チェックポイント阻害剤の市場規模、2023年には297億7000万米ドルに到達予想 がん治療の高コストが市場の成長を制限

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-01-13 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「チェックポイント阻害剤の世界市場 (2020-2030年) :COVID-19による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を1月13日より開始いたしました。

チェックポイント阻害剤市場は、事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)による売上と関連サービスで構成されています。チェックポイント阻害剤は、体内の免疫系がん細胞の撃退を止めるタンパク質を阻害する薬です。がん細胞と戦う免疫系の細胞の一つにT細胞があります。T細胞には、免疫反応をオンにするタンパク質と、それをオフにする他のタンパク質があります。これらはチェックポイントと呼ばれています。チェックポイントの中には、T細胞が活発になるのを助けるものもあれば、T細胞のスイッチを切るものもあります。癌細胞が大量のタンパク質を産生すると、スイッチオフしたチェックポイントが免疫反応を強力に制限し、時にはT細胞が癌細胞を殺すのを止めてしまうこともあります。チェックポイント阻害剤がパートナーのタンパク質と結合することでチェックポイントの遮断を阻み、T細胞ががん細胞を殺すことができるようにします。

チェックポイント阻害剤の市場規模は、予測期間中CAGRマイナス1.50%で推移し、2019年の154億4000万米ドルから2020年には152億米ドルに縮小すると予想されました。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じたことに起因しています。その後、市場はCAGR25.11%で回復し、2023年には297億7000万米ドルに達すると予想されています。

がん患者数が増加していることが、チェックポイント阻害剤市場の成長に寄与すると考えられます。米国がん協会によると、2019年の米国での新規症例数は170万人、がん死亡者数は60万人となっています。世界で最も多いがんは肺がん、前立腺がん、大腸がん、乳がんの4つで、新規がん症例の43%を占めています。これらのがんを標的としたチェックポイント阻害剤は、がんの治療薬として非常に有用です。そのため、がん罹患率の上昇がチェックポイント阻害剤市場の需要を押し上げると予想されています。

チェックポイント阻害剤のがん治療のコストが高いことが、チェックポイント阻害剤市場を制限すると予想されます。コストを抑制し、市場価値を示すことを求める圧力が高まっています。多くの国で政治的な不確実性と経済的ストレスが継続しているため、公的医療資金の持続可能性が疑問視されています。裕福でない国では、がんに対する費用対効果の高い治療法がないことが、国民の健康状態に影響を与え、平均寿命の低さにつながっています。例えば、チェックポイント阻害剤の静脈内投与治療の1コースの費用は約15万米ドルから25万米ドルであり、公的保険のない国では非常に高額となっています。そのため、チェックポイント阻害剤によるがん治療のコストが高いことが、市場を制限すると予想されています。

チェックポイント阻害剤市場は、薬剤別(PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA-4、キメラ抗原受容体T細胞、他)、用途別(肺がん、腎がん、血液がん、膀胱がん、肺がん、腎がん、血液がん、膀胱がん、メラノーマ、その他)に分類されます。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974562-checkpoint-inhibitors-global-market-report-covid.html

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