~ 2013年・トレンド予測レポート「コンビニ最新トレンド」 ~ 広がるコンビニの利用形態 PB、ドリップコーヒーに続く、注目サービス「コンビニプリンター」

プレスリリース発表元企業:トレンド総研

配信日時: 2013-07-02 12:00:00


トレンド総研では、コンビニエンスストアが生み出すトレンドにフォーカス。その実態を明らかにするために、トレンドに精通する商品ジャーナリストの北村 森氏への取材や、消費者へのアンケート調査を実施しました。さらに、トレンド総研の注目サービスとして、「コンビニプリンター」について、注目ポイントを分析します。



毎年、様々なトレンドを生むコンビニエンスストア。昨年急速に認知を広めたプライベートブランドや、今まさに注目されているコンビニドリップコーヒーなど、次から次へと話題を集めています。
今回、トレンド総研(東京都渋谷区)では、このコンビニエンスストアが生み出すトレンドにフォーカス。その実態を明らかにするために、トレンドに精通する商品ジャーナリストの北村 森氏への取材や、消費者へのアンケート調査を実施しました。さらに、トレンド総研の注目サービスとして、「コンビニプリンター」について、その注目ポイントなどを分析します。

■Summary
本レポートでは、商品ジャーナリスト・北村 森氏への取材と、消費者への「コンビニ利用に関する調査」から、注目のコンビニエンスサービスについて調べました。

<北村 森氏へのインタビューの要点>
(1)コンビニエンスストアサービス拡大の秘訣は、立地や利用者、利用シーンを拡大し続けてきたこと。
(2)コンビニエンスストアサービスの最大の特長は、他に類を見ない幅広い分野のサービスのワンストップでの提供。
(3)注目のサービスとして、「ホットミール」と「コンビニプリンター」を紹介。

<主な調査結果>
(1) コンビニエンスストアサービスは、消費者の生活にとって不可欠なものとなっている。
(2)80%の人は、「商品の購入」以外の目的でも、コンビニエンスストアを利用している。
(3)各コンビニエンスストアサービスの認知度、利用意向度を比較した。
⇒ すでにトレンドとなっているプライベートブランド、ドリップコーヒーといったサービスの支持率は非常に高い。
⇒ 続いて支持率が高かったのは「宅配物の受取」と「コンビニプリンター」で、今後の成長に期待される。

<注目の「コンビニプリンター」を徹底分析>
(1)「情報を印刷するサービス」に進化するコンビニプリンター。スマホ・タブレットの利用者拡大とともに高まる期待。
(2) スマホ、タブレット、デジカメなどの情報機器との連動により、コンビニプリンターは真価を発揮する。


■1. 商品ジャーナリスト・北村 森氏に聞く、コンビニサービスのトレンド
今回、コンビニエンスストアが生み出すトレンドにフォーカスするにあたり、元「日経トレンディ」編集長で、商品ジャーナリストの北村 森氏に取材を依頼しました。様々なサービスを生み出し、トレンドを巻き起こし続けているコンビニエンスストア。そこで、消費トレンドに精通する北村氏に、コンビニエンスストアサービスの発展の歴史や、注目のサービスについて、お話をうかがいました。

◆ なぜ、コンビニは発展し続けられるのか、その秘密を解説!

Q. コンビニエンスストアサービスの発展の歴史についてお教え下さい。
コンビニエンスストアのサービスは、発展し続けています。それに伴い、日本におけるコンビニエンスストアの店舗数も右肩上がりで、今や50,000店舗に迫るところまで来ています。その市場はすでに飽和状態であると言われているのが、現状です。
しかし、コンビニエンスストア市場の飽和が語られるようになったのは、今が初めてという訳ではありません。実は10年以上前から、同様のことが言われ続けているのです。市場の飽和状態が叫ばれる中でも発展し続けてきたことこそが、コンビニエンスストアサービスの特徴であり、その発展の歴史だと言えるでしょう。
では、何がこうした発展を実現したのでしょうか。その点について話しましょう。ポイントは2点。“場所”と“利用者・利用シーン”の拡大が、コンビニエンスストアサービス発展のカギだと言えます。

<コンビニエンスサービス発展のカギ(1):場所の拡大>

まず、“場所の拡大”についてですが、コンビニエンスストアは新規出店できる場所を、広げ続けてきました。それは、都心、郊外といった話に限りません。駅ナカ、サービスエリア、学校や病院の中といったように、様々なところにコンビニエンスストアは出店してきました。そして、これにより市場規模自体を拡大させ、成長し続けているのです。

