臨床試験において昼光に近いスペクトルの短波長強化光を日中に照射すると学習・記憶能力が向上

プレスリリース発表元企業:Seoul Semiconductor Co., Ltd.

配信日時: 2021-11-05 09:30:00

臨床試験において昼光に近いスペクトルの短波長強化光を日中に照射すると学習・記憶能力が向上



(韓国安山市)-(ビジネスワイヤ) -- 世界的なLED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (本社:韓国安山市、代表理事:李貞勲、以下「ソウル半導体」)は、 韓国のソウル大学と欧州のバーゼル大学に続き、ある研究チームが、昼光のようなスペクトルを持つ短波長の強化された光を浴びると、ワーキングメモリ、認知処理速度、テストの正確さなど、学習の重要な要素が向上することを発見したと発表しました。

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従来の照明とSunLike照明を照射した場合の認知能力の比較(画像:ビジネスワイヤ)従来の照明とSunLike照明を照射した場合の認知能力の比較(画像:ビジネスワイヤ)

この臨床試験は、ハーバード・メディカル・スクールの付属教育病院であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院の睡眠・概日障害科が実施したもので、2019年に開始され、大学生の成人を対象としました。その結果、手続き学習の改善に効果があることが明確に示されました。

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の睡眠・概日障害科の研究者でハーバード・メディカル・スクール医学部助教授のShadab Rahman博士(PhD MPH)が、Leilah Grant博士、Melissa St.Hilaire博士、Steven Lockley博士などのブリガム研究者と共に本研究を主導しました。

Rahman博士は、「色温度や明るさが同じであっても、スペクトルが異なる光は、概日リズムや認知など、光照射に対する視覚以外の反応に異なる影響を与える可能性があります。 今回の実験では、若年成人を対象に、昼光に近い光のスペクトルの照明を用いた場合、従来のLEDのスペクトルの照明を用いた場合と比較して、ワーキングメモリ、認知処理速度、手続き学習、テストの正確さが向上することがわかりました。これは、学生の学習や記憶機能を高めるための室内用照明の選択に役立つ重要な結果です。」と述べています。

本研究で使用した昼光に近いスペクトルの照明機器は、SunLikeのメーカーであるソウル半導体社が提供したものです。SunLikeは、自然の太陽光スペクトル曲線、すなわち赤、橙、黄、緑、青、紫という各波長の光の強度を再現した光半導体技術です。この新しいコンセプトのLED光源は自然光とほぼ同じ特性を持ち、人間の24時間の概日リズムに合わせて最適化されています。

光と人間の生体機能との関係に関する研究活動が活発化しており、最近ではスイスのバーゼル大学のChristian Cajochen教授とそのチームが行った光のスペクトルが睡眠の質、視覚的快適性、幸福感、日中の覚醒度に与える影響に着目した科学的研究「昼光色LED が視覚的快適性、メラトニン、気分、覚醒状態、睡眠に及ぼす影響」(Effect of Daylight LED on Visual Comfort, Melatonin, Mood, Waking Performance, and Sleep)が、2019年3月24日付のJournal of Lighting and Research Technology誌に掲載されました。また、2018年7月にソウル大学医学部で行われた実験では、SunLike LED照明を使用すると活力や覚醒度が高まることが実証されています。

ソウル半導体のChung-hoon Lee最高経営責任者(CEO)は、「『母なる自然は偉大なり』ということわざで言われるように、人間の体には24時間の概日時計があり、この時計は1日の太陽光の周期を追って時間を決めるように進化してきました。SunLikeは、可視光線のすべての波長を太陽光に限りなく近づけて再現する技術です。この技術を最適化して、植物や動物、人間に太陽光に最も近い光を提供することで、健康的な概日リズムや睡眠を促進し、子供や学生の効率的な勉強や健康維持にも役立てることができるよう、過去30年にわたって研究開発に取り組んできました」と述べています。

ソウル半導体と東芝マテリアルは、2017年にSunLikeの開発・発売に共同で携わり、安定した生産・販売をさらに拡大するための投資を必要としてきました。SunLike事業の意思決定スピードと業務効率を向上させるために、両社の間で過去2年間に亘って継続的に協議を行った結果、ソウル半導体は太陽光に最も近い光であるSunLikeに関する全ての技術・特許・商標などを取得しました。また、東芝マテリアルのキーマンもソウル半導体に入社し、9月から販売の拡大に向けての活動を開始しました。

ソウル半導体について
ソウル半導体は、自動車、一般照明、特殊照明、バックライト市場に向けたLEDを開発し、商品化しています。ソウル半導体は世界で第3位のLEDメーカーとして、14,000件以上の特許を保有し、幅広い技術を提供し、様々な製品を提供しています。たとえば、SunLike - サーカディアンリズムに合わせて最適化されたヒューマンセントリックな照明を実現する、世界でトップクラスの光の質を提供する次世代LED、WICOP - 器具レベルで市場トップクラスの色の均一性とコストの節約を提供する究極にシンプルな構造のパッケージフリーLEDで、高いルーメン密度と設計のフレキシビリティが特徴、NanoDriverシリーズ – 世界最小の24W DC LEDドライバ、Acrich - 2005年に開発された世界初の高電圧AC駆動LED技術で、チップからモジュール、回路製造、マルチジャンクション技術(MJT)までのすべてのAC LED関連技術を網羅する、nPola - 従来のLEDの10倍以上の出力を達成するGaN基板技術に基づく新しいLED製品、などです。UCDはNTSC 90%以上を実現する高色域ディスプレイを構成します。ソウル半導体に関する最新情報は http://www.seoulsemicon.com/jp/ を参照。



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日本支社:ジャパンソウル半導体株式会社
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