建設現場にて熱中症対策システム「熱中症予防キット」を導入
配信日時: 2021-06-30 10:00:00
株式会社テクサー(本社:東京都港区、代表取締役CEO:朱 強、以下「テクサー」)は、IoTの初期導入に最適なパッケージ・サービスとして販売するZETA App Kitシリーズのうち、暑さ指数(WBGT)を演算してユーザーに知らせる「熱中症予防キット」を千代田化工建設株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長COO:山東 理二「以下「千代田化工建設」)袖ケ浦バイオマス発電所建設工事現場に提供を開始しました。
【背景】
熱中症で救急搬送される人、最悪は命を落とす人が近年急増している中、屋外作業が主となる建設現場ではとりわけ現場作業員の体調管理が必須事項になりつつあります。猛暑日の増加や夏の長期化に加えて、新型コロナウイルス対策としてのマスク常時着用も熱中症の発症に拍車をかけています。
現場管理者にとって現場作業員の熱中症予防・対策が急務で、暑さ指数(WBGT)に応じて、31以上(危険):作業中止、28以上(厳重警戒):1時間ごとに10分以上休憩などのように作業員を指導すること、エアコン付きの休憩所を提供することなどが必要になっています。
しかし、数百人の現場作業員が出入りする大規模な建設現場では、多数の業者が施工に携わります。施工の過程によって業者も変わり、作業員の数も一定ではありません。また、業者によっては工期優先で作業を継続する傾向があったり、屋内外の広範囲にわたる建設現場では担当する作業・作業場所ごとに作業環境(WBGT)が異なっていたりします。
このように、WBGTに応じた休憩の徹底が難しいといった状況があり、熱中症予防・対策を一括で管理し、必要な場所毎に注意喚起を促すことが難しい状況でした。
そこで、テクサーは、千代田化工建設へIoT技術及びLPWA:ZETAを活用したZETA App Kitシリーズ「熱中症予防キット」を導入、現場内10か所のWBGTを把握することで、場所毎に現場作業員に対し適切な休憩指導、作業中止指示ができるようになりました。
【「熱中症予防キット」について】
熱中症予防キットは、ZETA温度・湿度センサーによる計測により、推定WBGT値※を管理者のPCやタブレット上に危険度としてわかりやすく表示するもので、熱中症の予防に役立つソリューションパッケージです。WBGT値の上昇の情報を、メールなどで関係者にお知らせする機能も標準搭載されています。利用方法はZETA温度・湿度センサーと、セットの基地局1台を現場屋内外へ設置し、専用アプリにログインするだけといったシンプルなものです。ZETA温度・湿度センサーはソーラーパネルからの給電、基地局は電源を1箇所確保頂くのみとなります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/264421/LL_img_264421_1.jpg
「熱中症予防キット」について
【建設現場での運用・効果】
現在、現場では、ZETA温度・湿度センサーを屋外へ7台、屋内へ3台設置し、2021年5月中旬より導入し運用しています。納入してから数日で設置完了し、運用を開始しました。熱中症アラートのメール受信者は現場管理者約5名とし、熱中症アラートが発砲された際は、現場事務所から屋外スピーカーを通し、WBGT値に応じて現場作業員へ作業中止や休憩・水分補給・簡易休憩所への避難を促す注意喚起のアナウンスを実施しています。これによって、作業現場全体での徹底した休憩を確保することが可能になり、また、管理者にとっても計測エリアごとに休息指示を実施する明確な指標ができたことにより、より的確で安全な現場管理が可能となりました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/264421/LL_img_264421_2.jpg
建設現場での運用・効果
【今後の展開】
テクサーは、今回の建設現場における「熱中症予防キット」の導入から、学校や市民グラウンド、工場などの屋内に至るまで、環境に即した効果的なIoTの普及、マッチングの取れたセンサーとアプリケーションの構築、また更なるシステム機能の向上を目指して参ります。
※推定WBGT値
暑さ指数(WBGT)は、Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略称で、測定値(黒球温度、湿球温度及び乾球温度)をもとに算出されるもので、今回は算定式により推定値を導出します。
https://www.wbgt.env.go.jp/doc_observation.php
■株式会社テクサー 概要
社名 : 株式会社テクサー
本社所在地 : 東京都港区芝2-5-19 ITOビル5階
創立 : 2016年10月21日
資本金 : 2億円(資本準備金含む)
代表取締役CEO: 朱 強
主な事業内容 : ・低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)
応用システムの開発と販売
・インドア・ナビゲーション応用システムの開発と販売
・スマート・センサエッジ・システムの開発と販売
ホームページ : https://techsor.co.jp
■千代田化工建設株式会社 概要
社名 : 千代田化工建設株式会社
本社所在地 : 神奈川県横浜市西区みなとみらい四丁目6番2号
みなとみらいグランドセントラルタワー
創立 : 1948年(昭和23年)1月20日
資本金 : 150億14百万円(2020年8月7日現在)
代表取締役社長COO: 山東 理二
主な事業内容 : 総合エンジニアリング事業
(ガス、電力、石油、石油化学、一般化学、
医薬品等の設備並びに公害防止・環境改善・保全及び
災害防止用等の設備に関するコンサルティング、計画、
設計、調達、施工、試運転及びメンテナンス等、
石油・天然ガスその他鉱物資源の開発、
関連事業に関する投融資)
ホームページ : https://www.chiyodacorp.com/jp/
■袖ケ浦バイオマス発電所建設プロジェクト 概要
発注者 :袖ケ浦バイオマス発電株式会社
請負者 :千代田化工建設株式会社
対象設備:7.5万kWバイオマス専焼発電所
建設地 :千葉県袖ケ浦市
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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