イートンが一連の48ボルト技術を開発し、自動車メーカーによる新たな世界的排出規制への対応を支援

プレスリリース発表元企業:Eaton Vehicle Group

配信日時: 2021-08-12 18:22:00

イートンが一連の48ボルト技術を開発し、自動車メーカーによる新たな世界的排出規制への対応を支援



(米ミシガン州ゲールズバーグ)-(ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、当社の車両グループが一連の48ボルト技術を開発したと発表しました。これらの技術は、オンハイウェイおよびオフハイウェイの商用車を手掛ける世界的なお客さまが、従来の12ボルトおよび24ボルトの車両システムから48ボルトアーキテクチャーを含むシステムへと移行できるよう支援するものです。これらの48ボルトシステムは、エネルギー消費の先進的な新コンポーネントに電力を供給するとともに、排出ガスの削減、燃費と性能の向上に貢献できます。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20210812005369/ja/

Eaton’s supercapacitors are able to quickly charge and discharge at higher rates than lithium-ion batteries. (Photo: Business Wire)Eaton’s supercapacitors are able to quickly charge and discharge at higher rates than lithium-ion batteries. (Photo: Business Wire)

イートンの車両グループで技術開発担当マネジャーを務めるベン・カーラーは、次のように述べています。「今回の開発は、世界の自動車メーカーが排出ガス規制を満たすために新技術の採用を決定している中で行われました。利用可能な選択肢のうち、48ボルトアーキテクチャーは、CO2とNOxを同時に削減できて、当社のお客さまと環境の両方に貢献できるため、人気が高まっています。」

ほとんどの自動車は従来、12ボルトシステムで動作していましたが、燃費規制の強化や電力消費の先進的な新コンポーネントが加わり、電力ニーズが高まっていることから、48ボルトシステムへの移行が促進されています。

48ボルトアーキテクチャーによるシステムへの電力供給で機械的負荷とCO2を削減

今日の多くの車両システムは、エンジンで発生した機械的な動力から直接的に電力を供給されており、エアコンやポンプなどの12ボルトシステムを動かしています。イートンが開発している48ボルトシステムは、車両向けに48ボルトDC電力を発電するモーター発電機とインバーターを搭載しています。イートンはまた、48ボルトの車両アーキテクチャーから12ボルトおよび24ボルトのシステムに電力を供給するために降圧する48ボルトのDC/DCコンバーターを生産しています。

48ボルトシステムはNOx排出量を低減するための後処理触媒を加熱できる

新しい排出ガス規制では総体的に、テールパイプNOxの規制値が最大90%削減され、世界のエンジンメーカーがさらなる排出ガス削減戦略を採用する必要性が高まっています。

イートンの車両グループは48ボルトの電気触媒加熱向けパワーエレクトロニクスも開発しています。これは車両の後処理システムに直接熱を供給するものです。この能動加熱は、触媒コンポーネントがエンジン始動時に効率的な動作温度により早く到達し、低負荷運転時にその温度を維持することに役立ちます。これは今後の規制で要求されるレベルにまで排出ガスを削減する上で必須の戦略となります。

「また、従来はエンジンで動作していたHVACやエンジン冷却ファンなどのシステムに対する電力供給にも48ボルト電源が使用されることになります。今日のシステムはインテリジェントではなく、オンオフやレベル調整を制御できません。これらのコンポーネントを電化することで、これらをインテリジェントに制御し、機械的な負荷を排除することができます。」(カーラー)

冷却の電化によって環境と効率を複合的に改善

また、電動エンジン冷却ファンと電動エアコン用コンプレッサーも開発中です。冷却ファンの電化には別の利点があります。サイズを小型化し、エンジンベイ内に戦略的に配置することができるため、空力設計の柔軟性が実現し、燃費の向上と排出ガスの削減につながるからです。

48ボルトシステムの電力貯蔵のためのスーパーキャパシターと鉛酸蓄電池

イートンの車両グループは、鉛酸蓄電池やスーパーキャパシターなど、48ボルトのエネルギー貯蔵ソリューションを幅広く開発しています。

「私たちは多様なエネルギー貯蔵技術を、制御、ヒューズ、コンタクターを含め、より大きな貯蔵パックに取り込んでいます。スーパーキャパシターについてはイートンのエレクトリカル・コンポーネンツ・グループが提携先であり、鉛蓄電池についてはほとんどの商用車バッテリーメーカーと協力していきます。」(カーラー)

鉛蓄電池は、リチウムイオン電池パックと比較して安価であり、既存の鉛蓄電池アプリケーションと比較して寿命が長く、安全でより効率的なソリューションとなります。

スーパーキャパシターはリチウムイオン電池よりも速い高速充放電が可能です。サイズと重量はリチウムイオン電池パックと同等ですが、スーパーキャパシターは比較して高レベルのエネルギーを保持したり、液体冷却システムを必要としたりせず、サイクル寿命も長くなっています。

これらの一連の技術は、イートンが2030年持続可能性目標を達成するために取り組んでいることの一例です。この目標には、当社の事業活動による炭素排出量の半減、製品とサプライチェーンに伴う排出量の低減が含まれています。生活の質と環境を向上させるためにイートンが約束した取り組みについては、こちらで詳細をご確認ください

イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2020年の売上高は179億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約8万5000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。

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連絡先
Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(216) 333-2876 (cell)

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