カンジダ血症:4番目に多い院内血流感染症、新たな抗感染症治療薬の開発環境の整備により市場は拡大

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-12-15 14:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「カンジダ血症:市場の洞察、疫学、および2030年までの予測」 (DelveInsight Business Research LLP) の販売を12月15日より開始いたしました。

カンジダ血症の概要

カンジダ血症は4番目に多い院内血流感染症(BSI)で、分離された菌の35%から60%を占めるカンジダアルビカンスが主要な原因となっています。カンジダ症は、採取した血液中にカンジダ菌を見つけることで診断されます。その発生率は二相性で、高齢者および若年層がこの疾患に多く罹患していると報告されています。カンジダ血症の臨床症状は非特異的です。

他の血流感染症と同様に、悪寒、震え、発熱から、重度の敗血症および末端器官損傷の兆候を伴う敗血症性ショックに至る臨床症状を示します。身体所見は、通常の検査から、眼内炎の皮膚病変、カンジダ症、中枢神経系の所見など、局所的な深部組織感染症に特有の所見まで様々です。

カンジダ症は重篤で命に関わる病気を引き起こす可能性があるため、通常は感染が疑われた時点で治療が開始されます。治療には、感染源を見つけ、可能であれば、中心静脈カテーテルなどで感染源を除去し、投薬による治療を開始します。カンジダ感染症の薬物療法としては、フルコナゾール、アムホテリシンB、エキノカンジン系薬剤(アニデュラファンギン、カスポファンギン、ミカファンギンなど)、ボリコナゾールなどがあります。

2017年の主要7カ国におけるカンジダ症関連の総発生症例数は4万655例で、その市場規模は22億6310万米ドルとなっています。

現在、カンジダ症治療のための薬剤は、ポリエン、アゾール、エキノカンジンの3つの主要な薬物クラスで構成されています。また,ピリミジン類似体であるフルサイトシンは,中枢神経系カンジダ症やカンジダ性心内膜炎の治療の補助薬としての役割を果たしています。

今後数年間で、カンジダ症市場は、疾患の認知度の高まりや、新たな抗感染症治療薬の開発に適した環境の整備により拡大し、製薬企業の市場参入が進むと予想されています。

企業や研究者は、カンジダ症の研究開発に影響を与える課題を評価し、市場機会を模索しています。開発中の治療薬は、疾患状態を治療・改善するための新規アプローチに焦点を当てています。

カンジダミアの治療薬開発には大手製薬会社が携わっています。新興治療薬の発売はカンジダ症市場に大きな影響を与えます。

カンジダ血症市場は、地域別に、米国、EU主要5ヶ国(ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、イギリス)、日本に分類され、中でもアメリカが最大の市場規模を占めています。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/del971979-candidemia-market-insights-epidemiology-market.html

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