ポリスチレンフォームの市場規模、2026年に322億米ドル到達予測

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-07-13 12:00:00

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「ポリスチレンフォームの世界市場 (~2026年):樹脂タイプ (EPS・XPS)・エンドユーザー産業 (建設&産業用断熱材・包装・建築&建設)・地域別」(MarketsandMarkets)の販売を7月12日より開始いたしました。

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ポリスチレンフォームの市場規模は、2021年の264億米ドルからCAGR4.1%で成長し、2026年には322億米ドルに達すると予測されています。APAC(アジア太平洋地域)における建築・建設業界からの需要の高まりが、ポリスチレンフォーム市場を押し上げると考えられます。

COVID-19のポリスチレンフォーム市場に与える影響

COVID-19の発生により、塗料やコーティング剤の製造に使用される原材料の生産に支障が出ています。インド、中国、日本、シンガポール、タイなどのアジア諸国は、塗料やコーティング剤の製造拠点であり、これらの原材料の主要な供給元となっています。APACにおける新型コロナウイルスの発生は、これらの原材料の供給に影響を与えています。例えば、中国は樹脂の主要な供給国の一つであり、世界市場に100万トンのスチレンおよびポリスチレン樹脂を輸出しています。

COVID-19の封じ込めによる悪影響は、世界的なサプライチェーンの混乱、輸入製品やサービスに対する需要の低下、失業率の上昇などを引き起こしています。金融市場ではリスク回避の動きが強まり、金利は史上最低の水準に達し、株式・商品価格の急落が見られました。

牽引要因:グリーンビルディングの開発

持続可能な建築物への需要が高まるにつれ、建設市場ではグリーンビルディングが収益性を高め、望ましいものとなっています。グリーンビルディング市場は、世界で最も急速に成長している産業の一つです。プロジェクトがグリーンビルディング認証を取得するためには、エネルギーや資源の効率化、持続可能な建築材料の使用など、いくつかの要件を満たす必要があります。米国政府は、LEEDやその他の類似したグリーンビルディング認証を公共の建物に採用しています。

LEEDは、世界で最も普及しているグリーンビルディング認証プログラムの一つで、167の国で9万6000以上のLEEDプロジェクトが行われています。米国グリーンビルディング協会(USGBC)によって開発されたこのプログラムは、ビルの所有者や運営者に、実用的で測定可能なグリーンビルディングの設計、建設、運用、メンテナンスのソリューションを特定し、実施するための枠組みを提供します。また、LEED認証を取得することで、地域社会に好ましい環境イメージを与えることができます。LEEDは、持続可能なサイト、水効率、エネルギーと大気、材料と資源、室内環境品質の5つの分野に焦点を当てています。また、APACは、インフラストラクチャー・コンストラクション分野が最も急速に拡大している地域です。

抑制要因:原材料価格の変動

ベンゼンは、スチレンやポリスチレンフォームの原材料であり、その価格に大きな影響を与えます。先進国市場では、スチレンの製造プロセスを改善するための研究開発が大きなトレンドとなっています。Royal Dutch Shell(オランダ)、The Dow Chemical Company(米国)、LyondellBasell Industries N.V.(オランダ)などの主要なスチレンメーカーは、利益率を向上させるために、操業コストを削減するための研究に注目し始めています。ベンゼン価格は、原油価格に直接影響を受け、大きく変動することがあり、損失や不確実な結果をもたらす可能性があります。ポリスチレンフォームの価格は、スチレン価格とその原材料に依存しており、価格の変動はメーカーの全体的な収益に影響を与えます。


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