国際日本文化研究センター・神田外語大学・島津製作所 創業記念資料館 産学連携によるオンライン企画展「明石博高と島津源蔵-京の近代科学技術教育の先駆者たち-」

プレスリリース発表元企業:神田外語大学

配信日時: 2021-03-18 02:05:03



国際日本文化研究センター(京都府京都市/所長:井上章一)、神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)、株式会社島津製作所 創業記念資料館(京都府京都市/館長:平田権一郎)の3機関が産学連携のもと、2021年3月下旬から「明石博高と島津源蔵-京の近代科学技術教育の先駆者たち-」と題しオンライン企画展を共催します。本企画展は、明治前半期に京都府の教育・医療・殖産興業政策を主導した医師、明石博高(1839~1910)と、明治8年(1875)に島津製作所を創立し教育用理化器械製造で成功した島津源蔵(1839~1894)に焦点を当て、関係資料150点を国際日本文化研究センターのWEBサイトで公開するものです。神田外語大学は同大の日本研究所客員教授であり、京都大学名誉教授の松田清氏による監修のもと、神田佐野文庫/若林正治コレクションから精選した貴重文献資料38点を出展します。当初、島津資料館において本展を開催する予定でしたが、コロナ禍により同資料館での開催が中止となったため、開催と併せて制作した図録の内容をもとにオンライン企画展のコンテンツを制作し、この度公開することとなりました。




 神田佐野文庫は江戸時代後期から明治維新を経て、連合国占領期まで(1780年代から1950年代にいたる)の約170年間に、日本で刊行あるいは書写された西欧語・西欧文化の教育研究資料、および同時期に西欧世界で出版された日本関係洋書を幅広く収集した特色ある神田外語大学の文化交流史資料コレクションです。
 明治初期、東京奠都が行われると新時代の到来とともに京都の経済は大きく衰退。低迷から脱却するべく、官民一丸となって様々な近代化事業に着手していきました。そのとき、京都近代化の要となった産業や医療、理化学革新の中心的役割を果たしたのが、今回の企画展でスポットを当てる明石博高(ひろあきら)と島津源蔵です。彼らは、幕末の京都に根付いた蘭学や出版文化を受け継ぎつつ、お雇い外国人たちから新たに摂取した豊富な知識のもとに、様々な制度・施設・モノを生みだしていきました。本展では、国際日本文化研究センター、神田外語大学、島津製作所 創業記念資料館の豊富な資料をもとに、明石と島津が全国に異彩を放った近代科学技術教育の歩みに迫ります。


【若林正治コレクション】
 神田佐野文庫における若林正治コレクションは、京都の書店主、故若林正治(1912~1984)が1933年頃から1978年頃まで、約45年間にわたり収集した洋学資料の宝庫です。若林の没後、若林と親交のあった雄松堂書店の故新田満夫社長の斡旋で、学校法人佐野学園の所有となり、1987年の神田外語大学開学に際し、神田外語大学附属図書館に移管され「洋学文庫」と命名されました。2017年に開学30年を迎えたことを契機に「洋学文庫」と、佐野学園神田外語グループ会長、故佐野隆治(1934~2017)収集の日本関係洋書およびその後の収集資料を一括して「神田佐野文庫」と名付け、順次その利用公開に着手することとなりました。その後2018年に「洋学文庫」の利用公開を実施するにあたって「神田佐野文庫 若林正治コレクション」と改称しました。
 今回、この若林正治コレクションより38点もの貴重文献資料を本企画展へ出展します。この企画展が19世紀最初の四半世紀における日本文化を多角的に考察する一助となれば幸いです。※詳細は以下を参照。


『明石博高と島津源蔵-京の近代科学技術教育の先駆者たち-』 オンライン企画展 概要

【公開開始】2021年3月下旬
【 主 催 】 国際日本文化研究センター
【 共 催 】 神田外語大学/島津製作所 創業記念資料館
【公開ページ】国際日本文化研究センター 特設WEBページURL(3月下旬公開予定):
https://events.nichibun.ac.jp/pc1/ja/online/akashi_hiroakira_and_shimadzu_genzo/

【公開内容】
<テーマ>
第1章:京都近代科学教育の黎明 -洋学の発展と科学知識の普及-
京都蘭学の特徴や幕末から明治前期における京都の出版文化の様相を紹介します。

第2章:明石博高 -産業・医療・理化学の先駆者-
京都舎密局や療病院といった近代医療・理化学関連施設の創立など、明石博高が推し進めた京都近代化の歩み、さらにお雇い外国人と明石との密接な繋がりを考察します。

第3章:島津源蔵 -科学・技術の研鑚、啓蒙への情熱-
国産の教育用理化学器械をつくり、理化学器械のカタログや科学に関する雑誌を発刊するなど、科学知識の普及にも力を尽くした初代・島津源蔵の足跡を辿ります。



▼本件に関する問い合わせ先
学校法人佐野学園(神田外語グループ) グループコミュニケーション部
室井優太朗
住所:東京都千代田区内神田2-13-13
TEL:03-3258-5837
FAX:03-5298-4123
メール:media@kandagaigo.ac.jp


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