“いのちのかたりつぎ”5つの物語がつむぐ、震災のこと……オムニバス舞台作品公演決定

プレスリリース発表元企業:みんなのしるし合同会社

配信日時: 2020-12-24 10:30:00

みんなのしるし合同会社は、東日本大震災以降、2013年より岩手県大船渡市を拠点として、被災者の方々の証言を基にしたミュージカル作品を制作し、全国各地で上演を行ってきましたが、この度、東日本大震災や阪神・淡路大震災を描いた5つの演劇小作品のオムニバス公演を行う運びになりましたことをお知らせいたします。

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チラシ表面
当社の制作するミュージカル「いのちてんでんこ」は、今までに各自治体のホール主催事業や文化庁との共催事業などのほか、高等学校の芸術鑑賞会などを重ね、7年間で50公演、のべ5万人の観客に震災や津波被害、自然災害の記憶を伝えてきました。
東日本大震災から10年、阪神淡路大震災からは四半世紀が経過し、災害の記憶の風化が叫ばれています。しかし時間が経ったからこそ向き合えること、言葉にできることがあり、それを改めて「かたりついでいく」ことが、本公演の大きな目的です。。
本公演では、東日本大震災で被災した二人の若者を起用します。小学5年生の時に岩手県陸前高田市で被災した“熊谷衡”と、中学2年生の時に福島県楢葉町で被災した“松本莉奈”が、それぞれ地元発の作品に挑みます。被災を経験し苦難を乗り越え成長した二人にぜひ注目していただきたいと存じます。
被災者の証言を基にした物語や、福島県を拠点に世界的な評価を得ている詩人・和合亮一の詩の朗読など、多彩なラインナップを歌やダンスでつむいでの80分の作品。
東日本大震災を経験した岩手、宮城、福島の俳優と、3.11を描いた作品に向き合い続けた表現者たちが結集して伝えていく「かたりつぎ」の時間を届けします。


■会場/日程
会場:鎌倉公演 鎌倉生涯学習センター きらら鎌倉 ホール(神奈川県鎌倉市小町1丁目10-5)
日程:2021年1月9日(土) 18:30~

会場:仙台公演 仙台福祉プラザ ふれあいホール(仙台市青葉区五橋2丁目12-2)
日程:2021年1月17日(日)14:00~
*開演45分前受付開始、開場は開演30分前
*未就学児童の入場可(お子さまが椅子を占有する場合にはチケットが必要です)

料金:前売/当日ともに3000円


■作品概要
いのちのかたりつぎ~5つの物語がつむぐ、震災のこと~(約80分)

<5つの物語をつむぐ、オムニバス作品>
・私に語る資格はあるのでしょうか(作・語り部KOBE1995 防災科学技術研究所 第6回防災ラジオドラマコンテスト 優秀賞作品)阪神・淡路大震災を経験した一人の男は、いまも神戸で語り部を続けてきた。その男が震災後に生まれた大学生に伝えた事とは…。

・カーナビゲーション(作・碁石観光がんばろう会 防災科学技術研究所 第3回防災ラジオドラマコンテスト 最優秀賞作品)津波に飲み込まれた車を運転する男とAI搭載のカーナビゲーションとの最後の会話。震災直後の壮絶な緊張感の中で消え入るいのちの灯火。

・いのちてんでんこ (作・みんなのしるし)
未曾有の震災で多くの命を救った言葉「津波てんでんこ」。小さな妹の命を守り抜いた想い、生きる事に闘い続ける苦悩と絶望、語りかける幼なじみの魂。市役所の青年は混乱の中、なにを見たのか。

・「渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉」より「水辺のふたり」(作・鷲羽大介)日本全国のタクシー運転手による幽霊の怪談について話す友人同士。東日本大震災から止まってしまった10年間の時間を見つめる、水辺のふたりの優しい時間。

・「Fukushima Voice(作・和合亮一)」
海辺のある小学校の机の上には9年間そのままになっていた一本の牛乳瓶がありました。“フクシマ”と呼ばれた被災地の、過去・未来・現在の時空を超える言葉をつむぐ命の合唱。本当に祈るべきものは、未来にある。


■チケット取扱い
チケットぴあ 電話予約 0570-02-9999(Pコード 504-193)

<鎌倉公演>
たらば書房(〒248-0012 鎌倉市御成町11-40 Mビル1F 鎌倉駅西口)
島森書店(〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目9-3 鎌倉駅東口)
かまくら駅前蔵書室(〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-4-24 起業プラザビル 鎌倉駅東口)
ポルベニールブックストア(〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船3丁目4-6 大船駅東口)
くまざわ書店大船店(〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船1丁目25-30 西友大船店 6F)

<仙台公演>
book cafe 火星の庭(〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1丁目14-30 1F)
IRORI 石巻(〒986-0822 宮城県石巻市中央2丁目10-2 1F)


■主な出演者プロフィール
<出演者:熊谷衡(クマガイコウ)>
1999年生 陸前高田市。東日本大震災当時、小学5年生。最も被害の大きかった陸前高田市気仙町で被災。 家屋は全壊し、避難所や仮設住宅での生活を余儀なくされた。大船渡高等学校に進学し、演劇部に所属。 第40回岩手県高等学校総合文化祭演劇部門発表会で飴屋法水の戯曲「ブルーシート」を上演し、優秀賞第1席・東北大会出場権獲得。現在は、弘前大学を休学し演劇を学んでいる。

<主演者:松本莉奈(マツモトリナ)>
1997年生 福島県楢葉町出身。福島第一原子力発電所事故により移住を余儀なくされ、同県いわき市に移り、中高に通いながら、OECD東北スクール等の復興プロジェクトにも積極的に参加。大学では声楽を学び、演劇やミュージカル等のいくつかの舞台にも出演。現在、東京で、ダンス・歌・演技のレッスンを重ねている。

<主演者:本田椋(ホンダリョウ)>
俳優。1990年生。新潟そだち。東北大学理学部物理学科卒。劇団 短距離男道ミサイル 代表。「常在劇場」を信条に年間100ステージを越える舞台やイベントに出演。近年は演劇にとどまらず、ダンス、音楽、ラジオドラマ、MCなど、活躍の場を広げている。利賀演劇人コンクール2019にて「存在感ある演技」が評価され、史上二人目となる俳優への奨励賞を受賞。仙台を拠点にしながら全国的な活動を展開している。

<代表:前川 十之朗(マエガワジュウジロウ)>
福井県出身(1965年生まれ 55歳)演出家、プロデューサー、三陸国際芸術祭ディレクター(2014~)、元東京大学協力研究員(2012~2014)、元防災科学技術研究所委託取材員(2012)
1987年から、音楽家として、フォーライフレコードなどに所属し、多くの楽曲を発表。2002年に、パフォーマンス団体「未國」を設立。演出・音楽・脚本を手がけ、身体と発声を組み合わせたユニークな演出は、作品と共に高く評価される。演出家として、2010年ベルリン市等の助成を受け渡独。ドイツでの舞台活動中、東日本大震災の映像をみて、帰国を決意。2012年4月に帰国後、そのまま三陸沿岸に入る。防科研の取材員として、被災者を取材。それら証言をもとに創られたミュージカル“いのちてんでんこ”は、のべ5万人の中高生に観劇されている。三陸の地域文化を発信する会社“みんなのしるし”を大船渡市に設立し、沿岸を縦断しながら広く文化事業をおこなっている。

<WEB>
https://minnanos.com
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<文化庁委託事業「2020年度戦略的芸術文化創造推進事業」>
アジア神々の系譜

<主催>
みんなのしるし合同会社、文化庁


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