台湾機械設備産業の課題、デジタル化と省エネ・資源効率の向上<ワイズ機械業界ジャーナル2021年11月第4週号発行>

プレスリリース発表元企業:威志企管顧問股イ分有限公司(ワイズコンサルティンググループ)

配信日時: 2021-11-25 11:00:00

~台湾機械業界の最新動向と分析~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の11月第4週号を発行しました。今週号では、機械設備業界、木工機械設備業界、電動バイク部品メーカーのLSCエコシステム、半導体設備業界を紹介します。



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<211125号の記事タイトル>

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●今週号記事の一部を紹介します。


機械設備産業の課題、デジタル化と省エネ・資源効率の向上

一、好調が続く台湾機械設備産業
2021年1~9月、台湾機械設備産業の2大輸出相手国である米国と中国への輸出額はいずれも成長した。また、工業技術研究院(工研院)産業科技国際策略発展所(産科国際所、IEK)が11月4日に発表した予測によると、21年の台湾機械設備産業の生産額は初めて1兆台湾元を超え、1兆1,000億台湾元となる見込みだ。

21年1~9月の台湾工作機械産業の主要輸出相手国上位3カ国である▽中国、▽米国、▽トルコへの輸出額合計は全体の54.4%を占めた。IEKの予測では21年通年の上位3カ国への輸出額は前年比20.1%増の13億5,000万米ドルとなる見通しだ。

二、世界製造業の生産能力回復、工作機械と半導体生産設備の需要が増加
IEKは、世界製造業の生産能力回復に伴い、21年第1四半期の工作機械産業の生産額が前年同期比でプラス成長に転じたことから、工作機械の需要は成長傾向を回復したと分析する。

また、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、ゼロ接触やテレワークへと労働形態が変化した一方、第5世代移動通信システム(5G)の普及によって、半導体製品の需要が大幅増加した。このため、半導体生産設備の需要が20年から成長傾向を維持している。台湾の半導体生産設備の市場規模は世界3位で、21年の半導体生産設備産業の生産額は前年比28.7%増の1,168億台湾元、22年は1,226億台湾元に成長する見通しだ。なお、IEKは22年の半導体生産設備の世界市場規模は1,000億米ドルに達すると予測している。
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一方で、ゼロ接触の労働形態の増加に伴って産業用ロボットの需要が拡大した。IEKは21年の産業用ロボットの市場規模は40万台と予測しており、とくに中国における需要が市場規模をけん引すると分析する。また、AIoT(人工知能+モノのインターネット)や5Gなどの新興科技の普及によって、▽自律走行、▽障害物や運搬物の認識・識別、▽精密制御、▽遠距離情報通信などスマート技術の応用がさらに拡大するだろう。

このほか、機械設備メーカーはスマート製造向け製品の開発のほか、省エネのトレンドを踏まえて、顧客の用水と電力システムに合わせた工場および生産ライン全体のエネルギー消費を抑えるトータルソリューションの提供し、今後のグリーンサプライチェーン市場の需要に備えるべきであろう。

三、まとめ
生産活動のグローバル化とローカル化が同時進行する一方、リモートやゼロ接触(無人化)の労働形態がニューノーマルとなり、企業の靭性向上と途切れない生産の実現が課題となった。これに対し、工研院は台湾機械設備産業のデジタル化について、以下の3つを提言した。
(1)▽IoT、▽クラウドコンピューティングプラットフォーム、▽拡張現実(AR)などの各技術を生産設備に導入し、▽遠距離の監視・管理、▽設備稼働状況の診断、▽遠隔操作のサポートなど、製造業およびサービス業向けのロボットや自動化ソリューションを提供する。

(2)製造業のサプライチェーンの靭性向上を目的とした機械設備と生産システムの開発と生産を進める。

(3)デジタル化ツールやクラウドコンピューティングプラットフォームの開発と導入によって、設計、製造、販売、アフターサービスなどの業務や経営の効率向上とコストダウンを図る。また、顧客の需要と価値創造を満足させるビジネスモデルを作り出す。


ワイズ機械業界ジャーナル


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