アリソントランスミッション、電動アクスルeGen Powerシリーズの新製品を発表 対応車種と市場のさらなる拡大を目指す

プレスリリース発表元企業:アリソンジャパン株式会社

配信日時: 2021-09-28 10:15:00

中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカーであり、ハイブリッド駆動システムおよび完全電気駆動システムを含む商用車向け駆動ソリューションのサプライヤー、アリソントランスミッション(以下、アリソン)は、カリフォルニア州ロングビーチで開催されたACT Expoにおいて、完全電気駆動ソリューションの新たな電動アクスル「eGen Power 100S」および「eGen Power 130D」を発表しました。


アリソンのグローバルマーケティング・セールス・サービス担当シニアバイスプレジデントであるジョン・コールは、「あらゆる用途に対応できる万能の電気駆動ソリューションは存在しません。幅広い用途や市場ニーズに応えるには、多種多様な製品を提供する必要があります。そのため、電動アクスルの製品ファミリーを引き続き展開していく予定です」と語りました。

アリソンは、2020年にeGen Power 100Dを発表して以来、北米の主要OEMと電動アクスルの厳しい検証と改良を行ってきました。この電動アクスルには電動モーターを2つ搭載し、連続出力400キロワット超、最高出力648キロワットを発揮します。また、2速ギアボックスを中央のハウジングに内蔵することで、重量車に必要な高トルクだけでなく、巡航速度においても高い効率性を実現します。さらには、最大10.4トンもの定格総軸荷重(GAWR)を備え、ディファレンシャルロックも搭載しています。

今回発表した「eGen Power 130D」は、この100Dの派生モデルであり、多くの商用車に13トンの定格総軸荷重が求められる欧州およびアジア太平洋地域に向けた、特別設計のデュアルモーターアクスルです。100Dと同等の出力規格を備え、コアコンポーネント、性能を継承していますが、定格総軸荷重が増加しています。

eGen Powerの製品ポートフォリオを強化するために仲間入りした「eGen Power 100S」は、シリーズ初のシングルモーターアクスルです。モーター、インバーター、変速機構などは100Dと同じコアコンポーネントを搭載し優れたパフォーマンスを発揮します。モーターの連続出力は212キロワット、最高出力は324キロワット、出力軸トルクは23,500Nmです。また、定格総軸荷重は10.4トンで、2速の平行軸ギアボックスを採用しており、100%回生ブレーキによるエネルギー回収を実現しながら、効率の良い発進性と高速走行を実現します。100Sはスクールバス、中型トラック、6x2/6x4駆動の大型トラクターやストレートトラックの新たな用途のニーズに対応できます。

デュアルモーターを内蔵した100Dから派生した130D同様に、シングルモーターの100Sは更なる派生モデルの基盤構造になり、既存のトラックシャーシに組み込みが可能です。また、車両寿命を迎えるまで、一切のメンテナンスが不要となるよう設計されており、ダウンタイムや総所有コスト(TCO)を大幅に削減できます。

アリソンの完全電気駆動ソリューションの詳細については、 https://allisontransmission.com/ev-solutions をご覧ください。


■アリソントランスミッションについて
アリソントランスミッション(NYSE:ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。
1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,400以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、 http://allisontransmission.com をご覧ください。


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