イートンの車両グループ施設が、新しい技術とシステムで環境への影響の最小化を目指す
配信日時: 2020-10-20 10:17:00
(米ミシガン州ゲールズバーグ)-(ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、エネルギー効率の高い照明システム、節水装置、エネルギー生成ソーラーパネルなど、多様な持続可能な技術を当社の車両グループがその世界の製造施設に設置すると発表しました。当社の環境フットプリントを削減することが目的です。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20201019005899/ja/
中国・済寧のイートン車両グループ現場は、ソーラールーフを設置して施設の電力を生成(写真:ビジネスワイヤ)
水消費量と汚染物質の削減
イートンの車両グループは、水消費量を削減し、汚染物質を削減するため、数カ所の施設で工業用水を処理する限外濾過技術と逆浸透技術を備えた廃水システムを設置しています。このシステムは、水資源を処理して工業用水として再利用できるよう設計されています。
また、一部の施設では、土地の浸透性を高め、流出率を下げて侵食を減らし、水やりが不要な在来種の植栽を追加して豪雨時の雨水を管理しています。
車両グループのブラジル・ヴァリーニョス施設では、従業員が、工場で使用される水を物理化学的・生物学的行程で処理する革新的な節水システムの利用を開始しました。処理された水はトイレや掃除で再利用されます。稼働から最初の1カ月で、このシステムにより40立方メートルの水が節約され、この行程が精緻化されるにつれ、節水量は月に129立方メートルまで増えると見込まれます。
複数の車両グループの現場では、研削屑廃棄物を埋め立てゴミとして廃棄しない作業も進んでいます。削り屑は、金属切断行程で、オイル、冷却剤、水などの液体が金属微粒子や濾過材と混合する際に生成される副産物であり、リサイクルが最も難しい廃棄物の流れの1つです。車両グループは、業者と提携して、材料を分離する可搬式遠心分離プロセスを導入し、製造行程中に流体を再利用し、金属粒子をリサイクルすることができました。
革新的な技術を活用してエネルギー消費を削減
イートンの車両グループ施設には、発光ダイオード(LED)のみで構成される新しい照明システムが新たに設置されています。この照明システムでは従来の照明技術よりエネルギーの使用が70%少なくなります。LEDは、領域への人の出入りを検知するモーション・センサーと、すべての照明器具を管理して状態を追跡する無線制御システムによって作動します。車両グループのポーランド・トチェフ施設では、最近このシステムを設置し、すでにエネルギー消費量を大幅に削減して、月当たりの費用を数百ドル節約しています。
施設内の電気設備の多くは、配電、電力品質、産業オートメーション、電力制御製品・サービスソリューションの世界的リーダーであるイートンの電気部門から供給されています。
LEDの活用のほか、一部の車両グループの現場では、屋根に巨大なソーラーパネルを設置して施設の電力を生成する対策を講じています。最近、1万平方メートルのソーラーパネル・アレイが中国・無錫の施設の屋上に設置され、年間769 MWhの電力生成が見込まれています。生成された電力は工場での製造で使用され、温室効果ガスを年間約588トン削減します。また、インドのナシックとランジャンガオンの工場にソーラールーフが設置され、年間1000トン以上の二酸化炭素排出量が削減されました。
環境に焦点を当て新規に構築
メキシコ・アグアスカリエンテスにある製造施設は、環境に焦点を当てた多くの新しい機能を備えて建設されました。自然換気用の電動窓、入射太陽放射を抑えた反射屋根、自然光を利用した昼光収集システムなどの機能で、エネルギー消費を最小限に抑えています。
この現場は、LEDのみで構成された照明システム、自然換気用の電動窓を備えた冷却システム、熱滞留を削減する反射屋根を備え、乾燥機とミストエリミネーターにより、工場全体で質の高い空気の流れを確保しています。
循環経済に向けた運動を推進
イートンは、気候変動を緩和するための世界的運動に参加しています。これには、2030年までに会社の事業から出る炭素排出量を少なくとも50%削減するという科学的根拠に基づく目標が含まれており、イートンはカーボン・ニュートラル達成に向けた体制を整えています。
イートンのeモビリティー事業は、世界のすべての現場に電気自動車用の車両充電ポートを設置して、カーボンフリーの未来に貢献しています。これにより、従業員は職場への通勤でゼロ・エミッション車を選択することができます。
廃棄物を削減するため、イートンは2030年までに全製造施設で埋立廃棄物ゼロ(ZWTL)ステータスを達成することにも取り組んでおり、車両グループはこの重要な取り組みに貢献する役割を果たしています。イートンの車両グループは、世界の現場で今後もZWTLイニシアチブを実行します。2020年に、ネブラスカ州ヘイスティングスの施設が埋立廃棄物ゼロ認定を受けた製造現場リストに追加され、世界全体の車両グループ現場でZWTLに準拠した施設は74%になりました。
イートン車両グループのプレジデントのジョアン・ファリアは次のように述べています。「私たちが、エネルギー効率を高め、環境への影響を最小限に抑え、カーボンフリーの未来に近づけるよう製造施設をアップグレードすべく協力してきたことを大変誇らしく思っています。持続可能性への当社の取り組みは、現在および今後数十年にわたって当社を信頼する人たちの生活の質と環境を改善するという当社の中核となる使命の一部です。」
イートンの持続可能性への取り組みの詳細は、最新の持続可能性報告書をご覧ください。
お客さまの資源保護とカーボン・フットプリント削減をイートンがどのように支援しているかについては、こちらをご覧ください。
イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2019年の売上高は214億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約9万2000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
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連絡先
Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(216) 333-2876 (cell)
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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