日本製鉄 抗ウイルス鋼板で新型コロナウイルスに対する不活化効果を確認

プレスリリース発表元企業:日本製鉄株式会社

配信日時: 2021-10-27 11:56:17

日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、酸化チタンを用いた可視光応答型光触媒機能鋼板を開発し、商品化(*1)を進めています。

*1:2021年7月29日付 News Release「光触媒機能鋼板(抗ウイルス鋼板)の開発について」
https://www.nipponsteel.com/news/20210729_100.html

世界的に蔓延している新型コロナウイルス感染症に対する社会不安を少しでも和らげ、安全と安心をお届けできる商品をご提供することが社会基盤を担う日本製鉄の使命と考え、この度、外部試験機関による抗ウイルス性能試験を実施し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化に対しても有効であることを確認いたしました。

抗ウイルス性能試験には、高意匠性鋼板(ヘアライン調電気めっき鋼板)「FeLuceⓇ(フェルーチェ)」に光触媒機能を付与した抗ウイルス鋼板を用いて、JIS R 1756(可視光応答型光触媒材料の抗ウイルス性試験方法)を準用した性能試験を行い、照度500lx(ルクス)、照射時間4時間で鋼板に付着したウイルスが99.8%(*2)以上不活化することが示されました。さらに暗所でも99.3%(*2)以上不活化する結果が得られ、ハイブリット機能を有する抗ウイルス鋼板として、新型コロナウイルスに対して高い抗ウイルス性能を発揮することが確認されました(図1)。



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図1:FeLuceⓇ(SILVER)を用いた光触媒機能鋼板の抗ウイルス性能

【試験条件】
・ウイルス種:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
・試験方法:JIS R 1756を準用
・試験片寸法:50mm×50mm
・試験数:n=3
・照度:暗所、500lx
・照射時間:4h

*2:当データはJIS R 1756を準用した試験結果であり、実環境での感染予防を保証するものではありません。実際の効果は、使用条件や使用方法により異なります。なお、光触媒工業会では抗ウイルス性能の目安としてウイルスの減少率が99%以上で抗ウイルス性の効果ありとされています。

*3:plaque forming unit、ウイルス感染価の指標

今回、日本製鉄が開発した光触媒機能鋼板は、新型コロナウイルス対策としても一定の効果を発揮できる商品であることが検証できました。不特定多数の人が手に触れる製品あるいは飛沫が飛散する環境においては、感染対策ニーズ・衛生意識が高まっていると認識しており、オフィス、病院、学校、介護福祉施設の内装、公共トイレ、エレベーター内、間仕切りや宅配ボックス・書架など、さまざまな環境・製品に対して、さらなる安全安心をご提供できる素材です。
また、FeLuceⓇ(SILVER)以外の表面処理鋼板に対しても光触媒機能付与について開発を進めており、今年度中に光触媒機能鋼板群の商品化を目指します。

日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「すべての人に健康と福祉を」)を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。
以 上

お問い合わせ先:総務部広報センター 03-6867-2146、2135、2977、3419



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