台湾精密機械伝動部品の市場分析<ワイズ機械業界ジャーナル2021年6月第2週号発行>

プレスリリース発表元企業:威志企管顧問股イ分有限公司(ワイズコンサルティンググループ)

配信日時: 2021-06-10 11:35:33

~台湾機械業界の動向が分かる~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の6月第2週号を発行しました。今週号では、精密機械業界、医療器材業界、自動車部品メーカーのALFOTテクノロジーズ、工作機械業界について紹介します。



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<210610号内容>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/67_1.jpg ]



●今週号記事の一部を紹介します。
<台湾精密機械伝動部品の市場分析>
 一般的な精密機械設備の伝動部品には▽軸受、▽ベアリング、▽ギアボックス、▽ボールねじ、▽リニアガイドなどがある。本文は、ハイテク精密機械において最も応用されているボールねじとリニアガイドに関する市場分析である。


ボールねじ産業

1.市場分析
 ボールねじとは、▽ねじ軸、▽ナット、▽ボールなどから構成される機械伝動部品のひとつで、直線運動を回転運動に、または回転運動を直線運動に変換する役割を持つ。主に▽航空宇宙機器、▽船舶機器、▽搬送機械、▽工作機械、▽医療機器などに幅広く応用されている。
 経済部の産業統計によると、2020年の台湾ボールねじ産業の生産額は前年比19.6%増の73億5,000万台湾元となった。新型コロナウイルス感染症の流行が世界経済に打撃を与えたことに加えて、原材料価格の高騰や米中貿易摩擦などのマイナス要素があったものの、台湾半導体産業の生産能力拡充や、▽第5世代移動通信システム(5G)、▽医療機器、▽自動化設備など各産業からの需要好調によって、市場全体の需要は成長した。
 2021年に入ってからも半導体産業が生産能力の拡充を続けており、製造業の自動化需要も増加したことから、ボールねじの販売量は安定して成長している。加えて、原材料価格の上昇を受けて各メーカーが製品価格を引き上げたため、21年第1四半期の台湾ボールねじ産業の生産額は成長傾向を維持する見通しだ。

2.輸出動向
 2016~20年の台湾ボールねじ産業の主要輸出相手国のうち、5年連続で中国が輸出額1位で、輸出比率は50%以上を占めた。なかでも18年は中国市場の人件費が高騰したことに加えて、中国政府が半導体産業への投資を強化したことから、中国における自動化設備の需要が大幅増加し、これに伴ってボールねじの需要も増加したため、対中国輸出額は大きく成長した。しかし、19年に入ると米中貿易摩擦が深刻化して、中国市場の設備投資意欲が大幅減少したことから、対中国輸出額は大きく縮小した。20年は、上半期は新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、下半期から中国の景気が回復し、対中国輸出額は前年比で大幅増加となった。
 2021年第1四半期は、新型コロナウイルス感染症の影響で比較水準の昨年数値が低かったことから、台湾ボールねじ産業の対中国輸出額は前年同期比で成長した。また、第2位と第3位の輸出相手国への輸出額も小幅増加した。


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リニアガイド産業

1.市場分析
 リニアガイドとは、直線運動の摩擦力を「ころがり」を用いて軽減させる機械伝動部品だ。主に▽電子・電機、▽半導体設備、▽産業機器、▽搬送機器▽医療機器などに幅広く応用されている。
 2020年は、新型コロナウイルス感染症、米中両国の貿易摩擦やハイテク冷戦の影響で、リニアガイドの需要は世界的に大きく落ち込んだ。一方で、台湾は新型コロナウイルス感染症を初動で抑え込んだため、影響は相対的に軽微だった。加えて、▽半導体産業の先進生産プロセス、▽5G、▽リモート商機などから派生した自動化設備の需要増加を受けて、20年の台湾リニアガイド産業の生産額は前年比3.6%減の191億2,000万台湾元となった。 
 2020年の台湾リニアガイド産業の生産額は小幅減少したものの、リニアガイドの輸出額は20年第4四半期から回復しており、21年第1四半期も成長が続いている。

2.輸出動向
 台湾リニアガイド産業の最大輸出相手国は中国で、2016年から輸出比率は60%以上を維持している。19年の米中貿易摩擦、20年の新型コロナウイルス感染症流行の影響で、台湾リニアガイド産業の対中国輸出は減少したが、20年下半期から回復し、21年第1四半期の対中国輸出は前年同期比131.7%増の大幅成長となった。なお、第2位と第3位の輸出相手国への輸出額はそれぞれ成長、減少した。
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所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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