イートンの車両グループが電気自動車向け電気駆動ギア装置の設計・開発・製造に着手
配信日時: 2021-02-24 06:32:00
イートンの車両グループが電気自動車向け電気駆動ギア装置の設計・開発・製造に着手
(米ミシガン州ゲールズバーグ)-(ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、当社の車両グループが電気自動車(EV)向けギア装置ソリューションを開発中であると発表しました。車両グループは乗用車と商用車のトランスミッションおよび受託製造ギアセットの生産を手掛けてきた専門力を活用して、EV減速ギア装置の世界的な設計・開発・供給のリーダー企業になることを目指しています。この新技術は、電気自動車パワートレイン市場におけるイートンのeモビリティー・パワー・エレクトロニクスのポートフォリオを補完します。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20210223006139/ja/
Eaton’s Vehicle Group can partner with customers on joint-development programs or serve as a single service provider of EV reduction gearing components or systems. (Photo: Business Wire)
イートンが電気自動車の課題に対応
自動車メーカーは電気自動車を開発する際、効率、重量、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)の最適化やパッケージングの制約への対処など、多くの課題に直面します。イートンは、トランスミッションとパワートレインのための高品質な精密ギア装置システムの設計・検証・製造における長年の経験と社内の能力を適用することで、メーカーがこれらの課題に対処するお手伝いができます。
イートンの車両グループでEVギア装置担当ディレクターを務めるアンソニー・クローニンは、次のように述べています。「私たちはOEMのお客さまと提携してシミュレーション、設計、製造における当社の専門性を活用し、特定のお客さまのニーズに合わせて、精密ギア装置システムの効率、NVH、重量を最適化しています。」
大規模な産業化プロジェクトであれ、ニッチ市場のアプリケーションであれ、イートンは共同開発プログラムでお客さまと提携することも、EV減速ギア装置の部品またはシステムを一元的に手掛けるサービスプロバイダーとしてお役に立つこともできます。イートンには設計と製造の両面の専門力があるため、技術、商業、生産の側面からソリューションを最適化することができ、反復設計のリスクを低減し、開発の所要時間を短縮することができます
トランスミッションを手掛けてきたイートンの経験が効率を促進
イートンは、最先端のツールと社内の専門力を活用しながらシステム全体の分析を実施することで、効率と信頼性を確保できるように最適化したEVギア装置ソリューションを低い騒音と製造コストで設計します。ギア装置ソリューションの開発には幾つかの要因が影響するため、設計をお客さまの特定ニーズに合わせる場合は、システム全体へのアプローチが不可欠です。これらの要因の中で最も重要なのがギア、ベアリング、潤滑システムです。この3つの領域で最適化を実現するために、イートンでは次の一連の社内設計および製造技法を適用しています。
ギアの歯元形状の最適化によって最大強度を確保。マイクロギア形状およびマクロギア形状のモデリングによってNVH、効率、信頼性を向上。スラスト荷重とベアリング損失の最小化によって信頼性を向上、ベアリングを簡素化ないし小型化。潤滑ソリューションのシミュレーションと選択によってシステム全体の信頼性と効率を確保。最適化したトランスミッションが開発コストを削減
イートンのエンジニアは、既存の構成を評価する場合と、お客さまのパッケージングの制約内に収める「クリーンシート」ソリューションを開発する場合があります。イートンのチームでは、トルクに複数の条件があるプラットフォーム向けEVギア装置の構成をスケーリングするためのソリューションも提供しています。
イートンはシステム設計の専門力と高品質の精密ギアの製造ノウハウを組み合わせることで、ギア装置システムの効率を最大1%向上させ、重量を最大20%削減し、サイズを最大10%削減できる条件を見つけました。これらの利点は軽量電気自動車と商用電気自動車の両方に適用できます。
さらに、パワーホーニング、パワースカイビング、研削、スーパーフィニッシュなどの製造専門力を適用することで、イートンは高品質の精密ギアの相対的生産コストを管理できます。電気自動車の場合、効率がわずかに改善されるだけでも、自動車の走行距離を管理し、コストや重量を改善するための新たな機会が自動車メーカーにもたらされます。
クローニンは、次のように述べています。「EVの開発がEVギア装置の限界を押し広げています。電気駆動装置での高速モーターの採用には、信頼性が高く効率的で静かなギア装置システムが不可欠です。」
詳細についてはイートンの車両グループのEVギア装置ソリューションをご覧ください。
イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2020年の売上高は179億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約9万2000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20210223006139/ja/
連絡先
Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(216) 333-2876 (cell)
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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