アルツハイマー病治療の市場規模、2023年には49億6000万米ドルに到達予想 北米地域が最大市場

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-01-12 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「アルツハイマー病治療の世界市場(2020年~2030年):Covid-19による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を1月12日より開始いたしました。

アルツハイマー病治療市場は、治療薬の売上で構成されています。アルツハイマー病は、脳細胞が変性し、思考力、行動力、社会性が低下する状態である認知症を引き起こす進行性の神経疾患です。症状が進むとともに重度の記憶障害を引き起こし、日常的な作業ができなくなることもあります。

アルツハイマー病治療の市場規模は、2019年の34億6000万米ドルから2020年には34億2000万米ドルに減少し、CAGRマイナス1.26%で縮小すると予想されました。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じていることにあります。その後、市場はCAGR13.21%で回復し、2023年には49億6000万米ドルに達する見込みです。

2019年のアルツハイマー病治療の最大市場は北米地域で、アジア太平洋地域が急速に成長すると予測されています。

アルツハイマー病の症例数が増加していることが、市場の成長を牽引しています。アルツハイマー病は認知症の中で最も一般的なタイプです。米国アルツハイマー病協会は、老年人口の増加により、2017年から2025年の間、米国全州で患者数が少なくとも14%増加すると予測しています。2010年の全世界の新規アルツハイマー病患者の推定数は45万4000人で、2030年には35%増の61万5000人、2050年には110%増の95万9000人になると予測されています。このように、アルツハイマー病の有病率の増加が、市場の成長を牽引する見込みです。

アルツハイマー病を診断するための技術の欠如は、市場の成長を制限すると予想されます。アルツハイマー病には、血液検査、脳スキャン、身体検査による診断方法がなく、認知症のような症状が主要な臨床症状であるため、診断が難しいとされます。神経内科医、神経心理学者、老人病専門医、老年精神科医などの専門家は、統一された検査がないため、認知症を確認するために様々な方法で診断を行わなければなりません。原因の特定が難しく、診断が遅れてしまうこともあります。アルツハイマー病の適切かつ迅速な診断の欠如による症例数の減少は、治療薬の消費量の減少につながり、市場の成長を阻害しています。

新興技術を伴う治療のための研究開発投資や共同研究の増加は、アルツハイマー病治療市場の重要なトレンドとなっています。アルツハイマー病協会は、革新的な治療法を模索する研究者への資金援助を行っており、アルツハイマー病研究のための政府の資金援助を求めています。アルツハイマー病市場では、βサイトアミロイド前駆体蛋白質切断酵素1(BACE1)阻害剤や抗アミロイド阻害剤などの技術が登場しています。

アルツハイマー病治療の市場は、ドラッグクラス別(コリン系、メマンチン、複合剤、AChE阻害剤、免疫グロブリン)、薬剤の種類別(コリンエステラーゼ阻害剤、NMDA受容体拮抗剤)に分類されます。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974569-alzheimers-disease-treatment-global-market-report.html

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