水封式地下岩盤備蓄基地初の国家備蓄石油ガスを載積した第1船が入港予定

プレスリリース発表元企業:JOGMEC

配信日時: 2013-08-20 14:35:12

世界最大規模の水封式地下岩盤貯槽である波方国家石油ガス備蓄基地(愛媛県今治市)に、JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)が調達した国家備蓄石油ガス(以下、「LPガス」)の第1船が8月23日(予定)に入港します。
LPガスの国家備蓄事業は、1990~91年の中東湾岸危機の経験を踏まえて開始されたもので、150万トンの国家備蓄目標の達成を目指し、波方国家石油ガス備蓄基地及び倉敷国家石油ガス備蓄基地におけるLPガスの国家備蓄事業が本格的に開始されます。

1. LPガスの国家備蓄は、在庫水準の大幅な低下をみた1990~91年の中東湾岸危機の経験を踏まえた1992年(平成4年)の石油審議会石油部会液化石油ガス分科会の報告を受けて、整備事業が開始されました。JOGMECは、国の委託を受けて全国5ヶ所(石川県七尾市、長崎県福島町、茨城県神栖市、岡山県倉敷市、愛媛県今治市)において基地の建設を完了しており、LPガス150万トンの国家備蓄の達成を目標としています。

2. LPガスを調達する業務は、これまでも国の指示を受け、JOGMECが実施しており、平成17年度に完成した七尾国家石油ガス備蓄基地、福島国家石油ガス備蓄基地、神栖国家石油ガス備蓄基地の3基地における受入れは、既に平成20年度に完了しています。新たに平成24年度末に完成した倉敷国家石油ガス備蓄基地及び波方国家石油ガス備蓄基地については、今年度から数年にわたり順次LPガスの受入れが予定されています。平成25年度のLPガスの調達は、本年7月10日にJOGMECが実施した一般競争入札にて、ENEOSグローブ株式会社が落札しています。

3. 国内初の水封式地下岩盤貯槽を有する2つの国家石油ガス備蓄基地の先陣を切って8月23日、波方基地に、米国ヒューストンを積地とするLPガスを載積した第1船が入港する予定です。

船  名 : SUNNY VISTA (サニー ビスタ)
運 航 者: JX日鉱日石シッピング株式会社
船 籍 : パナマ
建 造 : 2013年
船 長 : 230メートル
載荷重量: 47,900(D/W)
積   地 : 米国 ヒューストン(米国産LPガス)
揚  荷 : プロパン23,100トン(予定)
入港予定: 8月23日(今後の航海の都合により入港日は変更される可能性有り)

【波方国家石油ガス備蓄基地の概要】

備蓄容量 45万トン
貯蔵方式 水封式地下岩盤貯槽による常温高圧貯蔵
断面 幅26メートル、高さ30メートルの卵型断面貯槽方式
貯槽深度 地表面から約180メートル
地上部敷地面積 約4ヘクタール

JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし、資源に関わる様々な業務に携わっています。


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