台湾自転車メーカーの日本市場への輸出状況:スポーツバイク、折りたたみ自転車、チェーン分野をターゲットに

プレスリリース発表元企業:Taiwan External Trade Development Council

配信日時: 2013-10-07 13:00:00

台湾の対日本自転車輸出は$109億1千万米ドル、前年比8.56%増を達成



2013年10月7日東京発 - 台湾自転車メーカーは、近年活気のある日本の自転車市場でのハイエンド製品販売にあたり、スポーツバイク、折り畳み自転車、チェーンをターゲット分野として据えています。


売上収益において世界最大の自転車メーカーであるジャイアント社は、全地形対応型スポーツバイクの新製品「Anyroad(エニーロード)」を、年内に日本市場で発売予定です。この自転車は、台湾製の製品にとって最高の栄誉ある賞、Taiwan Excellence金賞を最近受賞しています。
Anyroadは、ALUXXグレードのアルミフレーム、SRAM BB7ロード、HSローターブレーキ、ジャイアントS-X2ダブルウォールアルミリムを装備しています。
ジャイアント社の広報担当Jeffery Sheu(ジェフェリー・シュー)氏は次のように語っています。「弊社は、消費者のニーズを満たす革新的な製品を開発し、品質と供給を確約するためのサプライチェーンを強化するとともに、販売店の拡大に取り組んでいます。」
ジャイアント「Anyroad」


パシフィック・サイクルズは、世界に著名な台湾の自転車ブランドで、日本を主要な販売先と据えています。パシフィック社は、40を超える世界の有名ブランドに対し、研究開発プラットフォームと、ニッチ市場向けの高品質、ハイエンド製品に特化した生産拠点を提供するという、独自の事業戦略をとっています。
2013年レッド・ドット・デザイン賞を受賞したIFmoveは、パシフィック・サイクルズのsection zeroクリエイティブ研究部門における、たゆまぬ研究の成果です。独自の折り畳み構造によって、3秒の動作で簡単に自転車をたたんだり開いたりすることが可能です。IFmoveのスリムでコンパクトなデザインは、他のスマート機器同様、消費者の日常生活にうまく溶け込みます。
世界中から訪れるハイエンド自転車のお客様は、工場4階の「Pacific Hotel」に滞在し、デザイナーと、最新のアイデアや夢を語り合うことができます。建物の2フロアは全面パシフィック社のショールームとなっており、古いものから最新の製品まで、さらに、一部の国際的な傑作モデルや様々な自転車設備が余すところなく展示されています。

パシフィック・サイクルズ「IFmove」


日本市場で力強い歩みを進めているもう1つの台湾自転車ブランドはTernです。わずか2年という短い間でTernは55カ国に販売網を広げ、アジアはTernの第二の大型市場となっており、その中に日本も含まれています。
Ternは日常用多目的自転車の設計・製造を行っており、同社の自転車は、多様なニーズや状況が発生する都市部に最適です。自転車は、電車、地下鉄、バスなど、異なるシステムが自転車の利用を通して相互接続される複合的輸送での使用が可能であることから人気が高まっています。マンション内など、スペースが限られる場合や自転車の盗難が懸念される場合、Ternの自転車は10秒で簡単に折り畳め、クローゼットや玄関の隅に置くことができます。
また、Ternの自転車には、安全性を向上する内蔵ライトと、ライト用の電力を生成する手段、そしてラックやバッグを使用して荷物を運搬する手段も含まれています。Ternはこれらのニーズに最適なアクセサリのラインを開発しており、今後もこの分野の開発を積極的に進めていきます。
Ternの自転車アクセサリ製品における特徴は、設計の多用途性です。たとえば、姉妹ブランドのバイオロジックによるポストポンプ2.0シートポストは、2012年レッド・ドット賞を受賞しています。強力で高容量のフロアポンプがシートポスト内部に組み込まれており、フットスタンドを備えた人体工学に即したデザインで、サドルをハンドルとして使用するため、ユーザーが立ったままで空気を入れることができます。全く新しい2.0の設計は、仏式、米式の両バルブ形式に対応する精密加工によるアルミアダプタでさらに性能が向上されています。
「ポストポンプ2.0シートポスト」


KMCチェーンは、最先端のサイクリングチェーン技術をグローバルな販売網で展開しています。同社は、ブリジストンやパナソニックなどの日本企業を含む、多くの世界的に有名な自転車ブランドの長期にわたるパートナーです。日本市場においても、通勤者やレジャーサイクリングファンにはなじみのある製品です。

2013年レッド・ドット・デザイン賞を受賞したKMC X11SLはクラス超軽量チェーンで、その優位性は、オリンピックの自転車競技「マウンテンバイクレース」金メダリストでありドイツのザビーネ・シュピッツやUCIプロチーム-ヴァカンソレイユ-DCMプロサイクリングチームによって裏付けられています。X11SLチェーンの最高レベルは、X11SLダイヤモンド様コーティング (DLC) チェーンです。DLCの開発初期段階において、KMCチェーンは、最も耐用性に優れ、同時に外観と性能を向上するチェーンコーティング技術を生み出しました。米国にある自転車業界のリーダー、Specialized社は、DLCの可能性をすぐに見出し、同社のS-WorksロードバイクにDLCチェーンだけを特別に指定して使用しています。

「KMC X11SLチェーン」


台湾区自行車輸出業同業公会(Taiwan Bicycle Exporters Association)は、2012年には、日本向けに303,953台の自転車を輸出しており、これは2011年に比べて12.81%増となっています。輸出総額は118億4千万米ドルであり、前年比8.56%の増加です。1台当たりの平均価格は約390米ドルです。
台湾の自転車産業の成功は、市場トレンドを予測する能力、耐用性に優れたパワフルな自転車製品を開発する能力、そして、より高価格帯製品での高品質が評価されていることによるものです。これらの成果が台湾メーカーの産業基準を打ちたて、ブランドのグローバルな認知を確立させています。さらに、台湾の川上・川下にわたるサプライチェーンの統合性と、中国市場の開拓が成功したことも加わり、台湾自転車産業は世界の産業をリードしています。

ジャイアント自転車 www.giant-bicycles.com/ ‎

パシフィック・サイクルズ www.pacific-cycles.com/

Tern自転車 www.ternbicycles.com/ ‎

KMCチェーン www.kmcchain.com/


台湾貿易センター台北本部(TAITRA)について
台湾貿易センター台北本部(TAITRA)は、台湾の対外貿易と世界市場における競争力の促進を目的として1970年に設立されました。TAITRAは、40年余りにわたり台湾経済の発展において重要な役割を果たしてきました。TAITRAは、政府と商工組合の共同出資を受け、グローバルビジネス界に続く台湾へのビジネスゲートウェイと目されています。詳細はhttp://www.taiwantrade.com.tw/をご覧ください。

TAIWAN EXCELLENCE(台湾エクセレンス)について
付加価値のある革新でその名が知られるTaiwan Excellence(台湾エクセレンス)は、innovalue(革新価値)を含む製品に授与される最高の栄誉です。1993年に中華民国経済部がTaiwan Excellence Selection(台湾エクセレンス・セレクション)を開始しました。Taiwan Excellence受賞製品は、最も革新的で高品質、高付加価値の台湾製品を意味するだけではありません。それは、最先端製品の設計・製造分野で、イノベーションを駆使し付加価値を創造する、台湾独自の類まれな才能を凝縮して映し出しているのです。詳細はhttp://www.taiwanexcellence.org/をご覧ください。
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