眼科医療機器の市場規模、2025年には633億米ドル到達予測 デバイスの高コストが市場の成長を抑制

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-11-24 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「眼科機器の世界市場 (~2025年): 製品 (OCT・眼底カメラ・超音波・検眼鏡・フォロプター・視野・角膜計・眼圧計・IOL・エキシマレーザー・OVD・ 水晶体吸引)・エンドユーザー (病院・消費者)・地域別」 (MarketsandMarkets ) の販売を11月24日より開始いたしました。

眼科医療機器の市場規模は、2020年の528億米ドルから2025年には633億米ドルに達し、CAGR3.7%で成長すると予測されています。高齢者人口の増加と眼疾患の蔓延が、市場の成長を牽引しています。眼科機器の技術的進歩、視覚障害を抑制するための政府の取り組み、コンタクトレンズやメガネの採用率の上昇も、今後数年間の市場成長を支えることになるでしょう。ただし、眼科機器のコストが高いため、これらのデバイスの全体的な採用が制限されています。

Covid-19 の眼科機器市場への影響

2020年から2021年の市場は、COVID-19パンデミックの影響を受けると予想されています。このパンデミックで、ロックダウンや感染拡大防止のために実施された制約により、診療所を受診する患者が大幅に減少しています。これにより、病院や診療所で行われる眼科手術の件数が減少しています。Ophthalmology Timesの記事によると、待機手術の件数は週200件だったものが、週10件程度にまで減少していると報告されています。また、ボストンなどの地域では、診察センターの患者の15%が受診をキャンセルしています。

政府もまた、医療処置や待機手術に制限や禁止令を出しています。これらの制限は、眼科機器の需要を妨げています。さらに、眼科機器製造企業は、実際の製品デモの実施、施設のフル稼働、会議への出席や開催などに関する問題に直面しています。中国やインドなどの APAC(アジア太平洋地域) 諸国でのロックダウンにより、眼科医療機器の生産と出荷が遅れています。これらの要因はすべて、市場の成長にとって大きな課題となっています。

促進要因:眼疾患の蔓延

主要な眼疾患を持つ人の数は世界中で増加しており、視力低下は公衆衛生上の大きな関心事となっています。また、高齢化人口の増加と糖尿病や高血圧などの慢性疾患の増加は、糖尿病網膜症や眼圧亢進症(緑内障)などの眼疾患の有病率を押し上げる要因となっています。今後、失明や弱視の影響を受ける人の数は大幅に増加すると予想されています。英国王立盲人研究所(RNIB)によると、2013年には英国で約200万人が視力低下を抱えて生活しており、2050年には410万人に増加すると予測されています。目の病気の蔓延とそれに伴う障害調整寿命(DALYs)の増加に伴い、病気の治療に対する需要が今後数年で高まると予想されています。これにより、世界中の眼科医療機器の需要が増加することになります。

抑制要因:眼科装置の高コスト

フェムト秒レーザーの開発など、眼科用レーザーの技術的進歩により、手術時間が短縮され、手術成績と利便性が向上しました。しかし、これらの機器は高コストであるため、市場の成長は抑制されると予想されています。シンガポール眼科研究所(SERI)が実施した調査によると、フェムト秒レーザーのコストは40万から55万米ドルでした。機器の利用患者数が、機器の設置費用を補えるか予測できないため、エンドユーザーは導入に躊躇しています。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama961571-ophthalmic-equipment-market-by-product-oct-fundus.html

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