臨床化学分析装置の市場規模、2026年に152億米ドル到達予測

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-03-26 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「臨床化学分析装置の世界市場:製品別 (全自動分析装置、PoC分析装置、試薬)・検査の種類別 (基礎代謝、肝臓、腎臓、脂質、甲状腺機能)・エンドユーザー別 (病院・診療所、検査室、研究機関) の将来予測 (2026年まで)」 (MarketsandMarkets) の販売を3月26日より開始いたしました。

臨床化学分析装置の市場規模は、2021年の123億米ドルからCAGR4.3%で成長し、2026年には152億米ドルに達すると予測されています。市場成長の背景には、高齢者人口の増加、慢性疾患や生活習慣病の増加、ポイントオブケア検査機器の導入拡大、検査室の自動化に対する需要の高まりがあります。

COVID-19が臨床化学分析装置市場に与える影響

COVID-19パンデミックは、関係各社の売上にマイナスの影響を与えました。この影響により、人々が健康診断を受けるのが遅れ、検査の実施数や試薬の売上に影響を与えました。しかし、各国の移動規制が徐々に緩和され、検査件数は回復してきています。COVID-19パンデミックにより、感染症への対応は世界的に喫緊の医療課題となっています。ワクチンや治療薬の開発に加えて、より精密で簡便な検査技術の開発や検査体制の拡充が求められています。COVID-19は、政府や医療機関が前例のない課題に直面していることから、規制環境や慣行にも影響を与えています。規制当局は、診断製品の承認を迅速に行う方法を採用しました。企業は、COVID-19の診断検査を迅速に導入し、COVID-19が企業の運営に与える影響を抑えるために、収益を維持し、戦略的な開発を行っています。

牽引要因:高齢者人口の増加と慢性疾患・生活習慣病の蔓延

先進国および発展途上国における高齢者人口の増加は、臨床化学分析装置市場の成長にプラスの影響を与えます。高齢者人口の急激な増加により、高血圧、糖尿病、心血管疾患、肝臓疾患、腎臓疾患などの加齢に伴う疾患の有病率が大幅に増加することが予想されます。このような疾患の診断と管理のために、基礎代謝パネル、脂質プロファイル、肝腎パネルなどの検査項目の処方が増加しています。また、慢性疾患の増加により、その予防、診断、治療のための検査項目の需要が増加しています。これらの要因に加え、予防医学の傾向が高まり、その検査に臨床化学分析装置が採用されることから、同市場にポジティブな影響を与えることが期待されます。

市場機会:政府による予防医療への取り組みと資金提供の増加

診断市場の革新と発展を支援・促進する、政府のイニシアチブ、スキーム、資金提供は、臨床化学分析装置市場に成長機会をもたらします。

抑制要因:高額な設備投資と熟練した臨床検査技師の不足

大容量の臨床化学分析装置を購入できるのは、大規模な病院やリファレンスラボなど、潤沢な資本予算がある場合に限られます。ほとんどの小規模検査室、医院、個人開業医は資本予算がなく、大型または超大型の分析装置を購入する余裕がありません。高い固定費も、臨床化学分析装置市場の成長を抑制することが考えられます。また、世界中で病理医および臨床検査技師に対する需要と供給にギャップがあり、市場の成長を抑制する要因となっています。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama987779-clinical-chemistry-analyzers-market-by-product.html

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