DTPワクチンの市場規模、2023年には48億米ドルに到達予想 企業は複数回の接種を減らすDTP混合ワクチン製造に投資

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-01-25 12:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「DTPワクチンの世界市場の分析 (2020年~2030年):新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による成長と変化」 (The Business Research Company ) の販売を1月25日より開始いたしました。

DTPワクチン市場は、事業体(団体、個人事業者、パートナーシップ)による、ジフテリア、破傷風、百日咳の治療に使用されるワクチンの売上と関連サービスで構成されています。これらの疾患のために利用可能な異なるタイプのワクチンには、DTaP(ジフテリア・破傷風・百日咳)ワクチン、DT(ジフテリア・破傷風)ワクチン、Tdap(破傷風・ジフテリア・無菌百日咳混合)ワクチン、Td(破傷風・ジフテリア)ワクチンなどがあります。市場は、DTPワクチンを製造している企業がこれらの製品の販売によって得られる収益で構成されています。

DTPワクチン市場は、2019年の41億9000万米ドルからCAGRマイナス6.02%で縮小し、2020年には39億4000万米ドルに減少すると予想されています。これは、COVID-19のアウトブレイクにより、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖などの封じ込め措置が実施され、運営上の課題が発生したことにあります。その後、市場はCAGR6.8%で回復し、2023年には48億米ドルに達すると予想されています。

2019年のDTPワクチン市場は、北米地域が最大市場となりました。アジア太平洋地域は2030年までの予測期間中、急成長すると予想されています。

世界各国の政府は、病気の蔓延を阻止するためにDTPワクチンの研究開発を奨励しています。インドでは、結核、ポリオ、その他ジフテリア、破傷風、百日咳などの病気に対する推奨ワクチンをすべての子供たちに提供することを目的とした世界予防接種プログラムを実施しています。同国では定期的に予防接種活動が行われており、市場の成長にプラスの影響を与えることが期待されています。これらの取り組みが市場の成長を牽引すると予想されています。

発展途上国におけるワクチンへのアクセスが不十分であることが、DTPワクチン市場の成長を制限すると予想されています。世界保健機関(WHO)の推計によると、2018年には約1940万人の乳幼児がDTPワクチンを接種できておらず、これらの子どもたちの約60%が未開発国や開発途上国に住んでいます。中央アフリカ共和国、チャド、赤道ギニア、ギニア、サモア、ソマリア、南スーダン、シリア・アラブ共和国、ウクライナなどの国では、DTPワクチンの接種率が50%未満です。発展途上国におけるワクチンへのアクセスの欠如は、市場の成長を阻害すると予想されます。

DTPワクチン市場の企業は、感染症に対する予防接種のために複数回の接種を減らすDTP混合ワクチンの製造への投資を増やしています。4価ワクチン(DTP-HepB)、5価ワクチン(DTP-HepB-Hib)、6価ワクチン(DTP-Hib-HepB-IPV)などのDTPコンビネーションワクチンは、個別に接種した個別のワクチン注射と同等の防御率を提供することができます。

DTPワクチン市場は、製品タイプ別(DTaP、TD、Tdap)、疾患別(ジフテリア、百日咳、破傷風)、エンドユーザー別(病院、医院、予防接種センター)に分類されます。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974811-dtp-vaccines-global-market-report-covid-growth.html

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