O-RANオープン・ソフトウエアの「チェリー」リリースにより、O-RANエコシステムは世界各地のモバイル・ネットワークへの導入に近づく

プレスリリース発表元企業:O-RAN Alliance

配信日時: 2021-01-13 13:16:00

O-RANオープン・ソフトウエアの「チェリー」リリースにより、O-RANエコシステムは世界各地のモバイル・ネットワークへの導入に近づく

チェリーはO-RANアーキテクチャー・コンポーネントのエンドツーエンドでの統合に大きな進歩をもたらす
新たなソフトウエアにはE2、A1、O1インターフェースといった最新のO-RAN仕様に沿った新機能や新たなSMO要素が含まれる


(独ボン)-(ビジネスワイヤ) -- 2020年12月、O-RANソフトウエア・コミュニティー(OSC)はLinuxファウンデーションと協力して18カ月で3つ目のオープン・ソフトウエア・リリースを公開しました。名称は「Cherry(チェリー)」です。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20210112006163/ja/

O-RAN Logical Architecture (Graphic: Business Wire)O-RAN Logical Architecture (Graphic: Business Wire)

チェリーは、O-RANエコシステムを世界各地のモバイル・ネットワークへの商業導入に近づけるものです。E2、A1、O1インターフェースといった最新のO-RAN仕様に沿った新機能に加え、このリリースには、アーリーアドプターのニーズを満たすためのO-RANアーキテクチャー・コンポーネントのエンドツーエンドでの統合に関する大きな進歩が盛り込まれています。さらに、サービス管理・オーケストレーション(SMO)の領域で新たなソフトウエア・プロジェクトが開始され、O-RAN要素の自動構成および管理の開発が推進されます。

チェリーでもたらされる主要なユースケースは以下の通りです:

ポリシー・ベースのトラフィック・ステアリング(A1およびE2インターフェースを使用)自動化モニタリングおよびヘルス・チェック(一部のコンポーネント、O1インターフェースを使用)構成・障害・性能管理サービス(O-RANによって新たに承認されたOAMモデルおよび仕様に準拠)rAppおよびxAppのライフサイクル管理フレームワーク(SMOを使用)O-DU LowおよびHighペアワイズ検査(O-RANソフトウエア・コミュニティー・ラボで)検査と統合のためのシミュレーター(E2、A1、オープン・テスト・フレームワークなど)OSCテクニカル・オペレーティング委員会(TOC)共同チェアーでAT&TのアシスタントバイスプレジデントのJack Murray氏は、このように述べています。「OSCのオープンソースO-RAN実装の勢いが継続していることを確認でき、うれしく思います。AT&Tは、ニアリアルタイムRIC実装を通じてRAN AI/MLを実現することと、ソフトウエアの検査と統合のプラットフォームを提供することで継続して貢献してきたことを誇りに感じています。」

O-RANテクニカル・ステアリング委員会共同チェアーのChih-Lin I氏は、このように語っています。「私たちは、チェリーがブロンズをベースとして発展させて大きな進歩を遂げたことをうれしく思います。これは一層の3GPP定義モデルを実現するだけでなく、E2やA1を含むO-RAN定義インターフェースを商業化に近づけます。RIC、RICAPP、NRTRICプロジェクトに更なるML技術やAI技術が実装され、トラフィック・ステアリングe2eユースケースが前進し、RANがさらにインテリジェントなものになります。この新しく作られたSMOプロジェクトは特筆すべきものであり、わずか3カ月の間にO-RANの自動化と管理への貢献で素早く勢いが付きました。」

ノキアのエッジ・クラウド・プラットフォーム責任者のPasi Toivanen氏は、このように語っています。「ノキアは今後もO-RANに積極的に参加し、O-RAN仕様への主要な貢献者であり続けます。チェリー・リリースにより、ノキアはニアリアルタイムRICとE2インターフェースに貢献し、RANのプログラム可能性、ネットワークのオープン性、AI/MLインテリジェンスのネットワークへの導入を進めています。この貢献はまた、頑健性の拡大、xAppフレームワーク能力の拡大、RICプラットフォームとxAppの管理性の強化にもつながります。」

「RadisysはO-RAN標準とオープンソース開発に積極的な貢献を続けていきます。チェリー・リリースでは、RadisysはO-DU L2実装を強化してUEアタッチをサポートし、FAPIインターフェースを通じてPHY(O-DU Low)を統合してエンドツーエンドの検査を可能にしました」と、Radisysの統合製品・エコシステム責任者のGanesh Shenbagaraman氏は述べています。

「highstreet technologiesは、O-RANとOSCの両方でO1/OAMに大きく貢献しています。当社は分離型のO-RANアーキテクチャーが中小規模の企業に門戸を開くものとなると予想しており、ベルリンの5G参照ネットワークにチェリー・リリースを導入します」と、highstreet technologiesのマネジングディレクターのAlfons Mittermaier氏は述べています。

「HCLは、チェリー・リリースから、多様なワーク・グループにわたってO-RANソフトウエア・コミュニティーに貢献してきました。当社はニアリアルタイムRICプラットフォームのCI/CD導入、自動化、性能、規模を改善し、AI/ML知能をxAppを通じてRANネットワークに導入し、O-DUへのO-RAN O1インターフェースの初期導入に貢献しました。HCLがOSCチームと協力して発展できることは大きな栄誉です」と、HCLのテレコム・センター・オブ・エクセレンス責任者のRamesh Sriraman氏は述べています。

オーラン・ソフトウエア・コミュニティーのチェリー・リリースの詳細については、オーランのブログ記事をご覧ください。コードへのアクセスは、オーラン・ソフトウエア・コミュニティーのウェブサイトをご覧ください。

オーラン・ソフトウエア・コミュニティーは、未来のRANのためのソフトウエア開発に参加したいすべての企業を引き続き歓迎しています。詳細については、https://www.o-ran.org/softwareをご覧ください。

オーラン・アライアンスについて

オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における240組織以上のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN規格により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。

詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。

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