うつ病向けVR共同研究にて、うつ改善と安全性を認める。ジョリーグッドが国内最大の認知行動療法研究機関と検証

プレスリリース発表元企業:株式会社ジョリーグッド

配信日時: 2021-09-17 10:00:00




 ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、日本国内最大の認知行動療法研究機関である国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター(東京都小平市、センター長:久我弘典、以下 認知行動療法センター)と共同で、国内のうつ病患者を対象にVRを活用した認知行動療法の有効性を検証してきました。その結果、対象となったうつ病患者のスコア改善が認められました。またVRによる有害事象はなく、うつ病に対するCBT治療の中でVRが安全性に問題がないことを示しました。
 本研究の結果は、9月11日(土)北アイルランドで開催された国際学会「欧州行動認知療法学会(EABCT)」にて発表されました(発表者:駒沢あさみ)。(https://eabct.eu/


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■研究内容


 本研究では、うつ病患者7名の被験者を対象に、PoCot(Positive Valence System-Focused Cognitive Behavioral Therapy for Depression)のコンセプトに合った57のコンテンツを選択し、週1回の対面セッションとセッションの間にVRを使い、快い質感をじっくりとあじわう練習をしてもらいました。
 VRについての研究は様々なものがありますが、健康な人や、不安症に関するものがほとんどでした。医療機関において、実際に通院しているうつ病患者を対象とした研究は世界的にも先端的な取り組みとなります。


■結果


 研究結果として、有害事象はなく、VRを活用した治療はうつ病患者に対し問題なく活用できることが分かりました。うつ病評価尺度BDI-Ⅱのスコアが改善されている患者は、VR介入前後を比べ全体の半数以上おり、重度の抑うつを示していた患者4名は治療後に全員改善を示し、その内の3名は追跡期間後には軽症以下となっていました。中等度の抑うつを示していた3名は、追跡評価後には最小限のうつ症状となっていました。


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出典:Feasibility of Virtual Reality-Assisted Positive Valence System-Focused Cognitive Behavioral Therapy for Depression(発表者:駒沢あさみ、学会名:欧州行動認知療法学会(EABCT))


※認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。
 この結果を受け、ジョリーグッドは今後各パートナーと協力し、うつ病に対するVR治療の有効性の検証をさらに進めて参ります。
 ジョリーグッドは、精神疾患や生活習慣病領域において共にデジタル治療の開発・研究・販売を手掛ける事業パートナーを募集しています。


VRDTx 公式サイト:https://vrdtx.com/


  


■国立精神・神経医療研究センター「認知行動療法センター」とは(https://www.ncnp.go.jp/cbt/


 認知行動療法センターは、日本初の「認知行動療法(CBT)」の研究開発や研修を専門とする国立のセンターです。国内最先端の認知行動療法の研究と研修を通じて、日本の精神医療技術の向上と、よりよい精神医療サービスを患者様に提供できる社会の実現を目指しています。


■デジタル治療VR〜VRDTx〜(https://vrdtx.com/


ジョリーグッドは、2020年4月に精神科専門医や薬事戦略の専門家をはじめとしたデジタル治療開発の専門チーム「DTx 事業部」を設立。ジョリーグッドは、VRDTxシステムを基盤に、複数の精神疾患や生活習慣病にパイプラインを拡大し、国内外でデジタル治療事業を展開していきます。


■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/


 ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。




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