SDGs基本理念「誰一人取り残さない」ための気候変動対策を目指して、COP26開催に合わせ環境NGOがクラウドファンディングを実施

プレスリリース発表元企業:特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター

配信日時: 2021-10-26 10:00:00

特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(事務局長:足立 治郎、所在地:東京都港区、以下 JACSES)は、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて、「『気候変動・SDGs』について政府・国際機関に政策提言します!」を2021年10月8日より実施しています。

クラウドファンディングページ: https://readyfor.jp/projects/jacses2021

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/280602/LL_img_280602_1.jpg
緩和策と適応策の必要性

◆高まる適応策への要請~気候変動対策の究極目標は、被害を防ぐこと~
近年、気候変動が原因と考えられる災害・被害が増加し、気候変動対策に社会の関心が高まりつつあります。特に、「脱炭素社会」や「二酸化炭素(CO2)削減」などに注目が集まっています。一方、世界全体の温室効果ガスネットゼロを達成したとしても、それまでに気候変動の悪影響や被害は数多く出ている可能性が非常に高いと考えられています。被害を防ぐための対策、特に温室効果ガス排出が比較的少ないにも関わらず、被害を避けるリソースに乏しい貧困などに苦しむ脆弱層のための適応策支援が急務・必須です。

歴史的に多くの温室効果ガスを排出しながら発展してきた先進国の一員として、特に災害が多く、仙台防災枠組等、世界の防災・減災取組をリードしてきた日本の果たしうる役割は大きいと考えられます。
具体的には、以下の内容等が考えられます。

・暴風雨や熱波の到来を24時間以内に知らせる早期警報のための技術活用・システム構築
・災害に強い居住環境の整備
・Eco-DRR(生態系を活用した防災・減災)の取組の促進
・適応分野におけるジェンダー平等の取組の促進(水等の資源へのアクセス改善等)
・国連機関や世界銀行・アジア開発銀行等の多国間開発銀行・他国の援助機関との協力による気候変動適応策への支援


◆被害を防ぐため、あらゆる温室効果ガス削減も重要~温室効果ガスの影響は国境を越える~
国内の議論は「日本国内のエネルギー起源CO2削減」に集中していますが、世界で見ると、エネルギー起源CO2以外の温室効果ガス排出源(森林減少等によるCO2、フロン・メタン等の他のガス)が3分の1を占め、これらの排出を削減することも非常に大切です。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/280602/LL_img_280602_2.jpg
気候変動に関連する温室効果ガス・気候汚染物質(一部)

◆被害を受けやすく、自ら対策がとれない人たちがいます
気候変動の被害を受けやすく、自ら対策を取るためのリソースに乏しい社会的脆弱層とは以下(画像参照)のような方々が想定されます。温室効果ガス排出削減に取り組んでいる間にも気候変動の被害は深刻化する可能性が高いため、被害を最小限に抑えるための対策が必須です。国内の脱炭素だけ進めていては、弱い立場の人たちの被害を「取り残す」ことになります。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/280602/LL_img_280602_3.jpg
気候変動被害を受けやすい脆弱層

◆気候変動による被害を防ぐための活動はSDGs達成にも貢献
あらゆる温室効果ガス削減の取組と脆弱層への適応策支援の拡充は、SDGsの達成にも貢献します。気候変動対策は、飢餓・貧困問題やエネルギー問題、社会の持続可能性やジェンダー問題などと深く関わっています。私たちは、政府の気候変動政策の立案・実施・評価にSDGsの他ゴールの観点を組み込むこと、及び、貧困・男女共同参画等、SDGsの他ゴールに主に関わる政策の立案・実施・評価に気候変動の観点を組み込むことを提案しています。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/280602/LL_img_280602_4.jpg
気候変動×SDGs

◆クラウドファンディングについて
今回のプロジェクトでは、弱い立場の人たちが取り残される前に、政策提言や対話、国際会議への参加等を通して、日本政府・国際機関に働きかけるとともに、情報提供や連携を通して、事業者・金融機関・NGO・研究者・教育者等の様々なステークホルダーの取組を後押しします(※)。

具体的には、下記を軸に活動していきます。

(1)世界規模での温室効果ガス削減の主流化、CO2以外の温室効果ガス削減の主流化
(2)貧困などに苦しむ脆弱層向けの適応策の主流化
(3)国内の温室効果ガス削減と脆弱層の雇用確保の両立


※国連気候変動枠組条約(UNFCCC)へのオブザーバー参加資格を保有し、2019年COP25ではNGOメンバーとして日本政府代表団にも参加しました。また、国連経済社会理事会(ECOSOC)協議資格を保有し、毎年7月に開催されるSDGsハイレベル政治フォーラム(HLPF)への参加や閣僚級会合に対するSDGsと気候変動に関する意見書提出を行っています。


◆『気候変動・SDGs』について政府・国際機関に政策提言します!
「気候変動の被害がない世界へ~あらゆる温室効果ガスの削減と社会的脆弱層への支援拡充に向けて~」
サイトURL: https://readyfor.jp/projects/jacses2021
期間 : 2021年10月8日(金)~12月6日(月)
目標金額 : 120万円
リターン : 全額支援コース
(3,000/10,000/30,000/50,000/100,000/200,000円)
書籍2冊プレゼントコース(30,000円)
オンラインイベントご招待コース(30,000円)


◆団体概要
団体名 : 特定非営利活動法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
担当者 : 事務局長 足立 治郎
所在地 : 東京都港区赤坂1-4-10 赤坂三鈴ビル2階
URL : http://www.jacses.org/
Instagram: https://www.instagram.com/jacses_climate_sdgs/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press