特殊清掃の先駆者である株式会社リスクベネフィット・惟村 徹氏が登場!話題の本.com新着インタビュー公開
配信日時: 2021-09-10 09:30:00
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株式会社幻冬舎ウェブマ(本社:東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目9番7号、代表取締役:立本正樹)は、同社が運営する「話題の本.com」( https://wadainohon.com )にて2021年9月9日(木)、著書『コロナと闘った男 感染対策最前線の舞台裏』を刊行した株式会社リスクベネフィット・惟村 徹氏のインタビュー記事を公開しました。
▼【著者インタビュー】ダイヤモンド・プリンセス号除染「特掃隊」を率いた著者が語る知られざるコロナ禍での闘い
【著者インタビュー】ダイヤモンド・プリンセス号除染「特掃隊」を率いた著者が語る知られざるコロナ禍での闘い | 話題の本ドットコム : https://wadainohon.com/pickup/koremuratooru/
『コロナと闘った男 感染対策最前線の舞台裏』の著書である惟村 徹氏は、事故や災害、事件などによって汚染された場所をきれいにする“特殊清掃”のプロフェッショナルです。
惟村氏が率いるリスクベネフィット社は、クルーズ客船のダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウイルスの集団感染が起きた際に除染作業を担当。持ち前の清掃・消臭・除菌技術を生かし、見事に仕事をやり遂げました。
本インタビューでは惟村氏が著書を刊行した思い、そして、リスクベネフィット社のメンバーが危険をかえりみずダイヤモンド・プリンセス号に乗り込んだ背景、惟村氏の今後の展望をお聞きしました。
インタビュー記事 一部をご紹介
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――著書『コロナと闘った男 感染対策最前線の舞台裏』刊行のきっかけをお聞かせください。
2020年2月、豪華客船として広く知られていたダイヤモンド・プリンセス号で、新型コロナウイルスの集団感染が発生。我々はこのとき、船内除染作業を担当しました。
当社のスタッフはウイルスの恐ろしさを肌で感じながら、空調が切れた船内で医療用の防護服を身にまとい、汗にまみれながら必死で作業を続けたのです。
ダイヤモンド・プリンセス号のニュースは、多くのマスコミによって取り上げられました。でも、我々のような裏方がどれほど厳しい状況に置かれていたか。そして、どんな思いで作業に取り組んでいたか伝える報道はほとんどありませんでした。
現場で必死になって頑張ったスタッフたちに、何とかスポットライトを当ててあげたい。人生が変わるような体験をした彼らの生き様を、多くの人に知ってほしい。それが、この本を書こうと思った最大の理由でした。
――なぜ、ダイヤモンド・プリンセス号の除染を担当することになったのですか。
当時の日本は海外メディアなどから、新型コロナウイルスの感染対策が不十分だと厳しく批判されていました。私は自分の手によって、日本の名誉を挽回したかったのです。
当社のポリシーは「困った人の力になる」こと。特殊清掃という仕事を通じて磨いてきた除菌・消毒の技術を生かせば、社会、そして日本のために役立てると確信し、すぐ公募に手を挙げました。
当初、落札したのはアメリカの企業でしたが、それだけでは手が回らないことが明らかになり、当社にも除染を手伝ってほしいと依頼が入ったのです。電話を受け、私は「うちでよければ、力になります」と即答しました。そして、当社とつながりのある全国の同業者にも声をかけ、約30人のチームを組んでダイヤモンド・プリンセス号に乗り込んだのです。
――当時の新型コロナウイルスは、「未知のウイルス」でした。除染作業を始めたとき、怖さや不安があったと思うのですが。
怖くなかったといえば、それは嘘になります。自分自身が感染する不安もありましたし、それ以上に、スタッフが感染したらどうしようという恐怖が強かったですね。
ただ、特殊清掃の現場では、壁や床についた匂いや煤などを日々取り除いています。ダイヤモンド・プリンセス号では対象がウイルスに変わっただけで、普段から使っている技術を応用すれば、何とかなるだろうという仮説は立てていました。
私は除染作業を請け負う際に、1つだけ条件をつけました。最初に私ひとりが船に入って状況を確認し、そこで安全が確保できないと判断したらスタッフは入れないことにしたのです。そして安全を確認した後、我々は5日間の除染作業に入りました。その過程は、まさに「苦闘」でしたね。
最終日、下船した我々がもう一度船を振り返ると、そこには「#ARIGATO JAPAN♡」という言葉が浮かび上がっていました。乗員たちが船室に明かりをつけて文字をつくり、我々に感謝の気持ちを伝えてくれたのです。このときのうれしさは、今も忘れられません。
ーーーーーー以上記事一部抜粋ーーーーーー
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【著者インタビュー】ダイヤモンド・プリンセス号除染「特掃隊」を率いた著者が語る知られざるコロナ禍での闘い
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書籍情報
「新型コロナウイルスを収束させ、日本の威信を取り戻す」──。
たった一度の失敗も許されない除染作業現場での奮闘の軌跡。
「ダイヤモンド・プリンセス号の除染作業を援護してほしい」
先立って作業に徹していた同業者からの依頼だった。
「我々でよければ、ぜひ協力したい」
私は二つ返事で引き受けた。不安がなかったといえば嘘になる。
しかし、日本の威信をかけて何がなんでも成功させたい――。
その想いが私を突き動かした。
2019年12月、中国の武漢で未知のウイルスが発見された。
ウイルスは新型コロナウイルスと名付けられ瞬く間に蔓延、
専門家ですら対策の分からない未曽有の危機に、世界中がパニックに陥った。
そして2020年1月、ついにウイルスが日本にやってくる。
横浜港を出港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で感染者が出たのだ。
あらゆる特殊清掃業者が怖気づくなか、国は著者に除染作業を依頼する。
自分たちの命さえ危ぶまれる状況で、
著者は自らの技術とWHOから得られるわずかな情報を駆使して
ダイヤモンド・プリンセス号の除染を、スタッフに感染者を出すことなく完遂した。
これを皮切りに全国からの依頼が殺到し除染作業にあたった。
そしてこの実績を買われ、宿泊療養施設の運営マニュアル作成や、
戦没者追悼式ガイドラインの作成等、国ぐるみの感染対策に携わっていった。
本書は、命を懸けて闘った特攻隊ならぬ特掃隊としての著者の取り組みをまとめ、
新型コロナウイルス拡大の裏で繰り広げられていたリアルな感染対策の闘いを描く。
コロナと闘った男 感染対策最前線の舞台裏 | 話題の本ドットコム : https://wadainohon.com/books/978-4344934252/
著者
■ 惟村 徹/コレムラ トオル
株式会社リスクベネフィット代表取締役
1982 年 7 月 3 日、静岡県富士宮市出身。
20 代前半に、自動車の海外輸出、飲食店経営等、
儲かる仕事をモットーにさまざまな事業を経営していたが、
祖母の他界がきっかけで「誰かのためになる事業」を行うべきと、
これまでの自身の生き方を見つめ直す。
一旦すべての事業を辞め、高齢者施設等のボランティアとして働き、
高齢者問題と向き合う日々を過ごす。
ある時、知人から頼まれ孤独死現場の清掃を引き受けたことをきっかけに、
孤独死や自殺といった社会問題に直面し、自身にできることはなにかと考える。
2012 年 8 月に特殊清掃事業を立ち上げ、翌月には株式会社リスクベネフィット設立、
2020 年 1 月、新型コロナウイルス感染者が確認されたダイヤモンド・プリンセス号の除菌を担当した。
これまでの実績は 1 万件以上にのぼり、その清掃技術で特許を取得している。
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