気丈に振る舞っていたんですが、帰宅したら早々に「今日僕寝る」ってソファで寝ていましたね。
※11月26日の長男・陽喜くんとの初会見


Q、今回のこの絵本はお子さんにはもう読み聞かせしていますか?

A、はい、もう何回も読んでいます。絵本のテーマになっている『義経千本桜』は「四の切」も「鳥居前」も映像で見ていますから、絵本が出来上がったときは喜んでいました。製作中に「こうやって飛び出してお面になる絵本ってどう?」と陽喜に聞いたら「隈取があったりすると楽しいよね」というアイデアをくれて取り入れたんです。


Q、子どもたちに歌舞伎を普及したいという思いについて教えてください。

A、偉そうなことは言えないですが、使命だと考えています。亡くなった母も、子どもたちに伝える、ということに思い入れがありました。以前、僕が子ども向けの歴史番組に出演したときも、母から「子どもたちが喜ぶならどんどんやりなさい」と言われて、歌ったり踊ったり。卑弥呼の役もやりました。いつでもチャレンジする気持ちでいたいですね。歌舞伎だからコロナがあけたからお客さんも戻ってきてくださるだろう、ということに甘えるのではなく、この絵本の取り組みもそうですが、新しいことをやっていきたい。伝統と革新を追求するのが僕の生き方だと思っています。



日本の古典芸能・歌舞伎へのファーストタッチとなる体験型のしかけ絵本


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本書は、歌舞伎の3大名作のひとつである「義経千本桜」から、きつねの親子の愛情を描く「四の切(しのきり)」という話を題材にしました。小さな子どもでも理解しやすい「お父さん、お母さんが大好き」という気持ちや、狐が人間に化けるという設定はファンタジーの世界そのもので絵本にぴったり。ストーリーに合わせて、登場人物がお面となって飛び出す立体的なつくりが特徴で、人気絵本作家の田中六大さんによる、かわいらしくてユーモラスな、きつね・おさむらいさん・おひめさま・ゆうれい・隈取をした歌舞伎役者など、いろいろなお面が飛び出します。お面を顔にあてて、開いている穴からのぞけば、子どもは絵本のキャラクターに大変身です。

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表側は絵とセリフなどのワンフレーズ文、裏側は物語全文と挿絵……と紙芝居のように、両面づかいできるのでどちら側から読んでもOK。親子で変身ごっこをしたりと、読み聞かせの幅が広がります。
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また、中村獅童さん自身が描いた隈取の 「くまどりへんしんアイマスク」工作シートもおまけとしてセットに! 切り取って輪ゴムをつけて耳にかければ、 顔半分が歌舞伎役者になれるという楽しいアイマスクです。



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タイトル:中村獅童のおめんであそぼ とびだす! かぶきえほん
作:中村獅童
絵:田中六大
定価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-07-449390-6
発売日:2021年11月25日(木)
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/407449390X



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