Esri、新しい2020年グローバル土地被覆マップをリリース

スタートアップ企業インパクト・オブザーバトリーおよびマイクロソフトとの協力の下、世界のユーザーにマップを提供

（米カリフォルニア州レッドランズ）-（ビジネスワイヤ） --ロケーション・インテリジェンスの世界的リーダーのEsriは本日、当社のリビング・アトラスの一部として、史上初の新しい高細密2020年グローバル土地被覆マップをリリースすると発表しました。このマップは、欧州宇宙機関（ESA）の衛星センチネル2号の画像を使用して作られたもので、Esriの新たなシルバー・パートナーのインパクト・オブザーバトリー、そして長期的パートナーのマイクロソフトと協力して新たな機械学習ワークフローを用いて開発されました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。：https://www.businesswire.com/news/home/20210626005021/ja/

Esri releases first-ever high-resolution (10-meter), 2020 global land cover map (Photo: Business Wire)

この新しいマップは毎年更新することで変化の検出を可能にし、地球の土地の変化を、特に人間の活動の影響との関係において明らかにします。最新の衛星情報に基づいた全世界の土地被覆の一貫性のある地図である2020年グローバル土地被覆マップは、ほかのデータ・レイヤーと組み合わせてグリーン・インフラストラクチャー、持続可能性プロジェクト、その他の保全活動に利用することができ、地球における人間と自然のフットプリントの全体的な画像を必要とするニーズに応えます。年内に、Esriとインパクト・オブザーバトリーは、この新しい土地被覆モデルを提供してオンデマンドでの土地被覆分類を可能にし、GISコミュニティーがプロジェクト・エリアの地図を毎週でも作成できるようにします。

Esriの創業者で社長のジャック・デンジャモンドは、次のように述べています。「今年は、気候行動のために重要な年です。気候変動に関する国際連合枠組条約締約国会議（COP26）が一群の共通目標に対応するために国際的な当事者を結集している中で、当社としては、地球の健康のために活動しているユーザーにこのマップを提供することで自社の役割を果たすことをうれしく思います。」

ユーザーは、地形、水文などのその他のGISレイヤーと結び付けてマップを操作することもできます。このようなレイヤーはすべて、地図、アプリ、データ・レイヤーを含む地球の地理情報の最高の集合体であるArcGISリビング・アトラス・オブ・ザ・ワールドで入手できます。可視化情報がリリースされることで、世界各地の立案者は周辺の地理についての理解を深めて情報に基づいた意思決定を改善することができます。当社の情報からは、各所の土地被覆上の特徴とそれに影響を与える人間活動についての洞察を得ることができます。

高細密でオープンで正確で比較可能で適時性の高い土地被覆マップは、多くの業界セクターや発展途上国での意思決定において極めて重要です。このようなマップは、食料安全保障、土地利用計画、水文モデリング、資源管理計画といった重要な問題の理解の改善につながります。さらに、各国政府の資源管理当局は、自然資本の動向を把握する基礎として土地被覆情報を利用し、土地計画上の優先順位の設定に役立てることができ、予算配分の基礎資料となります。

Esriの委託を受けたインパクト・オブザーバトリーは、人間がラベル付けした数十億個の大量の画像ピクセルトレーニング・データセットを使用して深層学習AI土地分類モデルを開発し、このモデルをセンチネル2号2020年シーン・コレクションに適用し、40万個を超える地球観測データを処理してマップを作成しました。このグローバル・マップを作成するために使用された独自の機械学習アプローチは、間もなくオンデマンドで提供されるようになり、関心を持つ特定の地域の変化を監視する必要がある土地管理者をサポートし、土地被覆の年ごとの変化や季節的違いを見ることを可能にします。

インパクト・オブザーバトリーの共同創立者で最高経営責任者（CEO）のSteve Brumbyは、このように述べています。「世界的な活動により、各国首脳は野心的な保全目標を設定して達成することを促されています。Esriの地理空間エキスパートからサポートをいただき、マイクロソフトの驚くべきコンピューティング・リソースを利用することができ、私たちは記録的な時間で土地被覆マップを作成することができました。このマップは、政府、NGO、多様な業界のリーダーに地球の新たな最新の姿を提供するものです。これは、実用性のある科学に基づいたオンデマンドの洞察を可能にするAI利用の新たな能力です。この活動において、インパクト・オブザーバトリーは、地球を保全する活動に貢献できることを願っています。」

Esriは、この価値あるリソースをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公表することで幅広い導入を促し、持続可能性の高い地球を作り上げる立案者に公平なアクセスを提供できるようにします。このコンテンツはマップ・サービスとしてArcGISオンラインで提供され、その1000万人のユーザーが無料で利用できます。ダウンロードも閲覧も可能になります。この新しい2020年グローバル土地被覆マップを閲覧される場合は、livingatlas.arcgis.com/landcoverをご覧ください。

インパクト・オブザーバトリーについて

インパクト・オブザーバトリーは、ミッション中心のテクノロジー企業であり、人工知能（AI）の力を利用したアルゴリズムとオンデマンドのデータを持続可能性および環境リスク分析にもたらして政府、非営利団体、企業、市場のために役立っています。2020年にワシントンDCで設立されたインパクト・オブザーバトリーの目標は、地球のためのスーパーヒーローになる力を世界の意思決定者に与えることであり、その成功のために必要となる適時性と実用性のある科学に基づいた洞察を提供しています。当社サイトのimpactobservatory.comをご覧ください。

Esriについて

地理情報システム（GIS）ソフトウエア、ロケーション・インテリジェンス、マッピングの世界的市場リーダーのEsriは、顧客がデータの潜在力すべてを活用して業績や事業成果を改善する手助けをしています。1969年に米国カリフォルニア州レッドランズに設立されたEsriのソフトウエアは、フォーチュン500企業、政府機関、非営利組織、大学など、世界全体で計35万を超える組織に、また米州、アジア太平洋、欧州、アフリカ、中東の計20万を超える機関に導入されています。Esriは、6大陸100カ国以上に現地サポートを提供する地域事業所、国際的販売業者、パートナーを有しています。地理空間情報技術に対する先駆的取り組みにより、Esriのエンジニアはデジタル変革、モノのインターネット（IoT）、高度アナリティクスに対する最も革新的なソリューションを構築しています。当社サイトのesri.comをご覧ください。

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