Xプライズとマスク財団が、500万ドルの炭素除去学生コンテストの受賞23チームを決定

プレスリリース発表元企業:XPRIZE

配信日時: 2021-11-14 11:31:00

Xプライズとマスク財団が、500万ドルの炭素除去学生コンテストの受賞23チームを決定

大学と提携した195件の提案から選ばれた受賞チームは、スケーラブルな二酸化炭素除去のための新しいコンセプトと支援技術を提示

(ロサンゼルス)-(ビジネスワイヤ) -- 世界最大の課題の解決に向けた革新的な競争モデルの設計と実施で世界をリードするXプライズは本日、学生主導の23チームが、500万ドルの炭素除去学生コンテストで勝利を収めたと発表しました。この表彰プログラムは、マスク財団が支援する1億ドルの炭素除去のためのXプライズの一部であり、次世代の炭素除去イノベーターの初期段階のコンセプトに資金を提供し、メインのコンテストに関心を持つイノベーターの参入障壁を取り除くことなどを目的として開始されました。

コンテストに参加する学生チームは、二酸化炭素除去の実証と測定・報告・検証技術の2つのコースのいずれかで、賞に向けてコンセプトを提出する機会を得ました。受賞した学生チームは、Xプライズ炭素除去の次のラウンドに参加するか、二酸化炭素除去を可能にする主要な支援技術を開発するために、資金を使うことができます。2つの賞コースの焦点は、次のとおりでした。

二酸化炭素除去の実証:空気、陸、岩、海洋などのさまざまな炭素除去経路を通じてXプライズ炭素除去マイルストーン賞とグランド・プライズ賞を争うことを意図している学生チームに、25万米ドルを授与。チームには、提案する炭素除去プロジェクトにより、自らがコンテスト全体において競争力のある応募者になると、審査員を納得させることが求められました。これが学生賞の主な焦点であり、授賞の多くがこのカテゴリーに含まれます。測定・報告・検証技術:CO2を直接的に除去しないものの炭素除去の実現につながる技術の開発に対して、10万米ドルを授与。評価基準の改善や、炭素測定の精度、正確さ、所要時間の改善のための技術や手法が審査対象となりました。10カ国と31校の国際教育機関にわたる炭素除去学生コンテストの受賞者は、次のとおりです。

学生の炭素除去実証:

Answer of Biochar(AOB)、東北大学(中国)E-quester、トロント大学(カナダ)BioCORE、ミュンヘン大学(ドイツ)Biosorra、IESEビジネススクールおよびフュークア・スクール・オブ・ビジネス(スペイン、米国)Bison Underground、オクラホマ大学のアフィリエート(米国)Blue Symbiosis、タスマニア大学IMAS AMC(オーストラリア)C2(C-Squared)、バージニア工科大学およびマックス・プランク生物地球化学研究所(ドイツ、米国)Carbon Down Under、サザンイリノイ大学カーボンデイル校(米国)CyanoCapture、オックスフォード大学(英国)Holocene Climate、スタンフォード大学(米国)KFC、河海大学、天津大学、上海海洋大学、中国水産科学研究院(中国)Mississippi State Energy Club - BECReative Energy、ミシシッピ州立大学(米国)Monash Carbon Capture and Conversion(BioTech)、モナシュ大学(オーストラリア、マレーシア)SASIITB、インド工科大学ボンベイ校(インド)Skyrenu Technologies、シャーブルック大学およびInrs-水陸環境研究センター(カナダ)Sydney Sustainable Carbon、シドニー大学(オーストラリア)Takachar(Safi Organics)、ブリティッシュコロンビア大学、ノースイースタン大学、IISCバンガロール(カナダ、インド、ケニア、米国)UW-Madison Civil and Environmental Engineering、ウィスコンシン大学マディソン校(米国)測定・報告・検証技術:

