Space BD、「革新的衛星技術実証3号機 実証テーマ提案者支援業務」を受託 新経営体制を編成し、事業と組織構成共に次のステージへ
配信日時: 2020-11-30 19:18:10
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)より、「革新的衛星技術実証3号機 超小型衛星及びCubesat実証テーマ提案者支援業務」を受託し、国産固体燃料ロケット「イプシロン」への衛星搭載に関する実証テーマ提案者支援業務を開始したことをお知らせいたします。大型ロケット・国際宇宙ステーション(ISS)利用に加えて、当該実証テーマ提案者支援業務の受託が決定し、かねてよりSpace BDが目標としていた我が国の複数の衛星輸送手段への参画が実現いたしました。また、2020年10月からは新経営体制を編成し、ローンチサービス事業本部副本部長を務めていた金澤誠がCOOに就任し、元デジタルアーツ株式会社取締役 兼 管理部長の赤澤栄信がCFOとして参画いたしました。サービスの拡充と経営体制の編成によって、宇宙の産業化を引き続き加速してまいります。
Space BDは日本をリードする衛星打上げサービス事業者として、1.ISS「きぼう」からの衛星放出サービス、2.ISS「きぼう」曝露部プラットフォーム利用サービス、3.H-IIA/H3ロケットを活用した衛星相乗り打上げサービス、4.新型ISS補給船「HTV-X」1号機を活用した衛星打上げサービスという4つのサービスラインにおいて、JAXAより公式な打上げサービスプロバイダーとして選定を受けています。これら4つのサービスラインとその他サービスラインを合わせて、これまでに計52機の衛星打上げプロジェクトを受注、うち3機の打上げを完了いたしました。
今回、「革新的衛星技術実証3号機 超小型衛星及びCubesat実証テーマ提案者支援業務」において、JAXAよりイプシロンへの衛星搭載に関する実証テーマ提案者支援業務を受託したことで、我が国の複数の衛星打上げ手段に参画する民間事業者となります。今後、これらの活動を通じて、衛星開発者様との長期安定したコミュニケーションの深化、打上げ条件標準化、プロセス簡素化等により、更にユーザーフレンドリーなサービスを実現してまいります。
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新経営体制の編成については、当社の主力事業であるローンチサービス事業本部副本部長を務めてきた金澤誠がCOOに就任し、デジタルアーツ株式会社の取締役 兼 管理部長を務めていた赤澤栄信が新たにCFOとして参画いたしました。
今後は、金澤がCOO 兼 事業開発部長として、事業開発部とエンジニアリング事業部からなるローンチサービス事業を管掌し、ローンチサービス事業のさらなる成長と、弊社の強みである宇宙とその周辺領域における新規事業開発を牽引してまいります。
赤澤はCFO 兼 コーポレート部長として、組織構築、組織全体のリスクマネジメント、財務戦略・計画の立案・実行、IR・SR・PRを含む広報戦略の立案・実行を通じて、弊社の企業価値向上をリードしてまいります。
ローンチサービス事業における日本の複数の衛星打上げ手段への参画に加え、金澤と赤澤の2名が経営層に加わることで、数年後の新規株式上場を見据えた、経営体制・盤石な企業基盤の構築と、ベンチャーならではのスピードの加速を目指していきます。
Space BD株式会社 代表取締役社長 永崎 将利コメント
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「我が国の次世代を担う産業になりうる宇宙産業において、Space BDの強みである『ベンチャーならではのスピード感』の維持・加速と、『ユーザーフレンドリーなサービス』の拡充は、宇宙利用の裾野を広げ、ユーザー様へ更なる価値を提供していくにおいて不可欠です。引き続き宇宙における事業開発のプロとして、ローンチサービス事業をはじめとする各事業のポートフォリオの拡充と、企業文化の醸成も視野に入れた強固な組織づくりに注力し、世界を代表する企業を目指し邁進してまいります。」
Space BD株式会社 COO 兼 事業開発部長 金澤 誠のコメント
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「この度は革新3号機の打上げに向けた提案者支援業務を、JAXA様より受託しましたこと、大変有難く感じております。今後H3、HTV-X等を含めた複数の打上げ手段を取り扱う事業者として、衛星開発者様との長期安定したコミュニケーションの継続・深化、打上げ条件の標準化、プロセス簡素化を実現してくことは、本邦打上げ手段の国際競争力の強化に資するものであり、民間サービスプロバイダーの立場からその推進に貢献していきたいと考えております。COOとしてローンチサービス事業の更なるサービス拡充と新しい分野での事業開発を通じ、宇宙の産業化を加速していきます。」
Space BD株式会社 CFO 兼 コーポレート部長 赤澤 栄信のコメント
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「Space BDに参画し、組織の基盤を作るフェーズから会社経営に参画できることを嬉しく思います。数年後の上場だけでなく、その後、弊社が目指す成長を果たしていくために、財務戦略の重要性は急速に増しております。これまで公認会計士として積み上げた幅広いアカウンティング・ファイナンス領域の知識・経験と、ベンチャー企業におけるCFOとしての経営経験を最大限活かし、Space BDの企業価値最大化に注力してまいります。」
■ 革新的衛星技術実証プログラムについて
革新的衛星技術実証プログラムはJAXAが主導する、民間企業・大学等による超小型衛星を活用した新たな知見の獲得・蓄積、将来ミッション・プロジェクトの創出、宇宙システムの基幹的部品や新規要素技術の軌道上実証実験等のための機会提供を目的としたプログラムです。JAXAが開発したイプシロンロケットを活用し、2年に1回、計7回の打上げ機会提供を計画しています。
(革新的衛星技術実証プログラム公式Webページ:https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/index.html)
■ イプシロンロケットについて
イプシロンロケットはこれまで「特別」だった宇宙の敷居を下げ、誰もが積極的に宇宙を使える時代の実現を目指した固体燃料ロケットです。組立・点検などの運用を効率化し、「世界一コンパクトな打上げ」という掛け声のもと、運用・設備・機体の打上げシステム全体の改革がされています。振動と音を小さくする工夫に加えて、ロケットから衛星が分離されるときの衝撃を抑える工夫をすることで、世界トップレベルの乗り心地を実現しました。過去4機のイプシロンロケットは全て内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、全て成功しています。イプシロンロケットに関するJAXA公式Webページ:https://www.jaxa.jp/projects/rockets/epsilon/index_j.html)
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