世界初、有機キノコ営農型太陽光発電で企業向けSDGs事業を提案 有機認証ビタミンD食材でオーガニック宇宙食を提案 国内初、生鮮キノコの海外輸出を開始 オーガニックプラットフォーマーのハルカインターナショナル

プレスリリース発表元企業:株式会社ハルカインターナショナル

配信日時: 2021-04-09 09:30:00

有機JAS菌床キノコメーカー 株式会社ハルカインターナショナル(本部農場・岐阜県郡上市和良町、井上九州男会長)は、菌床キノコの有機栽培と太陽光発電を組み合わせたソーラーシェアリング事業を開始しました。5月から香川県のモデル農場の立ち上げを皮切りに、参入希望の企業向けに事業提案を行っていきます。発電した電力は環境に負荷をかけない自然再生エネルギーとして、有機認証のキノコ栽培の加温などに活用できます。このため、寒冷地での栽培や栽培管理の平易化につなげることができるようになります。

<ハルカインターナショナルの品質が凝縮した有機JAS菌床シイタケとエリンギ>

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/250484/LL_img_250484_1.jpg
ハルカ社の有機JASシイタケやエリンギ

当面は、国内に製造工場などを立地している大手メーカーなどの参入を優先して受け入れていきます。製造工場周辺で、農地や耕作放棄地など余剰地が多い場所は、営農型太陽光発電の立地に好適な環境となっています。また、発電した電力は隣接する工場用にも低コストで活用できるメリットがあります。環境省や農水省が営農型太陽光発電事業を支援する補助金も積極的に活用してもらいます。農水省は、国連が提唱するSDGsの達成に向けて有機農業の新たな振興目標を明らかにしており、ハルカ社では企業の有機農林業参入によって、オーガニック食材の生産消費の拡大に寄与する機会づくりを図ります。

参入希望企業には、ハルカ社方式の培養・栽培ハウスや菌床など専用資機材を提供し、早期の事業立ち上げと有機JAS認証の獲得をしてもらいます。栽培事業だけでなく、事業立地などの条件によっては、菌床製造のメーカーにもなってもらいます。協業者によっては海外での事業立地も視野に入れています。


ハルカ社では、栽培を終えた菌床を堆肥としてリユースする循環型農林業を始めています。今年3月には本部農場が立地する郡上市の市役所、岐阜県庁林政部、十六銀行、肥料メーカー 株式会社花ごころなどとともに「SDGsモデル農林業普及振興研究会」を発足させました。菌床原料の広葉樹資源がキノコ菌とともに優良な堆肥や、平飼い養鶏の飼料・敷材に活用されるモデルです。国連総会職員向けのSDGsカンファレンスで、最優秀の事例発表に選ばれている有機農業リーダー小祝政明さんも研究会の主要メンバーとして、全国に事業モデルを展開していきます。有機菌床の堆肥を活用することで、土壌の団粒化を促進させて、農作物の増収や栄養価を高められます。

国内の菌床キノコ栽培事業は、技術レベルでは中国とともに世界最先端の位置にありながら施設整備や栽培管理が高コストな上、商品の差別化ができないために安売り競争で疲弊化しています。2009年、有機認証の獲得に先駆けたハルカ社では、環境に負荷をかけないオーガニック栽培の特質が、今回の循環型の農林業モデルにあるとして準備を進めてきました。モデルでは有機キノコ栽培に参入する大手企業が中心となり、循環の輪に、有機農業者や平飼い養鶏事業者などが参入していきます。


ハルカ社は今冬開発した有機JASキクラゲのジェル加工品について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が募集している宇宙日本食の認証獲得に向けて申請準備を開始しました。ジェル加工品は、次世代型の開放型栽培と天日干しによってビタミンD含有量が高い有機認証キクラゲを原料にしています。ビタミンDの含有は、厚労省が一日あたりの成人の摂取目安量の3倍となる100g中25μg程度を確保することが可能です。宇宙空間では無重力によって骨粗しょう症が地上の10倍速く進む上、紫外線によるビタミンDの生成が困難なため、ビタミンDやカルシウムなどの栄養価が確実に摂取できて、保存も容易な食品が求められています。

また、開発品は無味無臭のため、黒糖やハチミツ、メイプルなどによる加糖や、シナモンやカカオなどを加えることで食味にバリエーションを作れる点も特色となっています。宇宙空間では嚥下(えんげ)が機能しづらいため、一定の粘性があるジェルタイプが好適とされています。有人による宇宙開発が長期化すれば、宇宙ステーションや宇宙ロケットでの健康維持機能がより求められます。また、キノコなど菌類は過酷な宇宙空間でも比較的、機能維持が容易とされ、培養や栽培に挑んだり、食材化する研究が進むと考えられています。ハルカ社では、製造特許の出願が受理された「ビタミンD含有を担保できるレトルトパウチ加工の保存食」の可能性をさらに探っていきます。


ハルカ社ではさらに、岐阜県庁林政部や十六銀行などの支援を受けながら、生鮮キノコの海外輸出を本年度から開始します。農水省が進める国産農産物の海外輸出にも寄与するため、今秋以降に有機JASシイタケをシンガポール市場に空輸する準備を始めました。企業ベースで本格的に生鮮キノコを海外輸出する取り組みは国内では初めてとなります。海外輸出をするためには1、2週間の鮮度、品質維持が求められますが、ハルカ社の商品は現地流通やバイヤー、消費者にも高く評価される、と考えています。

乾燥シイタケについても東南アジアや欧米でも消費が増加傾向にあるため、有機JASの乾燥シイタケを、生シイタケの出荷と抱き合わせで海外輸出を図ることで相乗効果を出していきます。海外輸出についてはハルカ社への参入事業者にも積極的に関わってもらいます。


<有機菌床キノコ栽培を活用した循環型農林業モデル。新たに太陽光発電エネルギーも活用していきます。>
URL: https://www.atpress.ne.jp/releases/250484/att_250484_1.pdf

<レトルトパウチ加工で長期保存が可能な有機JASキクラゲのジェル開発品。ビタミンD含有食品として宇宙食への採用申請の準備を始めました。>

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/250484/LL_img_250484_2.jpg
レトルトパウチ加工のキクラゲジェル


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