<コンビニエンスサービス発展のカギ(2):利用者・利用シーンの拡大>

次に、“利用者・利用シーン”の拡大についてです。コンビニエンスストアでは、新たなサービスを展開することにより、新規顧客を新たなターゲットに加えてきました。また、既存顧客に対しても、新たなシーンでの利用を提示し、ターゲットの拡大を行なってきました。その結果生まれたのが、現在のコンビニエンスストアサービスです。
昔のコンビニエンスストアのサービスは、忙しい人、深夜や早朝にも買い物がしたいという人に向けて、食品や生活雑貨を提供するというものでした。つまり、物販のみを扱うという業態をとっていました。そこから様々なサービスの展開をすることで、利用者・利用シーンを広げてきたのです。
一例をあげると、90年代後半以降、コンビニエンスストアは、情報のやり取りをする場所としての機能を備え始めます。代表的なのが、ATM。90年代半ば頃なんて、「銀行が閉まってしまったら、どうしよう」というような時代でした。つまり、現金が足りない夜に飲み食べしたいならクレジットカードの取扱がある店を探すしかなかった訳です。それが、今では、深夜でも現金に困ることはありません。当時では、考えられない世の中になったと言えるのではないでしょうか。そして、このサービスの展開により、銀行口座から現金を引き出したいという人が、コンビニエンスストアに訪れるようになります。
現在では、イベントやコンサートのチケットの購入、公共料金の支払い、通信販売の支払い、宅配受け取りといったように、ありとあらゆるサービスを、コンビニエンスストアは取り揃えています。そして、それらのサービスの利用者が、それぞれのシーンに合わせて、コンビニエンスストアを訪れています。
こうした過程を通じて、コンビニエンスストアサービスの最大の特長である、他に類を見ない幅広い分野のサービスのワンストップでの提供が実現されました。

◆ 北村氏の注目コンビニサービスとは!? “ホットミール”と“コンビニプリンター”の可能性

Q. 現在、注目されているコンビニエンスサービスについて、お教え下さい。
前述の通り、コンビニエンスストアでは、新たなサービスを提供することで、利用者や利用シーンを拡大し続けています。こうした意味で、今注目しているコンビニエンスストアサービスを2つあげます。

<北村氏の注目コンビニサービス(1):ホットミール>

まず1つ目は、コンビニエンスストアのレジの横によく置いてある、唐揚げやフランクフルトなどのホットミールです。
実際に、ホットミールは、昨年あたりから、コンビニエンスストアの主戦場になっているようです。商品の種類などが、非常に多くなっていることに気付いている人も多いのではないでしょうか。こうした中で、注目のポイントは、1個単位で購入できる唐揚げが登場したという点です。これにより、ニーズに合わせてちょうどよい量を購入することも可能になりました。これは、新たな利用者や利用シーンを生みうる変化だと思っています。シニア層や一人暮らしの人にとっては、特に嬉しいサービスなのではないでしょうか。

そこで、今後のポイントになるのは、さらなる品質の向上だと思っています。
店舗の人が作るという背景から、コンビニエンスストアのホットミールは、基本的には揚げ物です。焼き鳥などがラインナップされている店舗などもありますが、実はこれらの商品も全て揚げて作っています。つまり、コンビニエンスストアのホットミールは、まだまだ品質向上の余地があるということです。こうした点が改善され、さらに品質が向上すれば、街中の惣菜屋やデリからの乗り換えも期待できるのではないでしょうか。

<北村氏の注目コンビニサービス(2):コンビニプリンター>

2つ目にあげるのは、コンビニエンスストアのプリンターです。
コンビニエンスストアのプリンターは、実はインターネットに接続しており、様々な使い方が可能です。このプリンターにおけるサービスも、コンビニエンスストアの新たな利用者や利用シーンを創出し得るサービスなのではないかと、注目しています。
例えば、このサービスはエマージェンシーとして優れたサービスであると言えます。肝心な時、あるいは、急いでいる時に限って、自宅のプリンターにトラブルが発生する。そんな経験をしたことはありませんか。そうした時、コンビニエンスストアのプリンターサービスは非常に重宝します。あらかじめ、自宅や会社のパソコンからデータを送っておくことで、移動の際にコンビニエンスストアに立ち寄れば、書類や写真をプリントアウトすることが可能です。私も、このサービスに救われたのは、1度や2度ではありません。
また、写真を印刷するのにも便利でしょう。写真用にL判の光沢紙も用意されているので、写真データもキレイに印刷することができます。携帯電話で撮った写真をコンビニエンスストアで印刷。その場で、友人に渡すなんて使い方もありでしょう。最近注目が高まっているノマドワーカーと呼ばれる方たちにもオススメです。携帯用のプリンターといったものもありますが、なかなか煩わしいものです。
データの一斉送信ができないなど、使いづらい部分もありますが、こうした点が改善されることで、今後急速に広まっていくのではないかと考えています。


※以下、詳しくは添付のPDFより、ご確認いただけます。

■2. 利用者・利用シーンを拡大するコンビニ、その実態を徹底調査!
■3. スマホ・タブレットの利用者拡大で高まる期待、注目はコンビニプリンター!



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トレンド総研  http://www.trendsoken.com/
担当:川浦(かわうら)
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