ACIDD Project、マイアミ大学(米国)BJU Global Challenges、ボブジョーンズ大学(米国)Environmental Sensing、ワイオミング大学(米国)PlantVillage、ペンシルベニア州立大学(米国)Working Trees、スタンフォード大学(米国)炭素除去学生コンテストへの参加資格を有するためには、学生チームは、メンバーの少なくとも50%が現在教育機関に在籍しており、正式なメンターの役を務めることができる教育機関のアドバイザーまたはビジネスリーダーの支援があることが必要とされました。すべての提案は専門家の第三者審査員団により審査され、選定プロセスでは、革新、ギガトン規模に到達する能力、チームのリソースと能力、プロジェクト計画の実現可能性が検討されました。

テスラとスペースXの創立者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクは、以前の発言の中で次のように述べています。「私たちは、真に意味のある影響を生み出したいと考えています。カーボン・ニュートラルではなく、カーボン・ネガティブです。最終的な目標は、環境への影響を含む『十分に考慮されたトン当たりのコスト』に基づいて測定されるスケーラブルな炭素抽出技術です。これは、理論上のコンテストではありません。私たちは、測定可能な影響をもたらし、ギガトン・レベルに規模拡大できる現実のシステムを構築するチームを望んでいます。手段は選びません。早さが重要です。」

4月に開始されたXプライズ炭素除去は、1億米ドルの4年間にわたる世界的なコンテストであり、地球上のあらゆる地域のイノベーターやチームを対象として、大気や海洋から直接的に二酸化炭素を抽出できるソリューションの開発と実証を促すものです。大賞を受賞するためには、チームは年間最低1000トンを除去する規模の実用的なソリューションを実証し、年間100万トンの規模で費用をモデル化し、将来的に年間でギガトン規模を達成するための道筋を示す必要があります。これらは第三者による検証を受ける必要があります。

Xプライズの創立者で執行会長のピーター・H・ディアマンディスは、次のように述べています。「今日の大学生や大学院生は、気候危機を解決することが自らの世代の最も重要な目標の1つだと宣言してきました。そのために、この学生コンテストは非常に重要なのです。私たちの使命は、次世代の気候起業家を引き込み、刺激し、導くことです。」

自然を利用したもの、直接的な空気の捕獲、海洋、鉱物化など、排出量ネット・ネガティブを実現し、CO2を持続的に隔離し、最終的にギガトン規模を達成するための持続可能な道筋を示すものであれば、あらゆるカーボン・ネガティブなソリューションが対象となります。

Xプライズの気候および環境担当バイスプレジデントのマーカス・エクタボア博士は、次のように述べています。「気候危機は存続に関わる脅威であり、即時の行動と、未来の世代のために地球の炭素循環のバランスを回復させるための長期的な取組みの両方が求められます。私たちはすでに日常生活の中で気候危機の影響を感じ始めており、データからは、排出量削減に向けた即時の行動と、炭素除去のような追加の手段を開発するための持続的なイノベーションの両方が必要であることが示されています。そのために、この賞は非常に重要です。これは、今後数十年にわたって気候を安定させる上で本当の変化を生み出せるスケーラブルなソリューションの開発を動員し、促進することを目的としています。」

Xプライズ炭素除去の詳細情報、賞の指針、参加登録については、xprize.org/carbonremovalをご覧ください。

Xプライズについて

Xプライズは、100万人以上(増加中)が関わる未来志向の世界的運動であり、人類の利益のために真に急進的なブレークスルーを実現しています。Xプライズは、大規模なコンテストを通じてソリューションをクラウドソーシングすることで、私たちの世界にプラスの影響を与えるよう問題解決者の世界的コミュニティーを鼓舞・支援し、探査、環境、人間の公平性に関する世界の最重要課題に取り組んでいます。現在実施中のコンテストには、イーロン・マスク氏による1億ドルのXプライズ・カーボン・リムーバル、1500万ドルのXプライズ・フィード・ザ・ネクスト・ビリオン、1000万ドルのXプライズ・レインフォレスト、1000万ドルのANAアバターXプライズ、500万ドルのXプライズ・ラピッド・リスキリング、1000万ドルのデジタル・ラーニング・チャレンジがあります。xprize.org で寄付、登録、チームへの参加をお願いします。

マスク財団について

マスク財団は、再生可能エネルギーの研究と提唱、人類の宇宙探査研究と提唱、小児科学研究、科学・工学教育、人類に恩恵をもたらす安全な人工知能の開発を支援するための助成金を作り出しています。

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