パースペクタム:肥満のCOVID-19患者で高い肝脂肪(肝臓脂肪症)は入院リスクの増大につながる
配信日時: 2021-03-31 16:10:00
画期的な非侵襲的肝臓イメージングは重症化のリスクが高い患者の発見に役立つ
(英オックスフォード)-(ビジネスワイヤ) -- Frontiers in Medicine誌(消化器学)に今月掲載された新研究は、肥満と重度の脂肪肝の両方を患っている場合、COVID-19で入院が必要となる確率は5倍高くなることを明らかにしています。本研究のためのMRIスキャンの収集には、パースペクタムの非侵襲的肝臓イメージング技術LiverMultiScanが使用されました。
肥満は多くの場合、肝臓における脂肪蓄積を伴うものであり、脂肪蓄積は肝疾患につながる可能性があります。また新たに出てきたデータから、肥満患者はCOVID-19が重篤化するリスクが向上することが示されています。世界肥満連合が最近の報告書を取りまとめたところ、米国ではCOVID-19を患って入院している患者のほぼ50パーセントが肥満も患っていることが示されています。米国疾病管理予防センター(CDC)の新しい報告書は、COVID-19のため入院、人工呼吸器装着、死亡のいずれかに至った患者の78パーセントは過体重または肥満であったことを示しています。
本イメージング研究は、肥満患者で過剰な肝脂肪の存在がCOVID-19の重症度に影響を及ぼすかどうかを追究したもので、肥満と脂肪肝の両方を持つ患者はCOVID-19による入院が必要となる確率が5倍高いという結果でした。注目すべきことに、肥満であるが肝脂肪が正常な患者は入院のリスクが増大していませんでした。
LiverMultiScanを開発したパースペクタムの科学者で本研究の筆頭著者のアドリアーナ・ロカ・フェルナンデスは、次のように述べています。「肥満であるが肝脂肪が正常な人もいれば、肥満ではないが肝脂肪が多い人もいます。既存の肝疾患がCOVID-19重症化のリスクを高めるかどうかと、それが肥満とどのように関連するのかを立証することが問題の核心です。肝脂肪の測定と肝疾患の検出は、十分に検証されたパースペクタムの磁気共鳴イメージング(MRI)技術などの非侵襲的イメージング法によって実現でき、重症化のリスクが高いCOVID-19患者の発見に役立ちます。」
COVID-19のリスクと転帰に対する肝脂肪の関与を理解することは、COVID-19とその後遺症を臨床的に理解・管理する上で重要です。ロカ・フェルナンデスらによる研究「基礎疾患の肥満よりも肝臓脂肪症の方がCOVID-19による感染および入院のリスクを増大させる」(Hepatic Steatosis Rather Than Underlying Obesity Increases Risk of Infection and Hospitalization for COVID-19、Roca-Fernandez et al., 2021)でも、男性や低い社会経済的地位など、既に報告されているCOVID-19罹患のリスク因子の一部を確認しています。本研究はさらに、COVID-19の検査が陽性だった研究対象者は、多くの肝脂肪を持つ確率が高くなることを示しました。今回のMRIデータは、COVID-19の世界的流行病が起こる「前」に、世界最大級のバイオメディカルデータベースであるUKバイオバンクが収集し、後にCOVID-19検査を受けた4458人を含んでいます。
本研究の著者の1人であるバージニアコモンウェルス大学のアルン・サンヤル医師によれば、「本研究は、COVID-19患者で脂肪肝の持病が重症化の独立したリスク因子であることを実証しています。このことは、疾患修飾因子としての肝臓脂肪症および関連する肝損傷の役割について、重要な疑問を提示します。これらのデータは、NAFLDが公衆衛生に及ぼす影響範囲は心血管疾患、がん、肝疾患の転帰に限られないことを浮き彫りにしており、肝脂肪の除去がCOVID-19患者で重症化の確率を低減するかどうかを評価するための今後の研究について、強力な合理的根拠を提供するものです。」
ロカ・フェルナンデスは次のように付け加えています。「COVID-19を重症化させるすべてのリスク因子を明らかにすることは、ソーシャルディスタンシング、ワクチン接種を受ける人々の優先順位の決定、臨床介入およびライフスタイル介入の指針となる個別化医療へのアクセスなど、高リスクにあるこれらの人々を保護するための公共政策措置をとる上で非常に重要です。」
パースペクタムは、英国、米国、シンガポールに事業所を構える世界的な医療技術企業として、医師が肝疾患、糖尿病、がんの患者に対するケアを改善することに役立つ有力なデジタル技術を提供します。当社の理念は、高度なイメージングと遺伝学の手法を利用した精密医療に重点を置きながら、早期の発見、診断、標的治療を実現する定量的な評価を通じ、患者と医師の能力を高めることです。医師、生物医学の科学者、エンジニア、技術者から成り、多様性のあるチームを擁するパースペクタムは、複雑で大規模な健康問題を管理するための方法を提供します。詳細情報についてはperspectum.comをご覧ください。
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