還暦現役女子プロレスラーが明かす熱狂と抗争の舞台裏。ダンプ松本『ザ・ヒール』

プレスリリース発表元企業:株式会社小学館

配信日時: 2021-02-20 12:15:18

今だから話せる女子プロレスブームの光と影

《推薦文》
この人は日本で一番の極悪人だ!
テレビの前でみんながそう思ってた! 僕も!
極悪に生きたこの人の人生に震えた! 泣いた!
――放送作家・鈴木おさむ



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憧れの世界に飛び込んだ彼女は何を思い、何を支えにして過ごしていたのか。


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1980年代、女子中高生を熱狂の渦に巻き込んだ女子プロレス。
その中心にいたのが、ダンプ松本だった。中学2年生の時、マッハ文朱に憧れ、やがて全日本女子プロレスに入門し、20歳でプロテストに合格。ところが、ようやくつかんだ夢の舞台は、苛烈を極めた。
バスで日本全国を回り、年に300試合近くこなすハードスケジュールのなか、自分はリングに上がれず雑用の日々。
おまけに先輩たちのストレスのはけ口として、いじめの標的にされた。

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【ダンプ松本 プロフィール】
1960年11月11日、埼玉県熊谷市出身。1980年に全日本女子プロレスで松本 香としてデビュー。1984年にリングネームをダンプ松本に変更し、クラッシュギャルズ(ライオネス飛鳥&長与千種のタッグチーム名)との抗争を通じて、全女のプロレス人気を牽引した。2003年からフリーで活躍。現在もリングの上に立ち続ける。得意技:ラリアット

«言葉にできないようないじめを受けた後、必ず優しい言葉をかけてなぐさめてくれるのは、決まって悪役、つまりヒールの先輩だった。華々しいスポットを浴びて花束を受けるベビーフェースほど、素顔には裏と表があった。「悪役になろう」。»
(本書「第7章 過酷な先輩たちのいじめ」より)

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紆余曲折を経てヒールに転向してからは、極悪同盟を率いて、当時、青天井の人気を誇った「クラッシュギャルズ」(長与千種とライオネス飛鳥のペア)と抗争を繰り広げたダンプ。
クラッシュファンからの憎悪はすさまじいもので、自宅、自家用車、実家にまでその被害は及んだ。

«命の危険を感じたことは何度もある。大阪城ホール(85年8月)の髪切りマッチで千種を丸坊主にした時は、試合後に極悪同盟のバスを500~600人のファンが取り囲んで車体を揺すりながら、「ダンプ出て来い!」と罵声を浴びせてきた。あの時はさすがに「殺される!」と思った。試合後に控え室に戻るときは、ファンを押さえていた警備員に顔面を殴られた。警備員が、だぞ。»
(本書「第10章 進化するクラッシュギャルズとの抗争」より)

クラッシュギャルズが光なら、その光を色濃く強調するため、あえて陰となった極悪同盟。
それを率いていたダンプ松本の心の葛藤とは・・・。
貧しい家庭に育ち抱えてきた母と父への思い、苦楽を共にしたレスラーたちの素顔、全日本女子プロレスのギャランティーや経営者一族との軋轢、芸能界進出の現場で見たものなど、今だから話せる話のオンパレード!
この生き様は必読!!

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〈目次〉
第1章 1960年、松本香誕生
第2章 母の家出と父との確執
第3章 夢の『スター誕生!』応募
第4章 1975年、大宮開成高校アーチェリー部入部
第5章 1979年、憧れの全日本女子プロレス入門
第6章 1980年、悲願のプロレスデビュー
第7章 過酷な先輩たちのいじめ
第8章 しごきとディスコ初体験
第9章 1984年、極悪同盟結成
第10章 激化するクラッシュギャルズとの抗争
第11章 疲弊する心、加熱する女子プロレスブーム
第12章 1988年、全女引退
第13章 1988年、芸能界進出
第14章 殺意を抱いていた父の死
第15章 2020年、女子史上初の還暦現役レスラー


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【著者プロフィール】
平塚雅人 (ひらつか・まさと)
1963年6月26日、宮城県石巻市出身。石巻高校、日本大学芸術学部・演劇学科卒。1989年東京スポーツ新聞社入社。同年から運動部配属。プロレス、ボクシング、相撲などを担当。格闘技取材歴32年。現在運動第二部専門委員。

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