「ゴールドマン・サックス緊急子ども基金」の助成先23団体が決定!コロナ禍で困難を抱える⼦どもやその家族を“心のケア”で⽀援を⾏うNPO等に資金支援を実施!

プレスリリース発表元企業:公益財団法人パブリックリソース財団

配信日時: 2020-10-27 16:00:00



 ゴールドマン・サックスが本年4月に創設した「ゴールドマン・サックス 緊急⼦ども⽀援基⾦」より、助成プログラム第2弾として「コロナ禍で困難を抱える子どもと家族を“心のケア”で支える」事業を行う団体に対して資金支援を行います。公募を行ったところ、全国から125件の応募があり、その中から23団体が助成先として採択されました。

 公益財団法⼈パブリックリソース財団(所在地:東京都中央区、代表理事:久住 剛)は、ゴールドマン・サックスが創設した「ゴールドマン・サックス 緊急⼦ども⽀援基⾦」の助成対象団体として全国から23団体を採択し、助成を決定しました。

▼「ゴールドマン・サックス 緊急⼦ども⽀援基⾦」 第2弾公募結果詳細
https://drive.google.com/file/d/1vmKHdoZfgb2DiKlMP6-3WNzmMudMXc02/view

▼「ゴールドマン・サックス 緊急⼦ども⽀援基⾦」 特設ホームページ  
https://www.info.public.or.jp/gs-kodomo2  

基金の概要

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延防止対策の影響により、長期に渡る休校措置と自宅待機を余儀なくされました。休校措置が解除され、学校が再開されたものの、経済活動の停滞に伴い、生活苦や生活不安の高まりにより、強いストレスを感じながら生活しなければならない状況がうまれています。今後もさらに失業や減収いった経済的な影響によって状況の深刻化が危惧されています。こうした長期間に渡る精神的不安にさらされることで、虐待やDV等のリスクの高まり、不登校児の増加、自殺願望やうつ等の精神疾患を抱えるリスクが高まっています。  
 こうした目に見えにくい社会課題に対し、特に、精神的不安を抱え込みやすい、経済的困難、虐待やDV等のリスク、不登校や発達障害、外国にルーツを持つ子どもといった複合的な困難を抱える子どもやその家族への“心のケア”に焦点をあてて支援することを目的とした助成を行います。  

審査委員長講評

新コロナウイルス感染症に関する「子ども支援団体等緊急支援基金」の審査を終えて
2020 年 10 月 26 日
審査委員長 山岡義典

●審査の経過と結果
 10 月 13 日の午後 8 時から 2 時間近く、オンラインで審査委員会を開催した。審査委員は現場経験者2人と私の 3 人。全国から寄せられた応募は 125 件であった。
 審査委員会では、予備審査で選ばれた 30 件について集中審議を行った。審査委員 3 人の採点結果を共有し、点の高い順に並べた一覧表を確認しながら、各応募の優れた点や問題となる点を話し合い、まず採択・保留・不採択に分類した。その後、可能な限り応募額は全額助成することを基本として、助成可能な総額を考慮しながら保留の中から採択に取り上げる案件を選び出していった。
 こうして最終的に 23 件の助成対象を決定した。個々の助成額については、応募額を全額助成する方針を基本としながらも、内容によっては個別に調整交渉することを事務局に一任し、その結果、助成総額 52,063,329 円を確定した。

●審査の視点
 審査にあたっての選考基準は「コロナ禍で困難を抱える子どもと家族を“心のケア”で支える」というテーマに基づき、6 基準であった。
 審査委員は各応募書類につき、これらの 6 基準に対して「優れている(3 点)、まあ優れている(2 点)、ふつう(1点)、不適切(0点)」の採点を行っていく。迷いつつ、思い返しつつ、定款や事業報告書や決算報告書も確認しながらの、目配りの必要な精神労働ではあった。審査員 3 名の採点には、当然ながらバラつきがある。満点は 6×3=18 点になる。私はやや甘く 4 件が満点だったが他の委員は満点なしという厳しさであった。個々の応募についても、すべての採点が一致するわけではない。かなり評価の分かれるものもある。それらについては各委員が納得するまで話し合った。単なる 3 人の合計点の順位だけで決めたわけではない。

●今回の助成の特徴
 今回の助成はこのゴールドマン・サックスによる支援基金の第 2 フェーズに当たる。
第1フェーズは 4 月に公募し、5 月に助成を決定した。3 月からの自粛休校に続いて緊急事態宣言に突入し、宣言の解除にいたる時期である。子どもたちは通園も通学もなく、従って給食もなく、自宅待機の状況にあった。特に経済的に困窮する家庭では大変で、全国各地でその緊急救援の活動が活発化していた時期であった。
 これに次ぐ今回の第2フェーズは、8 月末から 9 月中旬にかけて公募し、10 月中旬に助成を決定した。第 1 ステージとのこの 5 か月の差は大きい。子どもたちの通園や通学は 6 月から次第に正常に向かうが、三密行事はまだ中止か延期。6月末に始まった感染症第 2 波は 8 月にピークを過ぎて下降に向かうが、9 月からは下げ止まり状態。その中で、三密回避に気を配りながらの外出自粛と自粛解除の圧力が綱引きを続ける。繕って言えばウイズ・コロナの時代、正直に言えば右往左往の時代。
 これが暫らく続きそうな中で、今回のテーマでは第一フェーズの「経済的困難」は幅広くさまざまな「困難」に広がり、「ケア」は「心のケア」に絞られた。そこで NPO に何ができるのか。どのような助成が求められるのか。オンラインサービスを精緻化するとともにオフライン(リアル)サービスの工夫も重ねる。オンとオフの使い分けの技、その手加減が問われる。それも地域によって
大きく違う。応募の難しさも審査の難しさも、そこをどう読み込むかにかかっていた。「やや」ではあるが、近未来に対する理性的な判断も要求される審査ではあった。
 助成期間は来年 3 月末まで。恐らくは右往左往の半年間となろう。助成を受けられた皆さんも、このような動きの中で柔軟な、試行錯誤を大事にしながらの活動を展開してほしい。
以上

<参考情報>
公益財団法人パブリックリソース財団 (http://www.public.or.jp/
2000年に非営利のシンクタンク、NPO法人パブリックリソースセンターとして発足し、NPO など非営利事業体のマネジメント強化、SRI(社会的責任投資)にかかる企業の社会性評価やCSRの推進支援、そしてオンライン寄付をはじめとする寄付推進事業などを展開。2013年1月、これらの成果と蓄積を踏まえ、「誰かの力になりたい」という人びとの志を寄付で実現するために、個人や企業の資金力を社会的事業への投資につなぐ寄付推進の専門組織「公益財団法人パブリックリソース財団」として新たにスタート。「意志ある寄付で社会を変える」ことをミッションに、テーマ基金、オリジナル基金、遺贈など様々な寄付の方法を提供し、人生を豊かにする寄付、未来を切り拓く寄付の仕組みづくりに取り組む。2020年度は新型コロナ感染症に対応するため、様々な分野や人を支援する基金を複数創設し、支援を続けている。


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