OTCの装具・サポーターの市場規模、2028年に22億3898万米ドル到達予測
配信日時: 2021-08-16 18:00:00
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「OTC装具・支持具の世界市場:将来予測 (2027年まで)、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響、製品別・種類別・用途別・エンドユーザー別・地域別の分析」(The Insight Partners)の販売を8月13日より開始いたしました。
【 当レポートの詳細目次 】
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OTCの装具・サポーターの市場規模は、2020年の14億5455万米ドルから、2028年には22億3898万米ドルに達し、2021年から2028年の間に5.8%のCAGRで成長すると見込まれています。
選手やアスリートは、スポーツ活動中のケガによって苦しむ事が多く、軟骨や靭帯の損傷に起因する可能性があります。選手やアスリートのスポーツ傷害の増加が、OTC装具・サポーター市場の成長を促しています。2020年にStanford Children's Health社が発表した調査結果によると、米国では年間3000万人の子供と10代の若者がスポーツに参加しており、これらのスポーツイベントで毎年約350万件の怪我が報告されています。子どもやティーンエイジャーに見られる最も一般的な怪我は、捻挫や歪みです。National Safety Council(NSC)が発表した推計によると、2017年に米国では、器具の有無にかかわらず、個人の運動が原因で52万6000件の怪我が発生しています。さらに、すべてのスポーツの中で最も多くの負傷者を出したのはバスケットボールの50万人で、次いで自転車の45.7万人、サッカーの34.1万人となっています。スポーツへの参加者数の増加に伴い、スポーツ傷害も急増しています。2018年にBritish Journal of Sports Medicineに掲載された研究によると、世界ではサッカーの参加者が急増しており、これが関節軟骨損傷の事例の増加に直接影響しているとのことです。さらに、NFHS(National Federation of State High School Associations)が発表した研究によると、2018年から2019年にかけて、米国では高校の男子生徒によるサッカー、レスリング、テニスの参加が大幅に増加していることが報告されています。また、米国の学校スポーツ参加率は、2017年から2018年に過去30年間でピークに達したとしています。
整形外科用装具・サポーターに関する認知度の向上が市場の成長を促進
整形外科用の装具・サポーターは、歩行時の快適性を高めるだけでなく、痛みを軽減し、手足の動きを助け、腫れや炎症を最小限に抑えることができます。しかし、このような医療補助器具の認知度や使用率は、先進国や高中所得国の方が高いのが現状です。ISPO(International Society for Prosthetics and Orthotics:国際補綴・矯正学会)などの財団は、整形外科用の装具やサポーターの使用に関する意識を高めるための活動を行っています。ISPOは、四肢を切断された人や、四肢や脊椎に物理的な損傷や傷を負った人に義肢・装具の利点を知ってもらい、生活の質を向上させることを目的とした非政府組織です。ISPOは、科学的見地から意見を交換し、伝えるための効果的なプラットフォームを提供しています。また、義肢・装具のケア、リハビリテーション工学、およびその関連分野の実践と教育を行っています。同様に、フロリダ大学の整形外科・リハビリテーション科では、最高品質の整形外科医療を通じて、自立した人間を教育・訓練することに重点を置いています。そのため、整形外科用の装具やサポーターに関する認知度の向上が、市場の成長に寄与しています。
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